表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/69

人の祖

しかし、嵐の神も大層疲れはててしまいました

三柱の巨人を平らげたとは言っても

力をすべて振り絞り戦ったのですから


疲れた嵐の神は共に戦った雷の神に支えられ

巨人の骸から生まれた世界に降り立ちました


生まれたばかりの月の明かりが、虚ろだった世界に生まれたばかりの島を照らします

すると、死んだ巨人の体から蠢くものが現れました


それは小さな泥の塊の様な存在でした

意思を持たない、小さな存在でした


よろよろとあちらこちらにぶつかりながら、ゆっくりと

泥の塊は死の神の側に近付きました

何かを乞うように 死の神の足元まで来て

小さく小さく震えていました


雷の神が驚いていると死の神は静かに泥に歩み寄ります

弱々しく動くそれを見て泥の塊に触れました

不定形の泥に形を与えました

自分を模した存在を作ったのです


小さな小さな存在


それが人の祖になりました



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