3、トラウマになるほどの恐怖の記憶
「…っ!?」
双子の王子達は魔物の大群に囲まれて死んだかと思ったが気付けば各々の部屋のベッドにいた。
そして先程までの記憶の自分とは全く違う大きさの子供の手を見て多少の違和感はあったが未だ夢現の状態だったので次第にこれは夢だったのだと思えてくるとやっと安堵の息を吐いた。
「あれは一体…本当に嫌な夢だった…」
ぼんやりしながら不思議に思いつつ少し冷静になると寝起きの体は全力疾走をしたように鼓動も早く重怠い感覚と冷や汗を掻いていたのか服は体に張り付き気持ちが悪かった。
しかしあれが現実なら成長した自分が魔物に呆気なくやられる筈がないと思えてこれは悪い夢を見たからだと思うと自然と自分自身を納得させる事が出来た。
その後はしっかりと目が覚めると周囲の状況もいつも通りでやはりあれは嫌な夢だと確信すると悪い夢はただの夢だと楽観視した後は穏やかで平凡な日常を過ごしている間に妙に現実味のあった嫌な夢はいつしか忘れていた。
しかしアズライルが油断しすぎていた頃に再びその恐怖が甦り口許が引き攣った。
「はじめまして第一王子殿下。エーデルオーク侯爵家の長女。ディスティニーと申します」
「あぁ…アズライル・イグドラルだ…」
夢だと思って忘れていたのに夢の通りの人物が生身の人間の婚約者として現れた事で慌てたがとりあえず気付かれないように表情を繕いながら内心ではかなり動揺していた。
「フルスコル、以前に同じ時期に見た夢の内容はまだ覚えてる?」
「あの凄く嫌な夢?覚えてるよ」
「それと同じ事が起こった」
「え?嘘でしょ?だってあれは夢だよね?」
顔合わせが終わった後にフルスコルの部屋に向かうと彼は不思議そうにしながら出迎えたがアズライルの話を聞いている間に表情が固くなっていた。
実はフルスコルも同じ日に破滅の夢を見ていて当時はお互いに同じ夢を見たことで気味悪がったが平穏な日々を過ごす間にフルスコルもただの夢だと思いこの時のアズライルの話も半信半疑だった。
「俺もそう思いたい…でも同じ名前で家名も同じで…彼女の特徴とかも全てが同じだった。
夢で見た時も確かに似たような年齢だったと思うし…あの死んだ目の印象とか…なにもかも同じなんだよ…」
信じたくないフルスコルの思いとは裏腹にアズライルの表情は青ざめていてとても嘘だとは言いにくい雰囲気だったのでフルスコルも認めたくはなかったがそれが現実のような気がしてあの恐怖が甦った。
「う、嘘でしょ?」
「いや…本人だった…」
「そ、そんな…」
「俺だって…」
それでもフルスコルは否定して欲しかったがアズライルから出た答えは無情にも肯定でフルスコルもあれが何かしらの予知夢ならなんとかしなければならないと感じたがやはり夢であってほしくて心の何処かで現実逃避していた。
「ねぇ、まずは白紙にしてみたら?」
「そうだな。父様に話してみよう」
二人は話し合いアズライルは両親にこの婚約をなんとか白紙にと頼むが「彼女でなければならない」と言われてどうしようもなかった。
「話してみたけど…無理だった…なんだか父様も様子が少しおかしい気がした…」
「え?それどういうこと?」
「俺に聞かれてもわからないよ…」
「じゃ…じゃあまた…い、嫌だ…」
アズライルが困惑しながら話すとフルスコルは恐怖を思い出して震えて涙が溢れていた。
