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そうだ!②〜魔法の法則〜

急遽エルドナスの実家に行くことになった3人。

今回は移動中にあったお話です。

「どうしたのよ急に」

僕の急な提案に事エーシェは情が飲み込めないという感じだった。

「さっき来ていたもう一通の手紙がね母さんからだったんだよ。もう家を出て半年になるから一回くらい帰ってきたらって書かれていたから。帰ろうかなって」

「そういう急な思いつきに私達を付き合わせないでよね…」

あ、うん。ごめんね…

「僕はいいよー!エル君の実家ってことはちっちゃな頃のエル君の話とか聞けるかのしれないし行ってみたい!」

そういうことを言われると急に買えるのが億劫になるからやめてほしいな。

「それは確かにありね」

やっぱり帰るのやめようかな?いや、でもなー…こういうのって帰るって決めたら帰らないとモヤモヤしちゃうんだよなぁ…

ま、いいか。

「じゃ、エーシェもついてきてくれる?」

「もともと断るつもりはなかったわよ。うちの人には挨拶は終わってるけど、そっちのお家にはまだ挨拶していないじゃない」

王都に着いてから書類ばっかり書いていたから手紙を書いていたかどうかってよく覚えてないんだよな…

ということは王都でいろいろあったことも伝えられていないってことですね。これはお説教コースを覚悟しないといけないですね。あーさらに帰るのが嫌になったな。

「いきなり帰るって言ってもどうやって帰るのよ」

「歩いて帰るつもりだよ?」

始めてこの村に来たときも歩いてきたわけだし別に大丈夫だろ。

この時僕は完全に忘れていた。人の記憶は美化されるものだと言うことを。

そして、あの時ちょっとだけ恨んだ我が父親と同じことを言っていたことを気がついていなかった。

みんなで自旅支度を終わらせて宿を出ることになった。

大きくて重たい荷物でも【道具箱(ブスカー)】に入れて運べば楽ちんですね〜。

みんな最低限のカバンを詰めてそれだけを持って僕の実家に向けて歩き始める。

めんどくさくて報告をしなかったわけじゃないけど、冒険者組合への報告は宿の人にお願いをすることにした。まぁ、別にそんな急ぎの用も無いだろうから特段問題は無いはずだ。

「ここ最近は馬車移動とかで2人ともちょっと運動不足だったんじゃないの?」

「別にそんなことはないわよ」

「僕はカミラに追いかけらたときに走ったから別に運動不足じゃないはずだよ」

確かに走っていたな…え、ほんとにそれでいいのか?いいならいいんだけどさ…

「そういえばエル君のお家までどれくらい歩くの?」

どのくらい…えっとそうだな前回は何時間か歩いてたような気がするな。

「えっとね…数時間歩けばつくから大丈夫だよ」

「す、数時間!?僕そんなに歩いたこと無いから絶対無理。やだ」

そう言うと急にぽんっと音を立ててヒスイの居たところで煙が上がる。

「な、なんだ!?」

「ちょっと僕歩くの嫌だからエーシェに抱っこしてもらう」

僕は久しぶりに見るちびドラゴンのヒスイ。ほんとにあれだよねぬいぐるみ。

というかその姿になってエーシェに抱っこされるのが嫌で人の姿になったのにそれ以上に歩くのが嫌になったのか…怠惰ドラゴン…

「私はヒスイを抱っこするの好きだしいいわ」

利害の一致ってやつですかね?2人がいいならいいんだけどさ…

だらだらとそれからゆっくり有るき続けて一時間くらい歩いたところで無言に耐えられなくなってしまった。

「歩くとまだまだ掛かりそうだからさ、ちょっと話しながら行こうよ」

「それもそうね。それより私はまだまだかかるって聞こえたことのほうが気になるのだけど」

「ははは…」

きっとまだ家までの道の5分の1くらいだよってのは黙っておこう。きっと日が暮れる前には帰れるはずだよ…?

