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はじまりのはじまり
この《せかい》でかたりつがれている
むかしばなし
この世界が世界と呼ばれるずっと前
其処には燃え上がる氷塊と絡みつく炎しかなかったと言われています
やがて氷塊の解けた雫の中に、原初の巨人が生まれました
原初の巨人は炎を食べ、氷塊を舐め大きく成長し、原初の巨人が喰らった炎と氷からから巨人が新たに生まれました
炎と氷が生まれ、また新たに生まれたものがありました
それは最初こそ小さな存在でした
混沌の中から生まれた存在
熱さと冷たさが生み出した《死》でした。
荒れた混沌は死にとっても煩わしいものでした、ただ其処に在る巨人たちは虚空で自由に暴れまわり熱と冷たさがぶつかり合うばかり
混沌を終わらせるために死の神が巨人に戦いを挑みました
好き勝手に暴れまわり続けた巨人たちは後から生まれた死を打ち倒そうと立ち上がりました。