「俺だって嫌だよ…」
フルスコルの様子につられて再びアズライルも湧き上がる恐怖に自然と体が震えていた。
「もしかして…前の時はあの子に冤罪を掛けたり都合良く道具扱いしようとして怒らせたからあんな事になったとか…」
「そこがわからないけど…あの家は神聖な木の守り手の家だし…もしかしたら何かの関わりはあるのかもしれない…」
「それなら前も近かった関係の僕達の行動次第でかなり危険な事になるんじゃない?」
「それもわからないけど…可能性は高いよね。
それならまずはあの子との接点を減らしてみて様子見してみるよ」
「そうだね、白紙に出来ないなら今はそれがいいかも。僕も出来るだけ関わらない事にする」
出来るだけ不安は一つでも潰したかったが国王ノイリエス・イグドラルの頑なな反応ではアズライル達の一存では決定権がなくどうにも出来ないと感じていて仕方なく二人はまた話し合いディスティニーから極力離れる事にした。
「アズライル、婚約者とは仲良くしてるのかな?」
「最近は彼女も忙しそうですので…」
偶にノイリエスからこのように呼び出されて尋ねられるのでアズライルはなんとか誤魔化しながら言葉を濁すとノイリエスから少し探るような視線を向けられたアズライルはなんとなくでも父親に不信感を持った。
「少しでも優しくしてあげなさいね?」
「…はい…」
(これは無理そうな気がする…どうすれば…)
アズライルは両親からこのように『仲良くしなさい』と言われると逃げ場が絶たれてしまったような気がしいた。
だが諦めたくない彼としてはこのどうにもならないこの状況でも今出来る事を探りながらなるべく周囲に気取られないように然り気無くディスティニーから避ける事に専念して距離をおきながらこの状況を打破するための好機を窺いつつ模索していた。
一方、少しでもアズライルとの距離を置きたくて策を練っては様子を見ながら行動していたディスティニー個人としては今回の彼の行動は初めてとても好ましく思えていて彼女もまた自分で出来ることはないかと考えながら彼を避けつつ追放等の対策も考慮しながら時間があるうちになんとかしようとしていた。
この時のアズライルとディスティニーは同じ目的でそれぞれが動いていたので距離は全く縮まる事はなかったが一応は国王夫妻や周囲からはそれとなく婚約者として接してるように誤魔化しながら可能な限り避けようとしていた。
この様子を見抜いたノイリエスはアズライルにだけ「出来るだけ接点を…」と話していた。
しかしアズライルは両親に「善処してみます」とだけ話しながら態と時間を早めたり遅らせたり等とあの手この手で避け続けていた。
その努力の甲斐もあり何も進展の無いまま時が過ぎると三人は貴族学校に通う歳になった。
*****
そこにはやはり夢で見たアザレアがいた。
王子達は初めの頃はアザレアともそれなりの距離を置いていたがやはり気になり気付けば夢と同じ状況になっていた。
「ウィロー男爵令嬢様はもう少し淑女としての振る舞いをお願いします。
貴女の振る舞いで殿下方の品位が落ちる事をご理解ください」
「そんな…ディスティニー様は私が嫌いなのですね…」
「…」
(嫌いと言うよりも遊んでる暇はないし面倒臭いので私のそばに寄り付かないでほしいのですが…これってはっきり言ってもいいのかな?)
