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第十話;闇なる者の来襲

・・・どこだかわからぬ暗い部屋に浮かび上がる二つの黒い陰・・・

「なぜですか!!なぜルーンベルトを始末しないのです!?」

クローゼがリリースに怒鳴りつける・・・。

しかしリリースはまったく相手にしてない・・・。

「まだその時ではない・・・何度も同じ事を言わせるな・・・」

「し、しかし・・・!!!」

「クローゼ・・・お前が奴を殺したがる気持ちも分からんでもない・・・。

しかし、まだその時じゃないんだ・・・。

いつまでもガキみたいにごねるな・・・見苦しい・・・。」

リリースはそういうと部屋を出ようとする・・・。

しかし、クローゼは納得のいかないようにリリースを見つめた。

「やけに・・・あの女の肩を持つのですね・・・。」

クローゼの言葉にリリースの足が止まった。

「なぜです!?あなただってあの女に・・・−」

「黙れ!!!!」

リリースはいきなり怒鳴る・・・。

その手は怒りで震えていた。

「その事を口にするな・・・もう私は帰るぞ・・・。今はラウンを始末する事を

考えろ・・・。ルーンベルトはそれからだ・・・」

パタン・・・

一人残されたクローゼはぎりっと歯をかみしめる。

「何よ・・・あの女のどこがいいの・・・」

この世界に来てからリリースは変わった・・・。

むしろ自分より愛の方を気にしているリリースに腹が立つ。

しかし・・・リリースよりも何も考えていないのに慕われてる愛の方に

何十倍もの苛立ちを覚えるのだ・・・。

「糞が・・・。絶対潰してやる・・・」


{放課後}


誰もいない教室で一人少年がいた・・・。

「あーくそ・・・」

諒が頭をさすりながらつぶやく

・・・と言うのも朝から春花の仕掛けたトラップに引っかかり、頭から水をかぶったり、生卵が上から落ちたりとさんざんな一日だった。

そしてさっき、頭の上に野球ボールが落ちてきてあまりの痛みに苦しんでいたのだ・・・。

おそるべし・・・乙女の恨み・・・。

「オレだって・・・分かってんだよ・・・」

諒はボソッと言う・・・。

何も考えていないわけじゃない・・・愛のこと・・・リリースの事・・・こっちだって色々思う事はある。

だが・・・どうしていいのか分からないのだ・・・。

諒は、ハァ・・・とため息をつきバックを背負った時・・・背後に何者かが現れる・・・。

黒いコートが風でなびいているのが微かに見えた。

「ラウン・カーウィン・・・上司ともどものんきなものだな・・・」

・・・リリースの手がゆっくり諒に向けられた・・・。

諒の顔が極限に引きつった時はもう遅い・・・。

「‘セシル”」

黒い光がリリースの手から飛び出した・・・。

・・・・ドォォォォン・・・・

教室の窓がいっきに割れ、諒が弾き飛ばされた。


{in・美術室}

「あ〜ぁ・・・やってらんない〜」

愛がふでをポイッと投げ、イスで遊んでいる。

春花はバイトの都合で部活を休んでいて、ヒマというか・・・やる気が出ない。

「鈴崎先輩〜・・・ちゃんとソレ仕上げないと新藤先輩に殺されますよ?」

「だっっってぇぇぇ」

後輩の言葉に愛がぶぅ〜っとふくれた。

「だいたいバイトをなぜに部活の時間帯にいれる訳!?じゃなくたって

秘密でやってんのにさぁ〜〜〜」

「く、苦しい〜・・・」

愛・・・後輩に八つ当たり・・・。

後輩の首がもげそうなほど絞めている。

・・・鬼っ子じゃ・・・

「す、鈴崎先輩、落ち着いてくださいよォ〜」

後輩がむせながらも愛をなだめるが・・・鬼化していて手がつけられない。

「よし!あっっったま来たから皆で春花のバイト先おしかけるぞ!!!

