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菅沼浩二の録画ファイル1



『まずは自己紹介から、私はピカトリクスと申します。このゲームの司会進行役ですね。えっと、本当ならイケメン男子でもよかったんですけど、そうなっちゃうと男子の不興を買っちゃうので、ごめんなさい♪』


『って、あらら、滑っちゃいましたか、さてとなれば始めちゃいますか、先ほど申し上げたとおり、状況説明から始まるわけですが、まずは質問を挟まず、私の説明を最後まで聞いてください、よろしいですね?』


『冷静になっているようでなによりです、そうしないと始まりませんからね。えーっとここは皆さんがお察しのとおりかつて過ごしていた母校から離れた場所にあります。まあ磯の香りがしますから海の近くであることは分かると思いますが、もちろん皆さんをこういう形で連れてきたのは当然に理由があります』


『その理由はただ一つ、皆さんには今からあるゲームに参加してもらうからです』


『まあ突然ゲームをしろと言われても、浮ついてそれどころじゃないのは理解していますから、ゲームについての説明会は明日の朝午前10時、場所はここで行います』


『ただ参加は任意です、出席してもしなくても結構です。皆さんが集まっても集まらなくても始めます。その代わり聞いていない知らないは自己責任でどうぞ、それまでの時間は、そうですね、後は折角の同窓会なので昔話で盛り上がってくださいな』


『ただ、それでもここでの生活を営む上で知って欲しいことがいくつかあって集まってもらいました』


『今の私に付けられているとの同じものが皆さんについていると思います。まあこれがどういう物かについては見当はついているようですが……』


『わずか1秒足らずで直径1センチまで締まる造りとなっています。苦しまず即死できるように「配慮」したのですが、動物実験しかしたことが無いので、保証はできませんけどね』


「おい!」


「スガ!」


「……ちっ」


『さて、その首輪の発動条件は二つです。まずは外壁を乗り越えること。高さ10メートルの壁に囲まれてはいますが、椅子も机もあるので協力すれば乗り越えられないことはありません、ありませんが、首輪は締まります。この場合壁を乗り越えるために協力した人物ではなく、実際に乗り越えた人物です』


『次に2つ目、無理矢理外そうとした場合です。まあ人の首を文字どおり締め落とすレベルの力を持っているのでチェーンソーを使っても切れない強度を持っていますけど。一定以上の力を入れると警告音が鳴り、無視し続けていると締めます、これもまた仮に2人が協力して外そうした場合は、外そうとした2人全員ではなく、首輪の持ち主ですね、まあ……』


『信じる信じないは勝手にしてください、まあ、実際にやって死んだ方が、こちらの本気が分かると思いますけどね』


『とはいえ、これは保険の様なものです。万が一知らないでやってしまった時に、死んでしまっては興ざめですからね』


『さて、次は活動時間についてです。午後11時から午前8時までは強制的に眠ってもらいます。その首輪から強力な催眠剤を注入するので意識はぶつッと途切れると思いますので、ベッドにちゃんと寝ていてくださいね。その他の場合は翌日その場で起きることになりますが、寝違えたりしても責任は取りませんのであしからず』


『次に衣食住の中で大事な食、これについては皆さんご存知のとおり、家庭科室に十分な食料を用意しています。ちなみに全て高級品ばかりです。もちろん料理が面倒な場合はレトルトやインスタント食品も用意していますから活動時間中にお好きなだけどうぞ』


『そして衣食住の住についてですが、皆さんの教室を引き続き使用していただいても構いませんが、この校舎の地下に個室を用意しました。ドアにそれぞれ出席番号が振ってありますので、その鍵代わりになるのがこのスマホです』


『さて続いてこのスマホなのですが、通話機能はありません。故に「スマートフォン」とは名前は相応しくないですが、これは便宜上の名前だと思ってください。さて、このスマホについてですが、皆さんが持っていた物とは違うものですが、中身は全て移してあります。この説明が終わった後は画面が元に戻りますので、他は汎用で備わっているスマホと一緒ですから、お好きに使ってください。ですが先ほど申しあげた通り外部との連絡手段としては使えません、クローズドサークルの基本ですね』


『最後に私への会話についてですが、スマホだとどうしても情報伝達量が確保することが出来ないため、ここにて伺います。雑談にも応じますよ~、特段予約とかの手続きは一切不要、活動時間中ならばいつでもいいですよ、今日はもう休ませてもらいますけどね』


『以上が説明となります。さて、それでは、みなさん、ゲーム終了までよろしくお願いします、それではまた明日説明会にて、ごきげんよう』


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