これがディスティニーの本音だったが表に出ている彼女の目は相変わらず何を思っているのかわからないもので淡々としていた。
アズライル達の夢と同じようにアザレアは少し注意されただけでも目に涙を溜めて王子達の庇護欲を掻き立てるので彼等は呆気なく絆されてしまい何もしないわけにはいかなかった。
「ディスティニー嬢。それはあまりにも酷くないか?アザレア嬢の振る舞いで私達の品位が落ちるとは嘗められたものだな」
「兄様の言う通り。アザレア嬢の振る舞いで私達の品位は落ちることはない」
「わかりました。では白紙をお願い致します。そうして頂ければ私は何も問題はありませんのでまずはこの話からお願い致します」
(そうだった…確か前にも…)
これも夢にあった事だが夢の中では訴えを無視した展開でアズライルがディスティニーの利用価値に気付いて白紙にはせずにパーティーで彼女を国外に追放する振りをしてすぐに呼び戻して密かに執務をさせる予定でいたのでこの場では却下したのを思い出した。
「…それは後日に話をしよう」
前回と文句は違えど同じように白紙の言葉を濁していた。
その間に観察するとこの時の彼女の目には何も映しておらず既に自分達に対して何も期待してなかった事を二人が察すると内心では動揺してこの先どうするか悩んだ。
「承知しました。では今は殿下方が口出しするなと仰いましたのでそれに従う事とします。
私は今後の口出しは一切致しませんので殿下方にはお立場に似合った立ち居振る舞いを宜しくお願い致します」
ディスティニーはそれだけ口にすると静かに立ち去った。
勝ち誇った表情でその後ろ姿を見ていたアザレアはディスティニーが立ち去った途端になんとなく重い空気になった気がしてアズライル達を見ると彼等はなんとも言えないような表情をしながら彼女の後ろ姿をみつめていた。
この時の二人はディスティニーが去ると魔物が襲ってくるような気がして夢の恐怖と不安が増していた。
そんな二人の複雑そうな表情を見ていたアザレアはなんとなく面白くなかった。
「あのようにお堅い方だと大変そうですわね」
アザレアは王子達とディスティニーの去った方向を交互に見てから二人に同情すると何故か彼等の心が軽くなりその後はあまり気にならなくなった。
そして魔法実習の時に魔力属性の判定がありアザレアの属性を知る機会があった。
前回まではあまり興味がなかったので知らなかった事に気付いた二人は彼女の順番になると興味を持った。
そして光魔法の適正があることがわかるとアズライルはすぐに両親に報告した。
「陛下にご報告がございます…」
(これでなんとかなる筈だ!)
アズライルはノイリエスに報告しながら希望を見出した気がした。
「ではフルスコルの婚約者として認めても良いがディスティニー嬢については認めない。
今後も彼女との婚約は白紙にすることはないからそのつもりでいなさい」
(これは…一体どういうことだ?)
どうやってもディスティニーとの話を白紙には出来ずアズライルは嫌な予感と不信感が増すと自然と口が開いていた。
「あの、そこまでエーデルオーク家に拘る理由は何かあるのでしょうか?」
「そうだな。いずれわかるだろうからその時まで待ちなさい」
ノイリエスは表情を崩さず淡々とした口調でこれだけしか話をしてくれずアズライルはその含む話し方に不気味な何かを感じて一応観察してみてもその表情から読み取れるものがなかった。
しかしこの機会を逃したくなかったアズライルは別の視点から探りを入れてみたのだが、やはりそれとなく言葉を濁されただけで何も情報を得られず不信感が更に深まるだけだった。
*****
「あれ?エーデルオーク侯爵令嬢は?」
「既に授業を終えられまして暫くの間はお待ちになられておりましたがあまり遅くなると困ると仰られてお帰りになられました」
「確かにあまり遅いと誘拐もあるだろうね。わかった有難う」
(良かった…これはもしかしたら彼女が察してくれたって事かな?)
