表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/97

帰路につく⑤〜ただいま!〜

なんやかんやあってカミラと戦うことになったエルドナス。

前回盛大にフラグを立てんだけど…大丈夫かな?

あれだけ僕自信がやらないように気をつけていたつもりなのにどうしてこういうことしちゃうかな…

「俺…この戦いが終わったら…」とか「家族に渡そうと思っていた物が…」とかそういうの絶対やらないようにしてたのに!

勇者戦でやってたヒスイを注意もしていたのに!

「はいはい、どうせこんなんじゃ倒れないの知ってるから姿現してよカミラ」

自分で立てたフラグは自分から回収しに行くことにすれば確率が収束するかもしれない(混乱)

モクモクと立ち上っている土煙の中にいるだろうカミラが次にどんな攻撃を仕掛けてくるのかを考えながら声をかけてみるが…反応が無い!?

あれー?どうしたんだろー?

「あのー?カミラさん?そんなもったいぶらなくてもいいですよ〜?どうせ今のもなんだかんだいって防いじゃってるんですよね?知ってます知ってます」

「エル君が急にペラペラと喋り始めたよ?どうしたんだろうエーシェ」

「さぁ、たまに変なことばっかり考えてるからああなるんじゃないかしら」

はいそこ!静かに!!

それにしても土煙でよく見えん…あ、吹き飛ばせばいいのか!

風操作(ウーサ・ヴィエント)】を発動して風を起こして土煙を…ってあれー?カミラさん!?

僕が見つけたのはその場に倒れ込んでいるカミラだった。

「きゅ〜」

漫画とかでやられたときに言うセリフだ〜ほんとに言う人居るんだ…

そういえば…きゅ〜の元ネタ知らないけど、何が元になってるんだろう?

そんなことどうでもいいか…

「カミラさーん?まだやりますか〜?」

強化魔法を全て解除してカミラの元へ歩いていき声をかける。

「ま、まだですわ」

カミラは目を覚まして立ち上がろうとしているが上手く力が入っていないように見えた。

「僕はもうやる気は無いんだけど…まだやる?」

「まだ、私は諦めていませんわよ」

おーすごい気迫。

というか、これこの場面だけ見ていたら僕完全に悪い人ですよね?僕はいい人ですよ!え?信じられない?酷いなー。

「ねーヒスイーこの人まだやるつもりなんだけど、どうする?」

「えー…ほんとに?」

ヒスイもこっちに来てカミラの様子を確認して顔を引き攣らせている。

「カミラ…もしかしなくても【魔法障壁(バリーラ)】使ってない?」

「そんな物使わなくても問題ないと判断しましたのよ」

「本音は?」

「ま、間に合いませんでしたわ」

この子…面白いな〜。

いやいや、ここで僕が笑顔になったらすっごい悪い人みたいになるからそれだけは防がなくては…

「エル君…すっごい悪い顔しているからまだまだやれるみたいだよ?」

「ひぃっ!!」

こらこら、ヒスイ君人をそんな悪人みたいに言ってはいけませんよ?

「カミラも万全の状態ではなかっただろうけど、エル君もまだ全部は出してないからこのまま続けてもいいことないと思うけどなー」

いいぞヒスイ!その調子で平和的に解決していこうじゃないか!

「わかりましたわ…まいりました。私の負けですわ」

「エル君もそれでいい?」

「いや、待ってくれヒスイ。僕さっきもうやる気は無いって言ってたよね?」

「顔がそう言ってなかったよ。さて、どうやって料理してやろうかって顔してた」

隣で全力で首を縦に振るカミラ…いやいやいやいやそんなバカなー。

「ひとまず、まずは回復かな。あれ直撃はしてないとしても結構やばいはずだろ?エーシェ回復お願い!」

「はいはい。いいけど、普通に回復で大丈夫なのかしら?」

ん?怪我してるから回復でいいのでは?

「エル君聞いてなかったの?これが始まるときにカミラは自分で吸血鬼族って言っていたじゃない。私は人にしか回復魔法をかけたことがないのよ。そういう意味での普通に回復で大丈夫ってことよ」

あーそういえばそんなこと言ってたな。

「あーそれは大丈夫だよ〜。不死者には逆効果だと思うけどそれ以外には有効だったはずだから」

こういうときに意外と曖昧なことを言う博識ドラゴン君。

「ヒスイがそう言うなら大丈夫ね。はい」

そういうのって本人に聞くべきなんじゃないの!?あーでもちゃんと回復できてるっぽいからいいか。

「ありがとうですわ。これで動けるようになりましたの」

不安もあったけど…動けるようになってよかったよ…

「ちょっと待って!?吸血鬼族!?」

「だから、さっきそう言ってたわよ?なんで一番近くに居たエル君が聞いてないのよ」

いや、だってさ…これから戦いますよー!ってときにそんなセリフあんまり聞いてる暇ないんだよねー。

ただでさえ情報のない相手と戦うわけなんだからいろいろと脳内シュミレーションをですね…

って、そうじゃなくて!!

