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詩集

悪霊

作者: 楓 海

 とある山奥で道に迷い

 一軒の古い小屋を見付けました

 そこには美しい女性が居て

 「お食事の前にお風呂でもどうぞ」と言うので

 風呂に入ったのだけれど

 かつおだしの匂いがするお風呂で

 ボクは嫌な想像が働き

 そこを逃げ出したのだけれど

 捕まって食べられてしまいました


 ボクの身体は彼女の血肉になり

 ボクの精神体は彼女が食べて来た人々の住む

 精神だけの世界に投げ込まれました

 精神体の世界は剥き出しの悪意に満ちていました

 彼らはもがき苦しみ

 そこから出られる事を渇望しています

 

 しかし何もできない

 何も........


 時が流れているのかさえ解らない

 苦しみは永遠に続くように思われたけれど

 ボクたちを食い殺した女はいつしか風化し

 ボクらは現世にばらまかれた

 そして散り散りになったボクたちは

 人間を見付けると取り憑いて悪意で操った


 人間は不倖を纏うのがよく似合う

 今日も悪意に操られた人間は

 我が子を痛め付け殺し

 わがままが通らないと言って殺戮を繰り返す

 誰かボクを救ってくれないか

 誰か....ボクを救って......くれないか

 誰か....

 ボクを......

 救って..........

 くれな....い....か...........

 読んで戴き有り難うございます。(*- -)(*_ _)ペコリ


 タバコの吸い過ぎで咳でます。

 肩身の狭い喫煙者様、吸い過ぎには注意ですね。笑

 でも吸える場所なくて逆にストレスで吸いたくなりますよね。笑

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― 新着の感想 ―
[一言] 人の心って、もしかしたら綺麗なものじゃないのかもしれませんね、本質的には。 その中で何とか法や倫理の兜を纏うことで人間はメチャクチャなことをしなくて済んでいるだけであって、何者か(おそらく、…
2023/12/31 21:22 退会済み
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