このようなやり方でディスティニーは学校が始まると王子妃教育を受けるために登城していても出来るだけ早めに切り上げるようになっていてアズライルもこれには助かり然りげ無く避ける事が出来るので安堵していた。
これはノイリエスがあまりにも頑なに婚約を白紙にしないので今の自分では何も出来ないと感じたアズライルは彼女からわかりやすく拒絶されればもしかしたら白紙もあり得るかもしれないと思い相性が悪かったというような形で普通に解消出来ればあの悪夢のような事は起きないと確信に近い思いがあったからだった。
「明日はいよいよだけど…」
「そうなんだよねぇ…今のところはほぼ接点が無い筈だからお互いに何も無いと思う」
「僕の方も出来るだけ避けてきたから何も無い筈だよ」
「あとは…」
「そうだね…アザレアってなんであの子のそばで挑発するの?」
学校ではアザレアがディスティニーが近くにいる時に特に挑発するような態度でアズライル達と接していたがディスティニー本人は特に気にせず無視していたので問題はなかった。
しかし王子達がどんなに頑張って避けてもアザレアが彼女に近付いて行き挑発的な言動をする事が問題に思えた二人は困惑していた。
「でもさぁ…あそこまであからさまな挑発されても何も思ってなさそうなのも凄いよね」
「確かに…そこまで関心が無ければ今回は無事に終わるんじゃないかな?」
「うん、僕もそう思う」
一応は出来る範囲で対策をしてきたことで二人は少しだけ余裕があった。
*****
なんとかここまで特に問題のない日々を過ごしながら夢の中でも問題となった卒業式の日を迎えることができたが彼等にとってはこの日が重要なので二人は緊張していた。
卒業式は予定通りに恙無く終わったのだが問題はその後で何もなければ問題もなく終わるはずの学生最後の通称では親睦会と称しているパーティーが始まった。
このパーティーが問題なのだが今回はディスティニーとの接点を減らしていた王子達は何もないと思って油断してると一番気を付けないといけなかったアザレアが突然ディスティニーに近付いて何かを話していた。
「……アズライル様が可哀想じゃない!早く別れてあげれば?」
(嘘だろ…折角今まで慎重に計画して実行してきた俺達の行動がこのままでは水の泡になるじゃないか)
「ねぇ、あれとうする?」
「…関わりたくない…」
「でも止めないとまた…」
聞き耳を立てるとアザレアがアズライル達にとって一番手を出して欲しくない人物とこのような会話をしていて二人は眉を寄せながらどうするか迷った。
「あらアズライル第一王子殿下ご機嫌よう。今、殿下が学内でずっと懇意になさっていた此方の方と一緒になりたいと話していたような内容を伺ったのですが未だ以前の返事を頂けないのは何故でしょうか。
本日はこのように大勢の方も耳にしている公の場ですので証人も多くいらっしゃいますし今度こそ以前にも話が上がって保留とされていた白紙の話をお願い致しますわね」
アズライルが近くにいた事に気付いたディスティニーが全てに期待してなさそうな感情の無い表情で淡々と告げるとアズライルは『こんな状況でこんな表情が出来るのだろうか…』と驚きつつも対応に困りながら口を開いた。
「アザレア嬢、これは王家とエーデルオーク侯爵家の問題で私達の意思は関係ないんだ」
「そ、そんな…あんまりですわ……ディスティニー様と一緒にいらっしゃるアズライル様はとてもお辛そうですのに…」
アザレアは一瞬だけディスティニーに腹立たしそうな目を向けたあとにアズライルの顔を見るときは同情するような表情に変えて腕に手を添えた。
その様子をしっかりと見ていたディスティニーは器用だなと普通に感心したがそれだけでその後は少し離れた場所で成り行きを聞いていたいた彼女の父親のエドマンド・エーデルオーク侯爵に視線を移した。
「わかりました。お父様もこれで納得頂けたのではないでしょうか。
これは普段の様子を見ているとわかりきっていた事ですがこのように殿下は白紙をご所望のようです。
私達が不仲なのは周知の沙汰ですしこれは学内でも有名な話でした。この場の皆様が証人となりますので調べて頂いても構いませんわよ」
「い、いやそれは…」
デスティニーの凛とした声にエドマンドは近付きながら少しだけ眉を寄せていた。
