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5  運がよかったな。今日はMPが足りないみたいだ。

 魔法……!

 キタキタキタ。とうとうだ、最もらしい要素が来ましたよ奥さん。展開的にはあまりにもベタ極まるけれど、やっぱり魔法がなきゃ異世界転生ものは始まらないと言っても過言ではない。ここから俺ツエーの物語が始まるんでしょう。現実世界ではしがない青年でしかなかったのに、異世界では激強モテモテ君になってしまうんでしょう! そりゃ確かに見た目はイケメンに変わることはなかったけれど、美少女(多少幼すぎる気がするが、それがまた良い)と出会うイベントはちゃんとこなしたわけだし、あとは無敵を誇る強さを手に入れ、適度に苦労しつつも倒せる敵がいれば問題はないはず……あいや、これ就活するために学ぶんだっけか。


「一応聞いておきますが、魔法について多少の知識はありますね?」

「もちろん! 火属性氷属性雷属性魔法から治療魔法や補助魔法までなんでもあれだよ。使ったことはないけど」

 と言うと、俺の自信満々の表情に最初はホッとしていたリリアムだったが、最後の一言を聞いてズッコケてしまう。コントじゃないんだから。

「一度も使ったことないんですか!」

「あるわけがない。まだ一般人だぞ」

 まぁあらかた予想通りの反応ではある。仕事をするための条件として設けられている以上、こちらでは魔法を使うことが当然というわけだな。まぁこれからちゃんと使えるようになればいいんでしょう? 多分この世界の一般人より遥かに知識だけは持ってる自信があるぞ。なんなら自分で新しく魔法を生み出すことまであるかもしれん。

「それならなぜ知識だけあるんですか! それにたとえ一般人でも少しは触れたことがあるはずなのに……まぁいいです」

 リリアムはそう言うと、かざしていた手を軽く振って握りしめる。同時に目の前に出ていた火の玉がボウッという音とともに霧散していった。


「いいですか、ご存知かとは思いますが、魔法とはおっしゃる通り様々な事象を道具を使わずに引き起こす力のことです。今見せたように火を起こすこともできれば風を起こすこともできます。また、人の傷を癒すといった魔法もまた存在します」

 大雑把にも、リリアムは魔法の概要を矢継ぎ早に説明した。まぁそのあたりは俺も想定内のものだ。イメージしていた通りの「魔法」像に違いない。

「道具を使わずとも起こせる便利な力なので、仕事をする上では多くの場合この魔法が利用されています。どういった魔法を使うか、という点についてはその職ごとに異なりますが、ライセンス取得にはそのうち最低限必要とされる基本的な魔法を三つ、習得していることが求められます」

 なるほど、よくあるRPGゲームの設定とは異なって、本格的に魔法が普及している分生活に根付いているというわけか。魔法って選ばれた人間だけが使えるようなイメージがあるから少々この世界観は珍しく感じるな。

「そしてその最低限必要とされる魔法というのが、今この場で見せた火を扱う魔法『ファイア』と、身体を癒す魔法『キュア』、そして自分の身を守るための『バリア』の三つというわけです」

 たしかに、最低限と言いつつもバランスの良い魔法だ。攻撃魔法に治癒魔法、そして補助魔法というわけか。チュートリアルにはもってこいだな。しかしあまりにも命名の仕方が安直すぎないか?

「と、ここまでで何か質問はありますか」

 俺の理解度を確かめるように、話を振るリリアム。

「いや、特にはないかな。まずはやってみないと! 早くやり方を教えてくれ」

「なんかいきなりやる気になりましたね……良いことですけど」

 唐突に元気良く返事をする俺を若干訝りながらも、リリアムは次の話題へと移る。


「では実践してみましょう。と言っても、今回練習する魔法は本当に基本的なものなので特に準備などは必要ありません。頭の中でその魔法をイメージし、呪文を唱えるだけで魔法は起こせます。まずは最もイメージしやすい火を扱う魔法からやってみましょう」

 リリアムはそう言いながら俺から少しだけ距離を取り、再び先ほどのように相対する場所に移動した。

「いいですか、まず頭の中で火が燃えている様を明確にイメージするんです。集中し、イメージが固まったと感じたら、すかさず「ファイア」と呪文を唱えるのです。それで魔法が発動するはずです」

 リリアムは実際に魔法を起こす手順を一から目の前でやって見せてくれる。呪文を唱えると言っていたので、やたら長ったらしくて絶対覚えられないようなものを延々と呟くのかと思っていたが、予想以上に簡単だった。

