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第九話;友のありがたみ

[3−B]


「おい!!諒!!部活遅れんぞ!?」

「ああ・・・。」

諒が教科書類をバックに入れ、かばんを背負う。

その顔は本当に深刻そのもの・・・。

「あれあれ〜、どうした諒?例の彼女の事、気にしてんの〜?」

「そんなんじゃねぇよ!!バカ・・・」

諒は男子生徒のからかいを軽く流しバックを背負った。

あの委員会の出来事はなぜか皆知っている。

まぁ・・・あの中の誰かがしゃべったのは分かるが・・・。

しかし・・・愛の事は心配してるのは事実だ・・・。

廊下ですれ違っても、目は避けられるし・・・話かけようとすると慌てて

どこかに走り去る始末だ・・・。

諒は深くため息をつき教室を出ようとした時、諒の足が止まる・・・。

バスケ部の後輩やら同級生やらが、怯えたように教室に入ってきた。

「どうした?」

「お、鬼!!あ、悪魔!!」

「はぁ!?」

意味不明な後輩の言葉に諒は呆れ顔で見るしかない・・・。

「お、お前なぁ部活を滅ぼす気か!?」

「な、なんの話だよ!!」

「あぁぁぁ!!もうバスケ部全員なぶり殺しだぁぁぁ!!」

「だから、なんだっていうんだよ!!!」

パニックにおちいっている後輩や同級生を諒は呆然と見つめる。

話にならん・・・・。

その時、人並の外れた足音がものすごい振動を震わせて聞こえてきた。

「な、なんだぁ・・・?」

「き、来たぁぁぁぁ!!!」

「先輩!!!我らのためにも尊い犠牲になってください!!!」

戸惑う諒を差し置いて一同はいっせいに諒の背に隠れる・・・。

「だから、なんだっていうんだよ!!」

「桜井・・・奴のねらいはお前だ・・・」

男子生徒が深刻そうにつぶやく・・・。

「俺らを助けるために柔道部も立ち上がったが・・・はかなく散っていった」

現在、格技場には無数の屍が・・・。

一同はその時の出来事を思い出しブルブルッと体を振るわせる。

柔道部を制覇し、あげくの果てにはバスケ部全員を怯えさせる人物で恨みを

買った者なんて想像がつかない。

その時だ・・・なにやら足音ともに怒鳴り声が・・・。

『桜井諒〜どこじゃぁぁぁぁぁ!!!』

「ひぃぃぃぃ」

一同が縮こまる・・・諒は思わず身構えた。


バァァァァァン・・・!!!


突如、一人の女子により教室のドアが叩き開けられる・・・。

・・・春花だ・・・

「お、女?」

諒が思わずつぶやくと春花がギロっと諒を睨みつける。

「あんたか・・・桜井諒ってのは・・・」

春花はずかずかと諒に歩み寄る・・・。

「あ、あの〜お、俺になにか・・・−」

諒が恐る恐る聞いた時だ・・・。

ドカッ・・・

「ぶぅぇぇぇぇぇぇ!!!!」

諒が春花の強烈な顔面パンチをくらい、教室の隅に弾き飛ばされた。

後輩達は悲鳴を上げながら廊下に逃げ込む。

春花はさっと眼鏡を取り、諒の襟首を掴んだ・・・。

「い、いきなり何すんだよ!!」

「あんたさ・・・愛に何言いやがった?」

春花の目が一層怒りに震える・・・その目はまるで鬼畜だ・・・。

「まぁ・・・あんたが愛のことをどう思ってるかはしんねぇけど・・・」

春花は、そのままの体制で諒を思い切り投げ飛ばし机に足をドカッと

のせた・・・。

「愛・・・泣いてたんだよ!!!ウチの親友を泣かす奴は男だろうと女

だろうとアタシは許さない!!!!!」

「ま、待てって!!お互い話せば分か・・・−」

「分かるか、このクソボケがぁぁぁ!!!」

春花の上靴が諒の顔面にぶつかる・・・。

「あたしはねぇ・・・あんたみたいに往生際の悪い奴が大嫌いなんだよ!!

男なら自分のあやまちぐらい認めやがれぇぇぇぇぇ!!!」

「し、死ぬぅぅぅ!!!」

春花の手が諒の首に食い込む・・・怖い・・・怖すぎる・・・!!

