王都編④〜よっしゃ!買い物だ!〜
馬車に酔わないように寝て過ごしたエル君は開発したはいいものの自分じゃわからない魔法を開発してしまいまぁまぁ使えないということに…。
朝までそんなことをしていたので…やっぱり移動中は…。
「寝て起きたら王都にとーちゃーく!」
朝まで起きていたので移動途中はそれはもうぐっすりと眠ることができました!
「それにしても思ったより早く到着してませんかこれ?予定では夕方に到着じゃなかった?めっちゃ昼過ぎなんだけど」
「あ、エル君寝てたもんねー。ほら、僕のこととりあえず褒めて」
状況はわからないけど、えっへんと胸を張っているヒスイを見るとよくわかんないけど褒めてあげたくなる。
「ヒスイはいっつも偉いぞ〜」
「それ、テキトーでしょ」
「だって褒めろって言われても無いようがわからないから」
「エル君さっき言ってたでしょ?夕方につくはずの予定だけど早く着いているって。それ、ヒスイのおかげなのよ」
急に説明口調になってくれるエーシェの謎キャラは置いておいて、何であなたは急にフードを被ってるんですか?今まではいかにも魔法使いですよーって感じのあの帽子はどこにやったんだ!?
「僕がねー魔法でちょちょいっとね。そしたら速くなったんだよねー!だから僕のことを褒めて!」
「偉いぞヒスイ!それよりその魔法のことを詳しく教えてくれ!」
「あれ?コレ褒められてる?ほんとに褒められてるのかな?」
「急に好奇心旺盛になるわねエル君…そうだ。その話が終わったら二人に話があるからよろしくね」
「「はーい」」
ヒスイ曰く、今回の魔法は風魔法の応用らしく前へ移動する際に来る風を魔法でガードすることで空気抵抗を減らして馬の負担を減らすことができたので早く着いたらしい。
魔法でそんなことができるのかー。魔法は何でもできるんですねー。びっくりびっくり。
ちなみにそれだけでそんなに移動が速くなるのかと考えてたらヒスイが使っていたのは2種類の魔法らしく、馬の疲労回復を助ける魔法も使っていたとのこと。数時間も!?断続的に!?ドラゴン怖い!何で僕こんなやつと最後一対一で立ち向かっていったのかな?絶対勝てないじゃん!
「そろそろ話し終わった?」
フードを深々と被ってる不審者じゃなくてエーシェさんが話に入ってきた。
「二人共私がここの出身ということは知っているわよね。でね、ここが嫌だからエリーゼの村に行ったの。だから、ここでは私の名前を呼ばないでね」
おっと今までにない展開!そんなに?そんなに予防策取る?
「名前を呼ぶなって…どう呼べばいいの?」
ヒスイ君ナーイス!
「ねえ、とか言えば振り向くわよ」
それ、男の子が女子のことなんて呼んでいいかよくわからなくてやるやつ〜!
「あ、でも宿に泊まる時はどうするの?名前書かないといけないよね?」
「テキトーな偽名書くから大丈夫よ」
こいつ…この街で何したんだよ…犯罪者か?
「そしたら…今日の予定なんですけど」
「この後宿屋に行くだけでしょ?」
違うんですよー。だってさ〜。
「本来は夕方に着くだろうからその予定だったけど今はお昼。つまり〜夜までは時間があるわけですよ」
「エル君どうしてそんなに元気なの?さっきまで寝てたから?」
そこうるさいぞ?でも、ドラゴン君のおかげで時間ができたので感謝しないとですね…。
「それで何するの?」
「私は何もしないわよ?宿でまったりしましょうよ。疲れたわよ〜」
そうかーそうだったのかー。
「じゃあ、買い物に行こう!そうしよう!」
「何がじゃあよ…一旦宿に行きましょう。買い物はあなた達二人で行けばいいでしょ」
はいOK許可出ました〜!王都探索の始まりだ〜!
「えー…エル君迷うじゃん…どこ行きたいか先に決めてエーシェにどこにあるか聞いておかないと宿にたどり着けなくなっちゃうよ…」
ヒスイ君!失礼だぞ!僕の【迷い人】はそこまで重要じゃない…はずだ。
「それじゃ、宿に行くわよー」
エーシェに連れられて王都の中を歩いていく。
エリーゼの村はそれほど小さくは無いのだが…王都は全然違うなー。
あれだなんというか色々とすごいわー。うん。全然言葉が出てこないけど…すごいわー。
道はきれいに石畳で舗装?されていて馬車通しがすれ違っても問題が無いくらい広々とした道が広がっている。エリーゼの村はここまではされていなかったな…国として持っているお金の量が違うのかー。すごいなー。
中央通りから何本も道が別れていてそこには様々なお店が立ち並んでいた。
エリーゼの村には宿屋通りとか飲食店通りなどなど同じような系列の店が立ち並ぶ道があったんだけど、王都はどうなんだろうか?
