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超・初心者(スーパービギナー)の手引き  作者: くらげマシンガン
第三章 初心者と小悪魔ネコミミと魔の国の人々
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D00 ここから読みたい人のためのまとめ

○ここまでのあらすじ

・第一章

 冒険者アカデミーを首席で卒業するも、どこのギルドにも所属できなかった首席のアカデミー卒業生、ラッツ・リチャード。アカデミーで覚えられる基礎スキルという基礎スキルを全て覚え尽くし、それでも『セントラル・シティ』の冒険者初心者として途方に暮れる彼は、初めて訪れたダンジョン『轟の森』で謎のゴボウ(?)と出会い、死に掛けのハーピィを発見する。

 ハーピィのフルリュ・イリイィは、自分の妹が人間界に迷い込んでしまったと話す。ところがフルリュの妹、ティリルは人間界の冒険者、ダンド・フォードギアをリーダーとするパーティーに拉致されていた。

 道中ラッツは、怪しげなエロスでラッツを誘惑する聖職者、フィーナ・コフールと出会う。何故かラッツに協力するフィーナ、彼女は敵か味方か。

 フルリュと他の魔物との違いに気付くラッツ。人間界に存在するダンジョンには、『ノーマインドの魔物』という心なき魔物が蔓延っている、とゴボウは話す。フルリュのような『魔族』とは違うもののようだ。

 アカデミーの同期、レオ・ホーンドルフと再会していたラッツは、レオと共に『嘆きの山』の山頂で、ダンド・フォードギアを懲らしめる。ところが、ダンドはティリルを『嘆きの山』のダンジョンマスター、エンドレスウォールの生贄とするつもりだった。

 召喚されてしまったエンドレスウォールをどうにか倒したラッツ。『ゴールデンクリスタル』を手に入れ、フルリュと妹を見事助け出す。

 これにて一件落着! ……の予定だったが、レオの名を語って勝手にダンジョンを攻略していた代償と称され、『ギルド・ソードマスター』のギルドリーダー、シルバード・ラルフレッドに『ゴールデンクリスタル』を奪われてしまう。財布も落とし、無一文になったラッツは唯一残ったフィーナの束縛から逃れるため、セントラル・シティを後にする。


・第二章

 ゴボウはリュックに刺さっているが、実質ほぼ一人となったラッツは自由気ままに次なる街、『サウス・レインボータウン』へ。海が綺麗な街で、ラッツは電波な発言ばかりのマーメイド、ササナ・セスセルトと出会う。

『人魚島』と呼ばれるマーメイドの住処から出て来たというササナ。どうにも現地に帰る事が出来ず、困っているらしい。

 ゴボウの話によれば、『人魚島』が魔力結界によって隠されているのであれば、それは『真実の瞳』と呼ばれるアイテムによって居場所を特定する事が可能だという。協力する気は無かったが、うまくササナにやり込められ、ラッツはササナに協力することに。

 だが、どうにも『人魚島』を真面目に目指す気が感じられないササナ。『真実の瞳』があるという噂の『スカイガーデン』へと行く途中、訪れた『イースト・リヒテンブルク』という街で開催された、『アーチャートーナメント』の優勝賞品を欲しがる。

 押しに弱いラッツは、初心者ながら『アーチャートーナメント』に参加することに。どうにか優勝を収めるが、トーナメントに人間の振りをして紛れていたマーメイド『リトル・フィーガード』と出会い、ササナは『人魚島』へと帰されてしまう。

 嫌がるササナを無理矢理連れて帰ってしまうリトル、旅は中断に。どうにも『人魚島』に危ない空気を感じたラッツは、ササナを『人魚島』から救い出す事を決意。後を付けて様子を見ていたらしきフィーナと、トーナメント参加者であり『スカイガーデン』の住人であるロイス・クレイユと共に、スカイガーデンを目指す。

 真実の瞳があるとすれば、『先住民族マウロの遺跡』だと話すゴボウ。スカイガーデンに到着すると、一同は遺跡を目指す。だが不思議な転移の魔法陣に引っ掛かり、『マウロの遺跡』から戻る事が出来なくなった一同。