「よし、やってみよう」

 俺はリリアムがやっていたのを真似して手をかざす。そして背筋を伸ばして足を肩幅に広げ、最もリラックスした姿勢を取る。そして視界に入る情報を閉ざし、集中できるように目をつぶった。

 しかし果たして異世界にやってきたからと言っていきなり魔法が使えるようになるものなのだろうか。いや、こういった世界観ならまず間違いなくできるはず。っていうかここまでベタな展開で進めておいて魔法は使えませんなんてオチはおかしい。


 ゆっくりと息を吐く。俺は閉じた目の裏に燃え盛る火を想像した。かつて小学校の頃に見たキャンプファイアーのような炎であったり、ガスバーナーから巻き起こる勢いのよい火であったり、思い当たる全ての『火』のイメージが俺の頭の中を走馬燈のように駆け巡った。イメージの中で、それらの火は俺の鼓動に合わせて一気に燃え上がっていく。

 いける。どこから生まれた根拠か全く分からないが、まず間違いのない自信が心に芽生えてくる。俺が呪文を唱えた瞬間に、勢いよく目の前で火が生まれ、夕暮れのオレンジと混ざって鮮やかに光るのが想像できる。

 鼓動の音に合わせてタイミングを計る。イメージする火が最大まで大きくなったとき、俺は口を開いて威勢よく呪文を唱えた。

「ファイアーーーーー!」

 途端、かざした両手の先に巨大で真っ赤な炎が、まるで封印を解き放たれた昇竜のよう

に立ちのぼ……らなかった。


「……」

 しばしの沈黙。

「気を取り直しまして……ファイア!」

 何も起きない。どころか小火すら起きない。

「……ほう」

「いや、『ほう……』じゃないですよ!」

 仕方ない、人には得手不得手というものがあるよな。

「真面目にやってみてください。しっかりと頭の中でこう、明確に火をイメージするんです。焚火で燃える炎とか、そういう経験から来るものを思い出しながら」

 まさにその通りやっていたんだけどな……まぁしかしまだ二度の挑戦程度で諦めてはならぬ。友情努力勝利の三ヶ条に則り、再度挑戦た。集中、集中、集中。

「ファイッッッッア!」

 そして訪れる静寂。無味無臭無音無感想。成功時にはMPを消費する音とかするんですかね。

「運がよかったな、今日はMPが足りないみたいだ」

「いや諦めないでくださいよ! いくらなんでも全く何も出ないはずはないですって」

 どうやら俺は既に途方に暮れた顔をしていたらしい。リリアムの希望にお応えしてもう一度。

「ふぁいあ」

 趣向を変えて少しリラックスモードで呪文を唱えてみたが不発。もはや状況描写すらめんどくさいね。


「……」

 ぜんっっっっっっぜんわかんねぇ! っつか分かるはずがねぇ。イメージして呪文を唱えれば魔法が出るって一体何を言ってるんだこの子は。そもそもこんなことは小学生の頃から生涯通して死ぬほどやってきたが一度としてできたことがねぇっての。今さらそんなことで魔法が出てたまるかってんだ。

「そんな……いくら才能がない人でも小火くらいは起こせるはずなのに……よほどたかしさんに魔法の適性がないってことなの……?」

 顎に手を当てながら俯きがちに顔をしかめるリリアム。俺の才能のなさをそんな深刻に考えこまれても困る。というかこっちからしたらこんなんで簡単に魔法が出てきたらそっちのがびっくりするわ 。いやでもなぁ、この流れならいけるかなと思ってたんだけどね、現実はやはりそう甘くないらしい。


「魔法の適性の問題……かな」

 苦し紛れに出した答えとばかりに、呟きながらもうーんと唸り続けるリリアム。どうやらここまで魔法が使えないのは想定外らしい。

「魔法の適性なんてものがあるの?」

「はい、やっぱり火を出すのが得意な人もいれば氷を出すのが得意な人がいたり、はたまた攻撃魔法は全然できないけど治癒魔法は誰よりも得意という人がいたり……そのあたりが魔法の適性ですね、ひいてはそれが職業の適性にもつながるわけなんですが」

 ある種分かりやすくはあるな。自分の得手不得手がここまで明確に出るならばどんな職が向いているかの答えにも行き着きやすそうだ。現代社会に生きる若者たちの「自分探し」みたいにどこぞの発展途上国に旅行に行ったりしなくても、自己分析は割に効率よく終わらせられるかもしれん。魔法が普及した社会らしいな。