「じゃあ、言い出しっぺのエル君がなんか話題振ってよ」

怠惰ドラゴンは話題を作るのもめんどくさいらしい…

「えっと〜…じゃあ、あれだ。魔法の理論って何だっけ?」

「「!?」」

そんなにこっち見ないでくれよ。照れるじゃねーかよ。

「まずはこれを読んでもらうところから始めてもらっていいかしら?」

エーシェは持っていたカバンから一冊の本を取り出し始めた。何その本いつも持ち歩いてるの?

手渡されたのは魔法理論超基礎論と書かれた本だった。

「なにこれ初めて見るよ〜」

著者の部分にエリーさんの名前が書かれていた。

自分では魔法が使えない代わりに理論や研究の方でかなり有名なんだな…

それにしても超基礎論?なんで今さら超基礎論?

「ちなみになんでこの本なのか聞いてもいいかな?」

「基礎から出来ていないからに決まってるじゃない」

「理論からわかってない人なんだから黙って読むべきだよ」

あ、はい…すいませんねぇ…

仕方が無いので渡された本を読み始める。


魔法とは、体内にある魔力と呼ばれるものを使い世界の事象を改変することができる技術である。

本著ではまずは魔力についての説明から論じていく。

魔力については先天的に決まっている部分が多い。

まずは魔力の有無についてだ。魔力を有しているかどうかが代表的な魔力の先天的に決まっている部分と言えよう。先天的に決まっているものだからこれは鍛錬により変化することはない。これは先行研究や本著をまとめるまで行っていた研究により明らかになっている。

次に魔力の性質についてである。魔力の性質とは魔力の波長と呼ばれるものに左右される。波長により使える属性が変化することまではわかっているが、その波長がどのように違うのか、どのようなものなのかという部分までの研究はいまだ不十分であるため、今後の研究に期待したいところである。

現在魔力の波長でわかっているのは下記の図にある…


「あー長い長い…こういうの読んでるとねむくなってくるんだけど」

「超基礎論でも諦めちゃうんだ…」

うるさいぞ早々に歩くのを諦めたドラゴン!

「そうなると思ってたわよ。別に隅から隅まで読んでほしいとは思っていないわ。そこの図を見てほしかったの」

そこの図?ああ、この六角形?

六角形見ると辛い過去が…ベンゼン…芳香族…うぅ頭が…。

「どうしたのよ急に」

「いや、つらい過去を思い出してしまって…」

「どんな話?」

ドラゴンくんはつらい過去って言っても聞いてくるのね。どぅーゆーのーでりかしー?

「得意だった勉強で始めて躓いた内容でたくさん出てきた形なんだよ」

「それってどんな…」

「ヒスイきっとこれ聞いてもわからない話よ。エル君の前の世界だと魔法ではなく違う技術が発達していたって言っていたじゃない。きっと私達の想像もつかないような無いようなのよ」

「ふーん。そういうものなんだ。わかりやすい話は無いの?」

なにがいいかなぁ…見た目からわかりやすいもののほうがいいか。

「火の色って何色に見える?」

「赤じゃないの?」

「魔法でも赤いわよね」

いい反応だなぁ〜。

「ちなみにエーシェ塩持ってる?」

「それはないわね」

それはってことはそれ以外の調味料は持ってるの?

「塩に含まれる成分で火の色は変わるんだ。火が黄色っぽくなるよ」

「そうなのね。始めて知ったわ」

「ふーん。魔法の理論を知らなくてもそういうのはたくさん知ってるね」

グサッ!

「うん。そうだよ。僕は魔法の理論からわかってないポンコツだよ…だから、教えて下さいエーシェ様」

「そんなに自分のことを卑下しなくてもいいのに。その図もう一回見てもらってもいいかしら」

言われたとおり超基礎論の本に書かれている六角形をもう一度見ると一番上の頂点から右回りに聖・火・風・謎のひし形・水・土と六角形の頂点にかかれている。

ひし形の注釈の部分に光と闇と書かれている。

「この図は属性の一覧表ってことでいいのかな?」

「そうよ。で、あなたの使える属性は何かしら?」

「えっと、火と光と風と土」

「これはね。反対側に有るものは波長として反対のものとなっているの」

ほほー?反対のものは波長が反対になっている?つまり?