「吸血鬼族って日光苦手なんじゃないの?」

「だから、さっき僕が万全の状態ではないって言ったでしょ?」

あ、そういうこと?いやいや、違うじゃん?吸血鬼って日光に当たったらこうサラサラ〜ってなるやつじゃん?

「それでしたら克服いたしましたわ。まだ直射日光を浴びるのは気分が悪くなりますから日傘が必須ですけど、いつか日傘がなくても万全の状態になれるようにしてみますわ!」

あー…この感じもしかしなくても…

「カミラさんが日光を克服した理由ってもしかしなくても…」

「緑竜様についていくためですわ。そのためでしたら何度死にかけても痛くも痒くもなかったですわ!」

この子ほんと強いなぁ…

さすがの僕もこれにはドン引きなんですけど…

「エル君そういえば、さっきの勝負って勝ったほうが負けた方に1つ言うことを聞いてもらうって条件じゃなかったっけ?」

あ、忘れてた。

「ヒスイ君僕が忘れるわけないじゃないか〜。ちょっとそれよりも興味があることが目の前にあっただけだよ」

「忘れてたわね」

「忘れてたね」

どうしてバレているぅぅ!?

「ごほんっ!気を取り直して準備はいいかいカミラ?」

もう「さん」ってつけるのめんどくさいから呼び捨てでいいや。僕勝者だし。

「なんでもいいですわ」

「じゃあ、まず、1つ目の内容は…2つの言うことを聞いてもらうってのでもいいかな?」

「だめですわ!そんなのずるいですのよ!!」

さっき何でもいいって言ったくせに〜。

カミラはすごい顔してこっちに寄ってくるし、ヒスイとエーシェに関してはすっごい残念なものを見る目でこっちを見てくるんだけど…僕そんな変なこと言ったかな?

こういうのってこれを使うのが当たり前だと思ってたんだけど違ったのか…

「じゃ、いいや。僕のお願いは1つだけ。今から彼のことは緑竜様ではなくヒスイと呼ぶこと。以上」

「「へ?」」

カミラとヒスイがびっくりした顔しながらこっちを見てくる。そんなに見つめないで?

「ふふっ」

僕の言葉を聞いて一人笑っているエーシェさん。

「エーシェはなんで笑ってるのかな?」

「あら、だめだった?エルくんらしいなと思ってよ」

「なんじゃそりゃ」

緑竜様って言われた時のヒスイの顔が若干曇ったのを見ていたらどうしても…ね。

「ほんとにそれだけでいいんですの?」

「うん。これからはヒスイって呼んであげてね」

「わかりましたわ。そうとなれば練習ですわね。ヒスイ様ヒスイ様ヒスイ様…ああいい響きですわね」

そんなに褒めるなよ〜。

「なぜあなたがにやけているのですかエルドナス」

「その名前エル君が考えてくれたからじゃないかな?」

「私が褒め称えているのはヒスイ様の存在についてです。鬱陶しいですわ」

ひでぇなおい…。

まぁ、いいんだけどね。

「じゃ、そろそろ行こうか。さすがにそろそろ出発しないと宿屋にいつたどり着けるかわからなくなって来たよ」

「そうね。そろそろ行きましょうか」

「じゃ、カミラばいばい」

ヒスイ君すっげーいい笑顔。

ということでやっと動けるようになったばかりのカミラを置いて僕らはすぐに馬車に乗り込んだ。

「え?私ここに置いてけぼりですの?そんな…ヒスイ様〜!!!」

無情にもカミラの叫び声はこだましてくるだった。

そこから馬車で移動を始める僕ら三人。

「あれ、どうせ僕らの後を追ってくるよね」

「そうね。ヒスイの追っかけですもんね」

「きっとしばらくは付きまとわれると思うよ…諦めて距離を取るしかないね」

まぁ、洞穴に生き埋めにされたとしても自力で這い出してくるようなやつだからきっと大丈夫だろう。

「なんだかまたすぐに会う気がするんだよなー」

「それは追ってくるからじゃないかしら?」

それはもうそですわ。エーシェにツッコまれて気がついたけどそりゃすぐに会えるわ。だって目的地ヒスイの居るところだもんね。

「じゃ、ヒスイあれよろしく〜」

「ほいさー」

ヒスイの魔法をかけてもらって僕らの馬車の旅は再開した。

まぁ、この日は道草ばっかり食ってしまったので結局目的の宿についたのは月が高く登った頃だったのだが、そういうのもたまにはいいんじゃないですかね?