「ここよ」
ねえ?ここ中央通りのめちゃくちゃキレイな建物ですね?お城みたいなレンガ造りのように見える外装に大きく細かな装飾が施された扉…。
「「ここ?」」
「そうよ。エドガーさんから伝えられた宿はここになるわ。ここは確か…王都でも一番有名な宿だからエドガーさんも選びやすかったのかしら?」
違うよねー。エドガーさんも王都に住んでたんだからこの宿がすごいことは知っているよね?これは…一泊いくらなんだ?怖くて聞けない…。
「お待ちしておりましたエルドナス様、ヒスイ様、ラーシェル様お待ちしておりました」
おうおうおうおう!入った瞬間に人が出迎えてくれるの?何そのシステム知らないんですけど!
そして、なんだラーシェルって…誰だよ…わかってるんだけどさ。
「お部屋へご案内させていただきます」
お、おう。慣れない…。
人に案内されながら何かをするなんてなかなかない経験なんだけどぶっちゃけむず痒いだけだな…。
「ヒスイこういうの初めて!ワクワクするねエル君!ところでエルくんは何でかくかくしてるの?」
「よくわかんないけどねーなんかねー。体がうまく動かない?」
「何であんたそんなに緊張してるのよ。コレが普通じゃないの?今までの宿のほうが不思議だったわよ」
このブルジョワめー!何でこの扱いに慣れてるんだよ…。おかしいなぁ…。
「なぁ、ヒスイ…この扱いに慣れている人間ってやばくない?」
「僕はよくわからないなぁー…。大体僕は屋根のあるところで寝ることすら少なかったし?」
「そ、そうだね~」
そうだった…こいつは今の見た目が10歳ちょっとだから忘れるんだけど、ドラゴンなんだよなー。
人に見られていないときだけちびドラゴンモードになってくれれば僕も忘れないんだけど…。あの姿になると、エーシェが抱きついてくるからなぁ…。もうなってくれないんだろうなぁ…1回抱きついておきたかったかもしれない…。
「皆様こちらでございます。どうぞごゆっくり」
部屋…ひっっっっろ!!
「なにこれ?なにこれ!?」
「ひろーい!すご~い!エル君たちの家も広いと思ってたけど、こっちのほうが広いんじゃない?」
「ヒスイ…事実だからやめて…」
あの家もそこそこ広いと思っていたんだけど…コレを見ちゃうとねぇ…。
「普通じゃない?私はあの家の方が居心地がいいからあっちのほうが好きかなー」
そうだね~最終的には居心地が大事だよねー。
「だいたいここより広いところなんて王城くらいしか無いわよ」
その言葉でだいぶ安心できるね!
「それで、エル君はどこに行きたいの?」
「武器屋!王都だったら欲しいものが見つかりそう!」
「エル君は何を探してるの?すでに弓と剣と盾とって渋滞してるけど…」
いや、まだ行けるはずだ!大丈夫…まだ行ける!
「僕が欲しいのは…魔法銃と短剣!」
「魔法銃ね…そしたら中央通りから少し外れたところにあるから地図渡すわねヒスイ」
「何で僕なのさ!」
「だって…ね」
「僕もそれでいいと思ってるよ?」
「もういいよそれで…」
「「じゃ、行ってくるねー」」
ヒスイと二人宿を出て目的の武器屋に移動を開始する。
「よっしゃ!買い物だ!」
「楽しそーだねー。ところでエル君さっきの武器の件なんだけどさ、移動のたびに装備するのめんどくさくないの?」
「慣れちゃったからねー」
「でも、今日武器を買ったら更に増えるんでしょ?」
「う…」
「そんなエル君に1つ新しい魔法を教えてあげよう」
「ほんと!?ありがとう神様ドラゴン様!」
「神様じゃないよ…後半はただの事実だし…。まぁいいや。【道具箱】ってやつなんだけどさ」
「道具を他の空間にでも入れるの?」
「察しが良すぎて怖いよ。どちらかと言うと別の空間にいれるというよりも他の人に見えないし触れない箱を魔法で作ってる感じだよ」
フーム。他の人に見えないし触れない箱ね…
大きさはどうしたものか…
僕の木刀がだいたい打刀と同じ形状と長さだから確か全長で1メートルに満たないくらいだったはず。
そうすると大きさは…。
「エル君何してるの?手をこねこねし始めてる」
「あー…うん。考えてるとこうなっちゃうんだよね。気にしないでおいて?そういえばヒスイコレって常時展開させているとして消費魔力って大きいの?」
「そんなこと無いと思うよ?」
「君基準じゃなくて人間基準ね??」
「人間基準かー…。わかんないけど、多分大丈夫だよ。エル君魔力多いほうだし。あんまり大きなの作ると大変かも」