その時だ・・・愛がバスケ部につれられて教室のドアを開けた・・・。

「は、春花!!何やってんの!!」

「見てわかんない?軽くこらしめてたの〜」

春花は、不気味なほどの満面の笑みをこぼし諒を突き飛ばした。

軽く・・・って顔面パンチ・上靴アタック・背負い投げ・そして・・・

マジな首絞め・・・。

本当に軽いのかどうか読者の皆様のご判断にお任せします・・・。

「いいかぁ、桜井諒・・・。次、愛が悲しむような事言ったらその首

美術部にあるのこぎりでぶっだ斬るかんな・・・」

・・・・。

春花ならやりかねない・・・二人はマジで思った・・・。

春花は眼鏡をはめ、落ちている上靴をじっと見る。

「愛〜、私さぁ愛の上靴借りたいなぁ〜」

「え、え?」

愛は何がなんだか分からぬまま片足・・上靴をぬいだ・・・。

春花は愛の上靴をはく。

「あっれ〜あんまピットしないな〜!!!」

春花がギロっと諒を睨み愛の上靴を思い切りなげた。

「うぉ!?」

諒は慌てて靴をよけた・・・が。

「ごっめん〜、足がすべった!!!」

どか・・・、すかさず春花は愛の上靴を拾うフリをしてすかさず

ぶん殴った。

どこまで腹黒なんだ・・・。

「いっってぇ〜」

「あぁ、こんな所に私の上靴が〜!!!」

「ぶぇぇぇ!!」

春花・・・すかさず自分の上靴で諒をぶっ叩く。

鬼っ子じゃ・・・。

「ついでに、でっっかいゴミ見つけちゃった〜」

春花は、満面の笑みをこぼしながら諒に頭からゴミ箱をかぶせた。

諒がゴミ箱の中で意味の分からない言葉を吐くが・・・春花、シカト。

「愛・・・行くよ・・・」

「え、ああ!!」

愛は春花に手を強引につかまれ、教室を出た。

「は、春花!!さっきのやりすぎじゃあ・・・−」

「いいんだよ、あれぐらいやったって・・・」

心配そうに聞く愛と裏腹に春花は平然と言う・・・。

「少しは・・・すっきりしたでしょ?」

春花がにっと笑った。

その笑みは小悪魔のような幼稚な笑みで愛も思わず笑ってしまう。

「少し・・・ね。」

「でっしょ!!なら、良かった・・・」

春花は微笑むが・・・ピタっと足を止める。

「どうしたの?」

「・・・。愛さぁ・・・いつから私と友達だとか言ったよね・・・」

春花のいきなりの発言に愛は黙り込む・・・。

怒っているのか・・・春花は無表情だ・・・。

「ご、ごめん・・・」

「なんで愛が謝るの?」

春花は愛をみて苦笑いする・・・。

「そんなの私だって分かんないよ・・・。

気づいたらいつも愛が側にいてくれてた・・・。

普通さ・・・友達になった人と最初に会話した内容なんて分かんないでしょ?」

「う、うん」

「もちろん私だって愛と初めて話した時の記憶なんてない。だけどさ・・・

もしも最初の出会いを覚えていたらいたで不自然だと思わない?

覚えている=何か頭に刻みこまれている嫌な記憶

って私は思っちゃうんだよね・・・。

もし、最初の出会いを覚えているのならそれこそ偽りの友情なのかもしんない。」

春花はそこまで言うと横目で愛を見てそっと微笑む。

「だけどさ!私と愛はいつも一緒だったじゃん。つらい事も悲しい事も

楽しかった事もいつも一緒に感じてた。

私はこれから先もずっと愛の側にいてこの生活を続けたい・・・。

愛の幸せは私が守る、だから・・・」

春花の言おうとしている事がなんとなく愛にも分かった・・・。

「一人で苦しまないで・・・。」

愛は一瞬黙り込んだがすぐに微笑えむ。

「そうだね・・・。また黙っていると春花がブチギレるし・・・。」

「そ、それは!!」

「私も春花がブチギレないようせいぜい気をつけますよ〜!!

春花は私のツッコミだけで十分だもん。」

「えぇぇ!!人をツッコミマシーンみたいに言わないでよ!!」

「違ったのぉ?」

愛が意地悪そうに微笑むと春花は大声を出しながら駆けていく。

完璧な友情関係なんて存在しない・・・相手が崩れかけたら・・・自分が

支えてやる・・・。それは当たり前の事で大切な事・・・。

愛は心から春花が親友でよかったと思った・・・。

春花がいてくれるのならどんな事にでも耐えられるとこの時は思っていた。

だが、愛がそううまくいかない事に気がつくのはもう少し先のお話・・・。


一方、諒のひきいるバスケ部が春花を厳重に警戒し、周りの皆に春花の

恐怖を教えていたのに春花が気づいたのはこれから間もなくの事・・・。

その後バスケ部が血祭りにされた事は・・・否定しない・・・


















やっと第9話目です。パソコンに向かい早6時間・・・

せっかくの休日の半分以上がここにて終了いたします

しかし私は久しぶりに小説が書けてうれしかったです

パソコン提供者の友人には心からお礼を言います。

では、ご感想をお待ちしております・・・。


byざしきのわらし


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