「これは今更ですし話は聞いての通りですが念の為にもう一度お話ししますわね。
学内の事はここにいる皆様が証人となりますので調べて頂ければすぐにわかります。
学内で一番長くそばにいらした彼女の話では殿下は私と居るととてもお辛いそうですのでこの話を白紙として手続をお願い致します。
元々、初めから殿下との面識もない状況で殿下もこの婚約は気に入らないと態度で示されているのに無理矢理する婚約もあり得ない話でしたし何か含みがあるなら話して頂ければ宜しい事ですがそれすら何もお話になられませんでしたよね。
特に隠すことが何もなければこの話も勿論白紙にしても宜しいですわよね?」
「それは…」
冤罪をかけて追放する今までの流れとは異なる展開なのでディスティニーはこの機会を逃したくなくてこれまでの暴露するとエドマンドは説明に困り言い淀むとディスティニーは少し眉を寄せて小さく溜め息を漏らした。
「何も無ければこれで…ではごきげんよう」
「ま、待ちなさい」
「…」
そしてディスティニーはまた会場を後にしてそのまま何処かに消えた。
あまりにも自然な動作で消えたので周りは止める間もなく困惑した。
その後は暫くして再び神聖な力を宿す木が怪しく輝くと今回は卒業式のパーティーの途中で空が曇り急に暗くなると不穏な気配が国を覆った。
「う、嘘だろ…」
「な、なんで…」
二人は空を見て恐怖するとエーデルオーク侯爵は青ざめていた。
「まさかこれ程とは…」
驚愕の表情で呟かれたエドマンドの一言は王子達に聞かれてしまっていた。
「侯爵、どういう事だ!」
「い、いえ…なんでもありません。私はこれで失礼致します」
エドマンドは青ざめたまま言葉を濁し足早に去った。
「アズライル、フルスコル、お前達の尻拭いは自分達でやりなさい。
確かそちらの令嬢は光属性だったね、報告は上がってるから言い逃れは許さない。
王家の決定を勝手に覆した身の程知らずの君はしっかりと己の罪を償いなさい」
いきなり背後に厳しい表情のノイリエスが現れるとその場で下された命令に二人は青ざめた。
「まさか…これはディスティニー嬢に関わる事ですか?」
「勝手な行動しか出来ないお前達に教える義理はない。早く支度をして討伐に向かいなさい」
ノイリエスのそばに控えていた護衛の兵達がアズライル達を連れて行った。
国中の人々が不穏な気配を察して怯え始めると耐えられずに逃げ出す者も現れた。
「アザレア・ウィロー男爵令嬢殿。陛下より言伝てを預かってますので心して聞くように。
身の程を弁えない者はそれ相応の罰を与える事を身を持って知りなさい。
勝手に王家の意思を曲げようとした貴女には殿下と共に前線に向かって頂きます」
「い、嫌よ!私はフルスコル様の婚約者なのよ?なぜ婚約者の私が前線なんかに…」
「陛下より下された命令は絶対です。早くお支度を」
国王が現れ時に嫌な予感がしたアザレアは素早く離れて家に逃げ帰っていた。
しかし後を追うように来た国王の使者から詳細を告げられてそれが死刑宣告だと理解した彼女は青ざめるといつもの庇護欲をそそる涙目になり必死に訴えたが全く通じなかった。
身支度を整える振りをしてなんとかして逃げようと思っても外には見張りの兵士達がいて逃げ出す事すら叶わず王子達と同様に転移装置の間に向かう事になりその後は前線に送られた。
「い、いやぁぁぁーーー」
「アザレア、大声を出すな!」
「フルスコル様、アズライル様、助けて…」
「魔物には光魔法が有効だ!なんでもいいから早く魔法で敵を撃て!」
戦場の前線で王子たちと合流したアザレアは泣き叫ぶばかりで全く役に立たず王子達の足を引っ張り苛立たせた。
「う、嘘でしょ…」
「アレに敵うのって…伝説級の勇者や冒険者くらいじゃん…」
今度はなんとか奮闘するが最後に破滅の象徴のドラゴンが現れると国の全て破壊されてディスティニーが消えてから数日も経たない間にまたもや全てが消滅していた。
ここまで読んで下さって有り難う御座います。
この話は全員が理不尽な破滅を体験してますが一応は一部を除いてハッピーエンドを目指しますのでお付き合い頂けると有り難いです。宜しくお願いします。
一部表現が抜けていたので一文のみ追加してますが内容は変わりません。
改めて読み返して誤字脱字の訂正をしました。申し訳ありません。