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遺手紙  作者: きりもんじ
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コペンで野宿

○あなたはもう忘れたかもしれないが


コペンはもう夜でした。チボリのイルミネーションを抜けて

中央駅まで行きました。もう真夜中でしたね。


橋の袂の芝生で寝袋に入って眠りました。

憶えてますか?よくもまあ大胆にも。


でかい米軍の寝袋でしたから何とか二人入れました。

一生忘れることはないでしょう。

ヨーロッパで初めての野宿でした。



○あなたはもう忘れたかもしれないが


ベラホイのユースで分かれました。

「リューベックで車買ってきます」

「コペンで仕事探します」

ユースの掲示板が唯一の連絡場所でしたね。

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