俺は不思議な力を持っている。
俺は不思議な力を持っている。人を救うことや良いことにソレを使っている。
そんな力がなくとも立派に生きている人はたくさんいる。
偉そうなことが言いたいわけじゃない。
俺が偉そうに見えるか?
警察官から警部になるまでに見てきた犯罪者の傾向や性格、プロファイリンクまで守秘義務に相当することはちょっと言えないが伝えていこうと思っている。
今日は見回り。
ここのところ怪しい奴を見かけたからこの辺の見回りをしてる。
ホテルの周辺だよ。
数田 守。俺の名前。今日もサラリーマン3日目。本当は5日目の金曜日に泊まろうかと思ったが水曜日にすることにした。俺の目的は一つ。このホテルのスイートルームに泊まろうとしている。お金?
あるさ。
あぁ、最近刑事さんみたいな人に遭遇したが、黒いコートに片方の手を突っ込んでいるんだよ。危ないったりゃありゃしない。
そうそう。俺は独身25歳。給料が上がるのか上がらないのか微妙なところなんだ。営業で数字を追いかけているわけでもないところが名前と合っていないが、時間はある方だ。
ここで都計警部。
「暇なことが原因で罪を犯しやすくなる者もいる」
数田 守。
今日も会社で退屈だ。早くスイートルームに泊まりたい。