「反対側に有るものは波長が合わないから使えないってことなのかな?」

「そのとーり!それは賢者も言ってたよ。理論はわかっていても使えないのが悔しいって」

なのにここに使えているやつが居るという謎ね。ほんとになんでだろ?

「でも、僕も全属性を使えるわけじゃないから理論に当てはまっているところもあるよね?」

まだ、人間卒業をしたいわけじゃないんだ…いや、まだってなんだよ。ずっと人間でいるつもりだよ?

「一部でも理論から外れていたら人間卒業じゃないかしら?」

「魔族でもなんでも基本的にこの理論が当てはまるってカミラから聞いたよ?」

はい。なんかもうすみませんでした!!

「理論から外れているのはもう知っていたことだからいいのだけど、エル君ってどうやって魔法を使えるようになったの?」

「あ、それ僕も気になる」

どうやって…?普通だと思うんだけど。

「最初は母さんが魔法を使っているところを見て魔法に興味を持って〜、魔力が自分にもあることを知ってから練習をして〜って感じかな」

「普通ってどんな感じなのエーシェ」

「魔力はあっても上手く使えないから最初は理論式を覚えるところから始めるのよ」

「だってさ」

最初のころどうだったかな…?

「あ、そうだ。確かに使えなかったから使えるように練習したんだよ」

「練習ってどんな?」

「母さんがに教えてもらったんだけど、こういうやつ」

両手を前に出して魔力を集中させて手のひらの上に魔力で作った玉を作る。

「なにそれ?初めてみた」

「私も始めて見たわね」

え?ちょっと?ほんとに?

「うちの母さんはこれが一番の基礎って言ってたんだけど違うの?」

うちの母さんは魔法を上手く使うために必要なことだよって教えてくれたんだけどここから僕の人生はずれ始めてたの?え?5歳にして人間の道を踏み外し始めていたの?

「ちょっと待ってよ。みんなできるよねこれ!手に魔力を集中させてまんまるに作る感じでできるって!僕が普通だと証明するためにやってよお願い!!」

「どんなお願いよ…」

2人は手を出して同じようにやってみているようだけど…えーっと?

「できそう?」

「難しいわね…」

「僕も上手く出来ないよ〜」

ヒスイは手の上に魔力が出てきているが、上手く球体にはなっていないようだった。

「いや〜…えっとということは?」

「エル君もお母さんも異常ね」

そ、そんな〜〜!!


【そうだ!②〜魔法の法則〜】最後までお読みいただきありがとうございます。

今回は書きたいことがたくさんあったんですけど、なんかうまくまとならなかった…。

魔法理論に関してはもう少し考えてあるんですけど、上手くかけなかったなぁ〜。

ま、いつか書き直すかもしれないのでその時までおまちくだせぇ。

【次回予告】

ヒスイ「エル君後どれくらいでつくの?」

エル「まだ半分も歩いてないと思うよ?」

エー「私も流石にこれで半分と言われると流石に辛いわね」

ヒスイ「ねーねー2人とも〜。一気に移動できるいい方法があるんだけどどうかな」

エル「たぶんあれだよね」

エー「あれよね…」

ヒスイ「ねーねーどうする〜?」

エー「もうこのあたりならあれよね。人は居ないわよね」

エル「確かにそうだけどさ…」

ヒスイ「じゃ、決定!」

エル「いや、ちょっとま…」

ヒスイ「行くよ〜!次回!【そうだ!③〜た、ただいま〜】よろしくねー」

エー「ちょっとヒスイ!速いわよ!!」

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