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18頭
「おぉ。仲介。よくやったな。花丸じゃ。」
長はぐりぐりと頭を撫でた。ちょっと强引だ。
「お前の目は奇麗だな。」
私の目線に入ってきた。
「うん。いい目だ。他の奴らの言う事なんか聞くなよ?わしの事だけ聞けな。」
「噓だ。」
あの頃、まだ私は幼かった。
「……。お前は疑い深いなぁ。」
ぐりぐりと頭が取れるくらい撫でられた。
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「仲介。お前のお蔭で取引が良い方向に進んでいる。」
ありがとう。と長は私の頭を撫でた。身長は長の方が高いけど、昔よりかは背が伸びた。
「長、なんで撫でるのですか。私はもう小供ではありません。」
「くはは、わしにとってはまだまだ小供じゃよ。」
長は歳が老いていると言うほど、老人ではない。まだまだ若い。奥さんだっていない。年齢なんて、何年一緒にいても分からなかった。
「仲介、」
長は青年のように無邪気には笑わなかった。
「雑用にもやっとくれな。」
半分くらい終わりました