 パーティーはピンチになり、ラッツは旧時代の魔物の毒にやられてしまう。全滅を避けるため、ラッツはゴボウから捨て身の必殺技を会得し、フィーナ、ロイス、ゴボウのそれぞれをバラバラに転移させる。そうして、意識を失うのだった。



○主要な登場人物

・ラッツ・リチャード

 冒険者アカデミーの中でも最高峰と名高い、『ライジングサン・アカデミー』の首席卒業者。カーキ色のジャケットと炭鉱マン上がりのゴーグル、指貫グローブがトレードマーク。

 頭の回転は早いが分からない事を考えるのが苦手で、何かの真理的な話は最も苦手。

 悪戯好きで博打にも強い半面、性格は根本的に素直であり、うっかり都合良く騙されてしまうこともしばしば。強くなることに努力は惜しまないが、行動原理は『仲間を守ること』にあるため、情を感じる場面で非情を貫く事を最も苦手とする。


ホワイトニング:聖職者のスキル。物理攻撃・防御力を高める付与魔法。

キャットウォーク:盗賊のスキル。移動速度を高める付与魔法。

イーグルアイ:弓士のスキル。動体視力など、空間把握能力全般を強化する付与魔法。

マジックオーラ:魔法使いのスキル。魔法攻撃力・防御力を高める付与魔法。

聖水作成:聖職者のスキル。魔力を含む水から聖水を作る。


チョップ:剣士のスキル。短剣で突きを放つ。

ソニックブレイド:剣士のスキル。疾風の速度で斬り付ける。

パリィ:剣士のスキル。打撃攻撃を受け流すが、重い攻撃には使えない。

刺突:武闘家のスキル。手刀による突きを放つ。

飛弾脚:武闘家のスキル。相手を蹴り飛ばす。防御的な意味合いが強い。

牙折り:武闘家のスキル。武器持ちの相手に対して、武器を破壊する役割を持つ。

レッドボール:魔法使いのスキル。火球を投げ付ける攻撃魔法。

レッドトーテム:魔法使いのスキル。火柱を立てる攻撃魔法。

ブルーボール:魔法使いのスキル。水球を投げ付ける攻撃魔法。

ブルーカーテン:魔法使いのスキル。上空から水が降り注ぐ攻撃魔法。

イエローボルト:魔法使いのスキル。電撃を放つ攻撃魔法。

三種のアロー(レッド・アロー、ブルー・アロー、イエロー・アロー):弓士のスキル。属性矢を放つ。


ホワイトニング・イン・ザ・ウエポン:ラッツの固有スキル。武器の急所率を高める他、武器そのものの耐久値が上がる。

強化爆撃イオン:ラッツの固有スキル。炎を起こした場所を爆発させる。

重複表現デプリケート・スタイル:ゴボウ伝授のスキル。付与魔法を重ね掛けする事ができる、強力なスキル。

凶暴表現バーサーク・スタイル:ゴボウ伝授のスキル。生命力を犠牲にして、制限を超えた能力を引き出す。但し、使用者は死亡する。



・ゴボウ

 突如としてラッツの前に現れたゴボウ的物体。色々な知識を持っているが世界の真理に接触する話が多く、ラッツとは相性最悪の関係。何故か、『嘗て』と話すとラッツの意思に関係なく、会話が中断される。

 満月の夜にゴボウ的『神具』から、元に戻る事が判明した。身長がかなり低いため、戻っている間は宙に浮いている。幼児体型。

 茶髪の長髪、こめかみの上辺りに二本の角を持つ魔族。紅の瞳は夜でも光る。自分のことを「世紀の大魔法使いがこんなにちんちくりんで、格好悪い」と思っているため、ゴボウ状態の時は低い男声で話す。