そんな遅い時間に到着しても暖かく迎えてくれた宿屋の店主に感謝をして、その日はすぐに眠ることにした。

次の日は早朝に二人にベッドから落とされて起きるという最悪の目覚めから始まったのだが、これも寝坊する僕が悪いので何も言えません。起こしてくれてありがとう。でも、回復魔法を使ってくれてもいいんじゃないかな?

それからの旅はすごく順調だった。

ヒスイの魔法があるのもあるけど、途中で話しかけてくる吸血鬼とかが居なかったから途中で馬車の馬を休ませるための休憩を何度か取っただけで僕達はエリーゼの村に到着することが出来たのだった。

…たまに視線を感じた気がするけど、きっとその視線の主を僕達は知っているので無視することにした。

「とーちゃーく!みんなお疲れー!!」

「エル君毎回それ言ってない?」

え?そんなこと…

「言ってるわね。前回は「寝て起きたら王都にとーちゃーく!」だったわね」

なんでそんなことまで覚えてるんだよ怖いわ。

「なんだかんだで結構な期間向こうに居たけど、みんな元気かな?」

「そうね。久しぶりにエリーとエドガーさんに会いたいわね」

なぜか後半に出てくるエドガーさん…まぁ、他意はないのかもしれないが…

「まずは、馬車を預けに行かないとだからそれからにしようか」

「そうね」

馬車を走らせてエリーの村の奥にある馬車置き場に行くことにする。

そういえば、この村なんで馬車だけ村の奥に置き場があるんだろうか?

村の手前に宿屋はたくさんあるのに馬車は利用する人が少ないからなのだろうか…まぁ細かいこと考えても仕方がないよね。

村の中央通りを馬車で走り抜け役場近くにある馬車置き場に到着する。

そういえば、この役場も来たことないけど…何をする場所なんだろう?

意外とこの村のことあんまり知らないんじゃないか僕…

「エル君何してるの?もう今日は帰りましょう」

あれ?組合は行かなくていいのか?

「エーシェさっきエリーたちに会いたいって言ってなかったっけ?」

「それはそれ、これはこれよ。疲れたから家で休みたいの」

お前王都出てからなにかしてたっけ?

まぁ、移動ってつかれるよね。うん。わかるわかる。

でも、途中で戦闘とかもあったから僕のほうが疲れてるよきっと!!

「何かしら?」

「いえ…何でも無いです…」

言ってもいいことないだろうし…

「お?お前ら帰ってきたのか?」

ちょっと距離のあるところから聞き覚えのある声が聞こえてくる。この声は…

「お前ら帰ってくるなら連絡よこせよ。一旦組合に来いよ」

どうもエドガーさん…まさかここで会うなんて奇遇ですねー。

「あれ?送ってませんでしたっけ?送った気になってました。すみません。今日は移動もあって疲れてるので明日行きますね」

「だめだ!今日にしろ!」

ガシッと首元に腕を回されてそのまま引きずられていく…抜け出せない!!

「お前らもついてこいよ〜」

やれやれという感じで諦めが付いた二人も付いてきてくれるのだが…僕引きずられる必要なくないですか!?

この…人さらい!!!

【帰路につく⑤〜ただいま!〜】最後までお読みいただきありがとうございます。

ということで意外とあっけなかったカミラ戦でした。もともとのプロット段階でもカミラ戦のメモは「日光の下で実力が出せなくて3000字くらいで決着がつく」ってなってるんですよね〜。

さて、彼女は今度いつ出てくるんでしょうかね?まぁ、気長にお待ち下さい。

そんなわけでまた舞台はエリーゼの村になりました!エドガーさん久しぶりすぎてセリフのときにちょっと迷っちゃいました!ごめんねエドガーさん!

次回は予定通りにいけば…また新キャラが出る予定です!!エルくんたちが喋りすぎなければ出てくるはずです!

【次回予告】

エル「さて…なんであんな場所に馬車置き場があったのか説明をしてもらおうか」

ざー「え?なんのこと?」

エル「なんで馬車置き場があんな村の奥にあるかって話だよ!絶対になんかミスったろ!」

ざー「あーそれね。いや、ミスったと言うか…あれだよあれ」

エル「どれだよ!」

ざー「もともとの構想段階だとエル君たちって王都で物語が終わってるはずだったんだよ」

エル「知ってる」

ざー「ということは帰ってくる予定はなかったわけだ」

エル「でも、前回の移動も馬車だったじゃん!」

ざー「思い出してみろよ…お前は馬車を取りに行ったか?」

エル「…起きたら家の前に居ましたね…」

ざー「そういうことだ。だからまだ何も描いていなかった役場の近くに置かれることになったわけだ」

エル「そういえば…役場って…」

ざー「さて、次回!【エリーゼの村での日常?①〜はぁ!?〜】お楽しみに!!」

エル「また逃げたな!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