つまらない世界から
「この世界はなんでいつもこうなのだろうか。」これはおれの口癖だ。この世の中はとても理不尽だとみんなは思わないか?この世の中ではイケメンはなにをしてもモテ、ブスは相手にされない。それが現実だ。だから俺はこの世界が大嫌いだ。そんなことを思いながら今日もいつものように家でパソコンをいじっている。「さぁ、今日はなにをしようかな。」そう言ってネットの記事や今放送しているアニメを確認していた。「最近異世界もののアニメが流行っているなー。はぁ、俺も異世界で暮らしたいな・・・。」すると急にパソコンの画面が真っ暗になった。「あれ!?どーした!?まてまてまて!パソコンねーとおれマジで死ぬぞ!?」おれは焦りながらあらゆる方法でパソコンを直そうとしていた。その行為が良かったのか不明だがだんだんパソコンに生気が戻ってきた。「マジ死ぬかと思った」と安堵するおれの目の前に奇妙な文字がしるされていた。 ”新しい世界をつくりたいか。”そう画面に書いていた。そしてゆっくりとYESとNOの文字も現れてきた。「何だ…これ…」何が起こっているのかよくわからなかったが、自分は体の赴くまま、無意識にマウスをYESの書かれた場所に動かした。クリックするとパソコンの画面はさっき見ていたネットの記事のページになっていた。「あ、戻った。さっきのは何だったんだ?しかもなにも起こらねーし。つまんねーの。」そうつぶやき今の時間を確認しようと時計に目をやるともう午前の2時30を指していた。それをみた俺は急に眠気に襲われベッドに横になりつまらない明日を想像し深い眠りについた。