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竜の子と三人の冒険者

竜の子はすっかり懐いてしまったようで、大人しく侍の頭に乗っている。


「しっかし、妙だねェ?」

「お前もそう思うか?」


薬師が不思議そうに聖職者と侍に声をかけた


「何が不思議なんだよ」


侍が竜の子を頭に乗せたまま振り向く


「このちび竜の足の傷さァ…最初はお転婆が過ぎて岩にぶつかったとか思ったけど、どうも違う気がするんだよなァ?」


「ほう、それは何故だ?」

「だってよォ?こいつの脚の傷、刃物で切られてるみたいに見えたんだぜ?岩にぶつかる程度であんな傷つくかァ?」


侍が自分の頭上であくびをしている竜の子を見上げながら言う。


聖職者が顎に手を当てながら


「…明らかに人間にやられた傷に見えるな」


「…なあ?おちびちゃんよォ?母ちゃんはどこだィ?今頃きっとお前さんを血眼になって探してんじゃねえのかィ?」


竜の子が首を傾げる。

その仕草が可愛らしく見えてしまうのだから仕方がない。


「……まあいい、とりあえずは依頼のケケラサラル鉱石は後回しにして、先にこいつをどうにかしないとな」


「そうだなァ、このままだと、また誰かに狙われちまいそうだしなァ」


「だな」


そんなことを話していると坑道の外から大きな竜の悲鳴が聞こえた

それを聞いた竜の子が悲痛な声で鳴き出した。


三人は顔を見合わせてから坑道の外へと駆け出した。

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