プロローグ
この世界には魔法が存在する―――
この世界に住むすべての生物には魔力が宿っており、魔法が使える。魔力は個々によって差があり、そのほとんどの者が魔力を持ってはいるが微々たるもので力を持つ者は一握りである。魔力によって強大な魔法を使いこなすものを『マスター』と呼ぶ。
この世界にはおもに『人族』『魔族』の2種族が存在する―――
ヒトの形をした人族は種族の中で最も数が多く、世界各地に存在している。人族は群れを作り人族以外の者を魔族と呼び、国によっては人族以外を差別し迫害する国もある。
魔族には人族と言葉を交わし、コミュニケーションをとれる種族もいるが、人族をエサとし人々を襲う種族もいる。
この世界には6つの大陸が存在する―――
6つの大陸は輪のようにひとつひとつの大陸が海を隔ててドーナツ状に存在している。
その中心にはひとつ大きな島があり、その島にはひとつの学校とそこを中心に繁栄された都市が築かれている。この島はどこの大陸・国にも属さず、かといってひとつの国として存在しているわけでもない。
レグニール魔法学校・ギルド
島全体を所有している世界唯一の魔法学校とギルドが併設された特殊な組織。生徒数は多く、2,000人以上とも言われている。
毎年1,000人以上の入学希望者が訪れるが、合格者は100名以下。受験は何歳でも、何度でもできるが3度、4度と試験を受ける者の受かる確率は限りなくゼロに近い。
その名の通り学校とギルドが併設されており、学校への入学と同時にギルドへの加入もされている。この学校へ入学すると授業とは別に、学校が運営しているギルドの依頼も受けることができる。クラスの進級は学校での内申点と、ギルドの依頼を受けその依頼の評価で進級の有無が決まる。依頼を達成すると評価や報酬を受け取ることができる。
この小説はレグニール魔法学校・ギルドを中心に起きた出来事を書いた物語である。