へーそうだったのかー。知らなかったわー。魔力多い方とか少ない方とかあるんだな。コレが普通だと思ってた。
そしたら、できるだけ大きさは押さえて作るなら…立方体を作ってその中で斜めに立てかければ大きさを押さえられるな。
1メートルを斜辺とすると…100=√a^2+a^2+a^2で考えると100=a√3となるからa=100/√3となるため実数化するとi1辺が約60㎝となるな。
「エルくーん?エル君返ってきてー?」
「あ、うん。ごめんね。もうすぐできそうだよ」
「はや!大きさはどれくらいにするの?」
「えっとコレくらいかな?」
手で大体の大きさを作って見せる。
「ふむふむ。それくらいなら多分そんなにつらくないはずだよ?でもそれだと大きさ足りるの?エル君の剣はもう少し長い気がするけど」
「コレを斜めにするとこの箱の中に入るようにしてるんだよ」
「へーどうして分かるの?」
「計算をした…?」
「何で疑問形なの?まあいいけど。そういえば、道具箱はからだの近くに固定しておいたほうがいいよー」
そうなんだ!とりあえず頭の上に固定するかー。座標固定っと。
「できた~!」
「できたんだー。使ってみたら?」
「そうだね。作ってみたけど、コレどうやって物を入れればいいの?」
「普通に突っ込む!」
雑だなー。
上にあるはずの【道具箱】は自分にも見えはしない。見えないけど認知できるのが不思議でたまらない。
とりあえず、言われた通りに剣を頭の上に移動させるとスーッと剣が消えていった。
「成功みたいだね」
「これ、マジですごいね!手ぶらで移動できるじゃん!」
ということで、弓と盾も入れてはれて僕は手ぶらの生活を手に入れた。やったぜ!
「そしたらそろそろ武器屋さん行こうか」
「あれ?今向かってたんじゃないの?」
「あんなに考え事しまくってる人が普通に道を歩けるとは思えないけどなー」
「ああ、ごめんなさい。ちゃんと歩きます」
気を取り直して二人で歩いていくとこれまたどでかい扉のお店ですねー。
「ヒスイ…ここで本当に合ってるの?」
「地図だと…ここなんだけど?」
「ほんとに言ってる?」
「こんなことで僕は嘘なんかつかないよー」
うへぇ…まじかよ…。
王都ってこんなところしか無いの?さっきの宿といいこの店といい…。
「王都ぱねぇ…マジパネェ…」
「エル君たまに呪文唱えるの何なの?」
「率直な感想が出てるだけだよ…」
それにしても初めて入る店ってのは緊張するんだよな。
そんでもって入るのに勇気を使いすぎてその後疲れちゃってその後店で話すのしんどかったりするからあんまり好きじゃないんだよねー。
「というか今思ったんだけど…僕らは聞く相手を間違えていたのではないか??」
「ああ…そうかも。えっとエーじゃなかった…ラーシェルかだったね。多分お金持ちだもんね」
「やっぱヒスイもそう思う?」
「だって、宿のときも馬車のときもそうだったけど、たまにエル君と感覚ずれてるもんね」
ヒスイですらそう思ってたのかー。きっとえーシェはいいところのお嬢さんなんだろうね。知らんけど。
「じゃ、そろそろ覚悟決めて入りますか!」
「エル君偉い!じゃ、入ろっか!」
そして僕は勇気を出して紹介された武器屋の扉に手をかけた。
【王都編④〜よっしゃ!買い物だ!〜】最後までお読みいただきありがとうございました!
今回の王都に到着したときの内容が少なくなってしまったんですけど、本来のエル君はもっと田舎者だったんですよね…キョロキョロするし、いろんな建物を見上げるし。完全に僕が初めて関東に来たときの反応をそっくりそのまま使ってました。まぁ、だって…建物大きいんだもん。しょうがないよね☆
さて、次回はやっとお買い物をします。お買い物だけで1話?どうなるんだ?ほんとに書けるのか僕…。
予定は未定っす…。
【次回予告】
エル「そういえば、馬車で寝ると体が痛いんだよね…何でだろ?」
ヒスイ「え…あ、そうなんだ。無理な態勢だったんじゃないかな?」
エル「だとしても、そんな無理な態勢で寝た記憶ないんだけどなー」
ヒスイ「んー。まぁ寝ているうちに…ね」
エル「そんなもんかーなにか知ってる?ってか知らないわけないよね?」
作者「最近毎日のように呑んでたから記憶が曖昧なんだよなー」
エル「おい。何度も飲みながら僕らを動かしてたろ…忘れたとか言わせないからな」
作者「おっほん!次回!【王都編⑤〜でも、お高いんでしょ〜?〜】お楽しみに!」
エル「逃げたな!逃さんぞ!次回も追求してやるからな!」




