姫を拐ってみたのだけれど
魔王「人間と戦争するのに姫を拐ってみたんだけど」
姫「ハアッ!ハアッ!ハアッ!ハァッ!褐色巨乳異形ボクっ子巨女魔王!萌ッ!!」
魔王「こわい」
魔王「うん、あのね、人間界を侵攻する口実に貴女を拐ってみたんだけどね。やっぱり帰ってもらっていい?」
姫「なぜですのッ!?勉強も訓練もしなくていい、美味しいお食事はお持ちしていただける、そんな最高の環境に私を置いてくださったのに!そのお礼にこうしてのんびり捕まっているというのに!」
魔王「うーん」
姫「ていうか帰りたくありませんわ!女の私はどうせ政略の駒に利用されるだけですもの!私、このままここで一生暮らします!」
魔王「だからね」
姫「それに魔王様がド性癖で……ハァッハァッ」
魔王「それ!!!それえ!!!」
魔王「協力的なのは全然ありがたいよ?でもね?もう少しその性癖隠せない?ボクちょっと怖いよ?」
姫「止められませんわ迸る熱いパトスが」
魔王「こわい」
魔王「結局ボクも貴女を政略の駒に使うようなものだけれど」
姫「構いませんわ!ここは人間界よりも上下関係がハッキリしていて正直わかりやすくていいですもの!あっちなんか内政ぐちゃどろでクソ面倒ですし、媚びばかりで本当に腐ってますもの」
魔王「そんなに」
姫「やはり力こそパワーですわね!やっぱり鍛錬だけでも頑張ろうかしら、ここでやっていく為にも!」
魔王「帰ってもらっていい?」
姫「なぜですの!セオリー的には拐かした姫を娶ろうとするのが魔王ではなくて!?」
魔王「ボク婚約者居るし……」
姫「……!?う、裏切り者!こういうのは姫をエロ同人みたいな目に遭わせるのが魔王でしょう!?」
魔王「なんでボク裏切り者って言われなきゃいけないの?」
魔王「いや、「居た」んだ、婚約者。でもね、先日の侵攻で死んじゃった。だから、今はフリーなんだよ」
姫「褐色巨乳異形ボクっ子巨女で未亡人!?!?属性付きすぎでは!?!?!?」
魔王「こわい」
姫「大丈夫ですわ!貴女のことは私が幸せにします!安心してくださいな!」
魔王「帰ってもらっていい?」
魔王「待って、なんで貴女と結婚するみたいな流れになってるの?」
姫「魔王と姫が結ばれるのってセオリーでしょう?」
魔王「姫は勇者と結ばれるものじゃないの?」
姫「私の性癖がドストライクなのは貴女なので」
魔王「本当に帰ってもらっていい?」
一週間後
勇者「すみません、うちの姫が本当にすみません」
魔王「いや、こちらこそお騒がせしてすみません」
姫「いやですわ!私帰りませんわ!」
勇者「私と国に帰りましょう、姫。魔王様を困らせてはいけませんよ」
魔王「侵攻については後日そちらに正式に宣戦布告するので……今回はちょっと強引でした」
勇者「仕方ないですよ、結婚が流れた直後だったんですから……」
姫「私は魔王様と結婚するんです!止めてもムダですわ!」
勇者「帰りますよ」
魔王「帰ってもらっていい?」
姫「なんなんですの二人して!私の恋路を邪魔するのなら馬に蹴られておしまいなさい!」
魔王「それボクも蹴られるね」
勇者「ほら、国王とお后も心配されておいでですから」
姫「イヤですー!姫はここで暮らすって決めたんですー!」
勇者「確かに政治利用されるのはクソゴミですが、貴女が内政を変えるきっかけになるというのも手なんですよ」
姫「じゃあ一度魔王様に国を滅ぼしてもらいましょう!私はそこを建て直すので!」
魔王「ええ……」
勇者「あ、それいいですね」
魔王「ん?」
勇者「クソ共は一度痛い目を見るべきです。私を勇者と祭り上げ、ネームバリューを使う気満々の下心を叩き折りたいと思っていたところです」
姫「決まりですわね!魔王様、我が故郷を存分に滅ぼしてくださいまし!そして私がテッペンに立ち、魔王様と幸せな結婚をするのです!」
魔王「待って待って、結婚はしないよ?」
勇者「しかし姫と縁を持っておけば人間界の交渉ごとはしやすいのでは?」
魔王「それはそうだけど、結婚する必要あるかなあ?」
姫「ありますわ!なんと言っても貴女は性癖ドストライクなのでハァッハァッ」
魔王「本当に帰ってもらっていい?」