 とはいえ俺の場合は現実世界と同じく、現状就ける仕事がないことになるわけだが。


「とりあえず、別の魔法も試してみましょうか……」

 リリアムはそう言いながら残りの「バリア」と「キュア」の魔法を教えてくれた。基本的には先ほどのファイアと同じく、頭に強くイメージを持って呪文を唱えるだけ、というものだった。

「いいですか、魔法はイメージが大切ですよ」

 念を押すように神妙な表情でリリアムは言う。俺は無言で頷き、両手を前にかざす。

 そうだ、この手の話のよくあるパターンとして、攻撃魔法を習得してみようとしたらもっとふざけた補助魔法しか使えない、というものもある。その能力は決して強くないが、持ち前のずる賢さを利用して敵たちをだましながらも勝利を得ていくギャグ路線異世界転生ものだ。その方向性で行くならば、ファイアなんてそんなシンプルかつ分かりやすいものよりも、もっとバリアとかそういうものを駆使して物語を進めていくのも悪くないかもしれない。ギャグ路線で行くのは思い描いていた理想のファンタジックストーリーではないが、俺に取ってはお誂え向きかもしれん。そうだ、きっと俺は攻撃より治癒とか補助魔法に適性があるはずだ。

 俺は気を取り直して、リリアムから習った通りに意気揚々と、残り二種類の魔法を試した。


が、しかし……


「……」

 もはや二人して黙り込むしかなかった。完封負けである。魔法の魔の字もあったもんじゃなかった。どうやら適性がどうとかそういう次元にいないらしい。

 つまりは異世界に来たところで魔法なんか使えるようにならなかったわけだ。いやまぁ当然っちゃ当然だよな、別に身体の作りが変わったわけじゃないんだし。どういう原理で魔法が生まれるのか分からんからなんとも言えんが、きっと身体の中に魔法を生み出す器官みたいなものでもあって、それがなければMPがないから魔法が使えないとかいうところだろう。実際昔からRPGではモンクはどうやったってMPがないから魔法使えないし

な。ただ俺別に体術も得意なわけじゃないし、ほかの伸びしろがあるわけでもないんだが

な。

 こうやってみると、やはり俺は異世界に『転生』をしたわけではないんじゃなかろうかと思う。見た目も何も変わってないしうすうす気づいてはいたが、この世界の他の人がみんな使える魔法が俺だけ使えないということは、この世界の身体ではないということだ。それならば正真正銘、俺は現実世界の上田孝であり、現実世界で死んだ結果として転生してこの世界に来た、とかそういうわけではないはずなのだ。


 ……いや違うそんな小難しいことどうだっていいんだ。なんなら別にここから帰れなくなろうとどうでもいいくらいなんだから。この世界で生きる術をくれ!

「魔法つかいてぇぇぇぇぇぇ!」

「落ち着いてくださいたかしさん!」

 とうとう癇癪を起こした俺に対して、なだめるようにリリアムは言った。とはいえ本人も少々戸惑っているようだ。それもそうだろう、せっかく俺のサポーターとして名乗り出て、これから二人で頑張っていこうという場面だ。それがまさかの就活の最低条件となる

魔法が何一つとしてできないというのだから困りもする。外資企業に勤めることを夢見た就活生がトイックの点数二百点しか取れなかったときくらいの手の打てなさだろう。

「これは地道に修行していくしかないですねぇ」

 苦笑いを浮かべつつ、誤魔化すようにリリアムは言う。

「修行とかでどうにかなるレベルなのかこれ」

 疑うように眉をひそめながら俺が言うと、リリアムは顔を背け、

「……まぁここまで魔法不得意な人は見たことないですよね」

「仕事欲しいぃぃぃぃぃぃぃぃぃl」

 再び叫ぶ。無念の叫びは広い中庭を反響することなくどこまでも響いていき、もうすぐ地平線の先に落ちる太陽のもとに消えていった。

 まさしく途方に暮れる二人。リリアムももうなんと声をかければいいのか分からなかったのだろう。自分が勧誘してつれてきたにも関わらず、就活の力になるどころかはじめの一歩すら踏み出させることができなかったのだから。とはいえ全くリリアムは悪くないんだけどね。


 俺は完全に諦めモードで座り込んでいたところ、遠くからモンドが声をかけてきた。

「何やら叫び声が聞こえたが、随分と気合が入っているではないか。捗っているかい?」

 今の俺たちにとってはそんなモンドの言葉は煽りにしか聞こえなかった。ってか絶対今の煽ったろ。仕事したいって悲痛な叫び声が聞こえてるんだったら、今の言葉は絶対わざとだろうこのじじい。