 その全ては謎に包まれている。



・フィーナ・コフール

『ルナ・ハープの泉』よりラッツの前に現れ、何かと付き纏ってくる聖職者。ストレートの銀髪に碧眼を持ち、桃色のシスター服を着ている事が多い。

 ラッツを手篭めにすることが目標らしく、何かとラッツに挑発的な行為を仕掛ける。その度に、ラッツからは「何を考えているのか分からない」と思われている。

 先住民族マウロの遺跡では、ラッツを本気で心配していた。何やら理由がありそうだが……

 元、ギルド・セイントシスターのギルドリーダー。聖職者ならではの強力な付与魔法を得意とする。


ハイ・ヒール:味方一人の体力を大幅に回復させる。

ガードベル:対象者への物理攻撃を、対象者の体力と同じ分だけ無効化する。

レデュースダメージ:本来受ける筈のダメージを最大二分の一まで減少させる。

セイントベール:魔力空間を作り出し、中に居る味方の防御力を向上させる。

ラジカルガード:一方向に巨大な盾を出現させ、攻撃を防ぐ。



・フルリュ・イリイィ

 ラッツが『轟の森』で助けたハーピィ。緩やかにウェーブした金髪、真っ白な肌。瞳の色はエメラルドグリーン。胸が大きい。翼は腕に羽が生えているタイプだが、普段は折り畳まれているのであまり目立たない。

 健気な性格で、どうしようもなく騙されやすい。一度助けられたラッツに好意を寄せる。重複表現デプリケート・スタイルを発動させるための重要なトリガー要員だった。

 付与魔法の倍増化は純粋な強化として使えるため、ラッツに重宝される。但し、今のフルリュの魔力からは『三重掛け』がギリギリのレベルのようだ。

 得意技はキス系の魔法。単体支援を得意とする。


リラクゼーション・キッス:味方一人を回復させる。

マジックリンク・キッス:味方一人と魔力を共有し、互いの好きなように利用することができる。



・ササナ・セスセルト

『サウス・レインボータウン』で出会ったマーメイド。水色の髪に赤い瞳で、地上を行動する時にはターバンを巻くのがお洒落だと思っている。胸は普通。尻の方が大きい。

 基本的に喋るのが遅く、テンポが悪い。かと思えば、電波な発言を乱発する困った人魚姫。アーチャートーナメントでラッツに『虹色の指輪』をねだる。

 得意技は音を利用した、妨害・幻覚魔法。攻撃は苦手のようで、サポート専門。


ラリパニソング:幻覚を見せる。

シンクロ・ノイズ・ノイズ:周囲に可視化された音を作り出し、攻撃魔法を誘導する。



・レオ・ホーンドルフ

 ラッツのアカデミー時代の同期。一直線な熱血男で、冷めている時と熱い時の差が激しい。

 ギルド・ソードマスターを辞めてからは、アカデミー時代の師匠であるエトッピォウ・ショノリクスの元で修行している。

 ソードマスター時代の黒い戦闘服を愛用し、以降赤いマントを羽織っている。腰の黒刀は親譲りの名刀。


ヘビーブレイド:ソニックブレイドの上位スキル。武器破壊の意味を併せ持つ。

ウェイブ・ブレイド:魔力を発し、飛び道具となる斬撃を放つ。



・ロイス・クレイユ

『イースト・リヒテンブルク』で出会った弓士。一見すると女の子のように綺麗な肌と指。身長も声も完全に女性。ライトグリーンの髪を肩くらいまで伸ばし、茶色の瞳が印象的。

 腰に回すタイプのポーチに、常に小物を入れている。半袖半ズボンとマント、弓士ならではの軽量装備。性格はおっとりしていて、基本的にはビビリ。だが、戦闘時には克服したようだ。

 弓士の中でも最高峰の魔力と機敏さを持ち、大魔法も幾つか扱える。遠距離攻撃のエキスパート。


スピリット・アロー:魔力の矢を放つ。魔力が高い相手に特に有効。

ライトニング・アロー:イエロー・アローの上位スキル。雷を纏った矢を放つ。

シャイニング・アロー:ライトニング・アローの上位スキル。天から降り注ぐ雷を矢に乗せて放つ。

タイダルウェイブ:津波を起こす大魔法。詠唱が必要。

超・放・電エクストリーム・ディスチャージ:ラッツを真似て、ロイスが考えた連携スキル。『タイダルウェイブ』に『シャイニング・アロー』を乗せた放電攻撃。



・チーク・ノロップスター

『フリーショップ・セントラル』の店員。ピンク色の跳ねた猫っ毛に、赤銅色の瞳を持つ。いつも元気。


・シルバード・ラルフレッド

顔はイケメンらしく人望も厚いようだが、何かと不審な点が目立つ。ギルド・ソードマスターのギルドリーダー。


・リトル・フィーガード

ササナのお目付け役のようだ。


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