30.おわりに(なろう版)
初めての方ははじめまして、それ以外の方はこんにちは。さわだこと澤田慎梧です。
この度は拙作「コトノハ達の主張」を最後までお読みくださってありがとうございました。
本作は、主に二つの思い付きから執筆に至りました。
一つはカクヨム様で連載中の日本語エッセイ「間違えやすい日本語表現」で大量の没を積み上げている最中に、「ああ、お蔵入りするには惜しい題材もあるな……でも一つの記事にするには内容が薄いし」と思い始めてしまい、何とか没ネタを再利用できないかと考え始めたこと。
もう一つは、先日偶然にも「言葉の擬人化」を題材にしたソーシャルゲームをみかけ、「そう言えば誤用されたり昔とは意味が変わってしまった言葉達は、人間に対して何か言いたいことがありそうだな」等と思ってしまったこと。
この二つが合わさって、言葉の解説記事としては寸足らずであり、創作としては短すぎる本作という合成生物が生まれました。
29の言葉達にそれぞれ簡単な人格を与え、二言三言の苦言を呈させるという試みは、ある意味キャラクター設計の練習も兼ねていたのですが……予想以上に苦労しました(苦笑)。
それぞれの言葉の字面、実際の意味、成り立ちなど勘案しつつ、読者の皆様それぞれが言葉達の容姿を妄想する余地を残すよう心がけましたが……もし一つでも心に残った「言葉」があれば幸いです。
本作でも取り上げた通り、言葉の意味というのは変遷していくもので、その流れは止めようがありません。ですが、だからこそ、その言葉がどういう成り立ちでどんな歴史を歩んできたのか……先人達がどんな想いを込めていたのかを知ることは大切なのではないかと思います。
彼らの今までとこれからに思いを馳せながら、言葉達と付き合っていただければ幸い。
では、ぼちぼち他作品の執筆に戻ろうと思います。
御用とお急ぎでない方は、他の拙作もよろしくお願いいたします。
2018.1 澤田慎梧




