本物の犯人発見
家に帰るために夜道を聖職者と薬師に歩いていると、路地の方から悲鳴が聞こえた。
二人が急いで駆けつけてみるとそこには女性が肩から血を流して倒れており
その女性のそばには男の影があった。
男は手に持った刀のような刃物を舐めながら女性を見下ろしている。
女性は恐怖のあまり動けずにいるようだ。
それを見た瞬間、聖職者が走り出す
「何をしてる!」
男は驚いた様子もなく振り返った。
そしてニヤリと笑うと、持っていた刀を振りかぶってきた。
聖職者はそれをかわすと男目掛けて蹴りを繰り出したが、男はそれを避けることなくまともに食らい後ろに吹っ飛んだ。
しかし、すぐに体勢を立て直すと再び向かってきた。
聖職者の両肩からフギンとムニンが飛び立ち、男の頭上へと舞い上がる。
すると、フギンとムニンは嘴で頭をつつき始めた。
それでも男は怯むことなく向ってくる。
聖職者は舌打ちをする。
フギンが急旋回して戻ってきたかと思うと、今度はその鋭い爪で男の顔面を引っ掻いた。
血が流れてもなお、男は笑みを浮かべたままだ。
聖職者は眉間にシワを寄せた。
この男は普通じゃない。
気でも違ったかの様に刀を振って襲いかかってくる。
「フギン、ムニン!下がれ!」
聖職者の言葉にフギンとムニンはすぐに反応した。
フギンとムニンは空高く飛んでいった。
男は聖職者に向かってくる。
左足を一歩退けてから迎え撃つ様に右足を前に出した。
男が振り下ろしてきた刀をかわしながら、相手の懐に入り込み鳩尾に拳を叩き込む。
男は少しよろけたものの、すぐさま体勢を整えてまた斬りかかってきた。
聖職者は男の攻撃を避けつつ、隙を見て攻撃を繰り返す。
聖職者を援護する様にフギンが急降下しながら男の頭に体当たりをした。
男は地面に倒れ込んだ。
すかさず聖職者は男をひっ掴み路地裏の向こうへ全力で投げた。男は壁にぶつかる前になんとか受け身を取ったようだ。
聖職者は息を整える。
フギンとムニンも心配そうに聖職者の周りを飛んでから肩に戻った。
男は勝ち目がないと踏んだのか逃げだした
「逃がすか!」
聖職者がそう叫んで駆け出せば彼より少し上を飛んでフギンとムニンもついていく。
「よしよし、痛いな、怖かったな、もう大丈夫だからな?」
薬師は斬られた女性の手当てをしながら、男を追いかけて走って行った聖職者を案じていた。
戦闘描写は、難しい