ケーキ食いまくってやる・・・」

「お、おう・・・」

春花のバイト先は近くのケーキバイキング店・・・。

愛の発言に後輩達があいまいな返事をした。

ようするに、今現在隣に春花がいなくて寂しいのだ。

愛からすればケーキも食え、春花にも会えるので一石二鳥・・・。

「さぁー!!みんな絵の具片付けていくよ!!」

愛が叫ぶと後輩がバタバタと片付けはじめた・・・が。

「きゃうッ」

後輩の一人が体育着に大量の絵の具をぶちまけてしまった。

愛が慌ててかけよる。

「大丈夫!?まったく慌てて片付けるから・・・」

優しく気遣う愛に対し、一同・・・思わず・・・

「先輩があわてさせたんじゃん・・・!」

・・・ツッコミ・・・

愛はだらだらと冷や汗を流し、ばっと立ち上がった・・・。

「し、仕方あるまい!!この鈴崎が体育着を貸してしんぜよー」

ははは・・・愛が高らかに笑いながら行くが後輩はボソッとつぶやく。

「・・・逃げた・・・」


<やばやば・・・体育着、教室だっけ?>

愛が階段を駆け下りていた時だ・・・。

・・・ドォォォン・・・

突然、教室の方から爆発音がする。

「な、なに・・・」

愛が手すりにつかまりながらつぶやく。

廊下には、砂ぼこりがたちこめていた。

<一体何が・・・>

ズシ・・・

急に・・・息苦しいものが体にのしかかったような感覚に襲われた・・・。

耳鳴りがして・・・体内の血がざわざわと騒ぐ・・・。

そして・・・脳裏には諒とリリースの戦ってる姿が・・・。

「諒・・・君」

愛の口から自然と諒の名がこぼれる。

愛が砂ぼこりの中を進もうとすると何者かが道を塞いだ・・・。

黒いコートを着た者・・・クローゼだ。

「あなた・・・確か・・・」

「覚えていただき光栄ですわ・・・。」

クローゼの声がかすかに笑っている・・・しかし少しとげのある言い方だが。

「あなたはいいですわね・・・」

「えッ・・・」

「色々な人々に囲まれ・・・愛され・・・めぐまれ・・・のん気に暮らして・・・

たいそうお幸せなんでしょうね・・・。」

クローゼがうわ言のようにつぶやく。

しかし・・・その目は冷酷きわまりない・・・。

「な、何いってるの!?・・・私は」

「光の人間のきれい事なんて聞きたくねぇんだよ・・・」

突如、クローゼの口調が変わった。

愛はクローゼに殺意を感じ、慌てて逃げようとするがクローゼはすっと愛の前に進みより白く細い指を愛の首に巻きつけた。

ドカッ・・・愛が壁に叩き付けられる。

「うっ・・・が」

「苦しいか・・・?そりゃあ苦しいよな・・・」

クローゼがくるったように笑う。

愛はクローゼの手を離そうともがくが、びくともしない。

これは・・・人間のチカラじゃない・・・。

「私はねぇ・・・あんたのせいで色々なものを失ったんだよ・・・。

なのにあんたは、あの人まで私から奪おうとしている・・・・!!!」

「うぅ・・・」

クローゼのチカラが更に強まる。

<あ、あの人って・・・だ、誰のこと・・・>

「今まであんたは己のもつ絶対的なチカラで周りの敵を皆消してきた・・・。

だけど今のあんたは、術すら使えないマヌケな姫君・・・。

誰がこんなチャンスを逃すって言うの・・・」

クローゼはそういうと愛を階段の下へ突き飛ばす・・・。

「きゃぁ・・・!!」

愛が階段を転げ落ち、下で痛みにこらえているとクローゼはゆっくり

階段を下りてきた・・・。

「あの方には殺すなと言われてるけど・・・こんな女・・・私が消してやる!!」

クローゼは目の前でしゃがみ込む愛にゆっくり手を向けた・・・。

その瞳は、しっかりと愛を捕らえている・・・。


「さて・・・どうやって殺そうか・・・」









こんにちわ!!ざしきのわらしです!!

私、久しぶりに勇気ある行動にでたんですよ!!

それは・・・

『プリンに醤油をかけたらウニになるのか』実験!!

知ってはいましたがやる勇気がなくて・・・

で!やってみたとこる・・・・

しょっぱい!苦い!甘い!結論まずい!!

・・・死線越えました・・・・

皆さん!けしてこのような無駄な実験に時間&食材

を無駄にしてはいけませんよ!!

それでは・・・ご感想をお待ちしております。


byざしきのわらし

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