 モンドは協会の建物からゆっくりと歩きながらこちらに向かってきた。

「いえ、どうにもたかしさんが魔法を使う才能があまりにもなくて」

 ちょっと! 少しはオブラートに包んで。さてはこの子俺が全然うまくできないから少しイライラしてきたな。

「ほう、魔法が使えなかったのか。どれどれ、一度見せてはくれないか」

 半ば心が折れかけていたが、とりあえず言われた通りにやってみる。が、何もでない。

「これはいかんな」

「だからダメって言ったじゃないですか!」

 これで俺の心は完全に折れてしまった。もうダメだ、引きこもるしかない。この協会にただ飯食わせてもらうんだ俺は。

「ハハ、すまない。一度見てみなくてはアドバイスのしようもなかったのでね。ふむ、そ

うだな……少し待っていてくれるかな」

 モンドはそう言うと、踵を返して建物へと戻っていった。

「一体どうしたのでしょうか」

 リリアムも検討がつかないという様子でモンドを見送っていた。言った後に俺と目があったが、すぐバツが悪そうに、にへらと笑って誤魔化していた。気まずいから気を遣わないでくれ。自分ができなくて周りの人がどうにかしようと奮闘しているのは意外と当人からすると心に来るんだぞ。


 しばらくすると、モンドが戻ってきた。何やら手に持っている。

「お待たせした。たかしくんに試してみてもらいたいことがあってな」

 そう言って右手に持った何か――何やら傘のように見えるが――それを俺に掲げて見せた。

 モンドの持つその傘を見たリリアムが驚きの表情で、

「会長、それはまだ早いんじゃないですか!」

 と焦った口調でモンドに訴えた。しかしモンドはリリアムの様子を見てもなお、落ち着いた声色で諭す。

「まぁまぁ、大丈夫だよリリアム。これなら魔法を使うコツを掴んでもらえるかもしれないよ」

 そう言って、再度モンドは俺の方に向き直った。

「たかしくん、まずはこれを見てほしい。今からやることは紛れもなく君がやろうとしていることと同じ、魔法だよ」

 そして身を翻し、右手の傘を縦にして、身体の正中線に合わせるように構える。その姿を見て俺はふと、なんだかファンタジーの本で描かれる中世の騎士の構えに似ているな、と思った。


 モンドは目を閉じ、身じろぎ一つ起こさなかった。相当集中しているものと伺える。まさしく先ほど俺がやっていたように、魔法を起こす前の集中の所作であろう。

 風が凪ぎ、辺りを無音が包み込んだと感じたその瞬間、傘手元が鮮やかな水色に発光した。それと同時に、勢いよく左手を傘に沿え、左足を踏み込んだ。そしてそのまま前方に傘を勢いよく広げる。

 すると傘を開いた衝撃と同時に、傘の切っ先を中心として物凄い勢いで水が前方に放出された。それはまるでダムの放水のようだった。勢いよく放出された水の反動により、モンドが耐えるようにして身体を傾ける。

 先ほど見せられた火よりも遥かに規模の大きな魔法が目の前で起き、俺はあっけにとられていた。やはり魔法使いキャラといったら少女もすてがたいが、老人の方が強キャラ感が出るな。まず出力が違う。

 俺がその姿に見惚れていると、モンドはニッと笑い、左手で再び傘を閉じる。同時に放出されていた水は止まり、切っ先からちょびちょびと水が滴り落ちるのみとなった。


「どうだい、たかしくん」

 モンドはトントン、と傘を地面に突き、水滴を落としながら俺に尋ねた。

「す、すごいです……魔法ってここまで大規模なことができるんですね」

 俺は興奮のあまり、思わずうろたえてしまう。きっと目の前で本物の拳銃を見せられた。

は少年のような目の輝きを放っていたと思う。

「そうなんだ、しかし私も道具を使わなければここまでの魔法は使えない。それを可能にしているのがこの魔装具だ」

 再び、手に持った傘を掲げてモンドは説明する。

「魔装具……!」

 かっこいい名前の新装備キターーーーー! なんだよ、こんないいものあるなら早く出してくれればいいのに。リリアムも人が悪いな。

「そうだ、そして今度は君にこの『魔装具』で魔法を使ってもらう」

 そう言いながらモンドは左手を胸ポケットに突っ込み、何やら手の平大のものを俺に差し出した。それはモンドが使っていた傘のような道具ではなく、なんだか得体の知れない

灰色をした粘土のような不定形の物体だった。

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