【公園の木々を見て感じたこと】
【公園の木々を見て感じたこと】
今日は子供達が仲良く遊んでる。大地を駆け回る。その感覚から子供達が楽しそうに遊んでるのがわかる。
(今日も仲良く遊んで、元気いっぱい……。何よりだ……)
今日は雨が降っている。葉に雨粒が連続的にあたり、かなりの量が降っているが、樹の幹に近い所はそれほどもないから、人間が雨宿りに来る。
「あー、濡れちゃった……」
人間は雨で濡れてしまったところを拭きながら、鼻をすすっていた。
(何かあったのだな……。ワタシには何もできぬが、ここで、そなたを雨から守ることは出来る。雨が上がるまでここにいるがよい)
次第に、人間は声を殺しながら、泣き始めていた。
「なんで、あんなこと言っちゃったんだろう……」
人間は後悔している。人間だから感じることができる感情を大切にして欲しい。
しばらくの間、人間の懺悔を聞いていたが、どこからか人間を呼ぶ声が聞こえてきた。
「……、お母、さん……」
「夜恵ー、どこにいるのー?」
「あんなひどい言葉言っちゃったのに……、私の事……」
(親だからな……。そなたの事が大切なのだ……。素直になるがよい……)
人間は樹の幹に隠れる様にして、姿を表す気がない様だ。だから、仕方がなく、雨粒を人間に頭の上に落とした。
「ひゃっ」
「夜恵! 探したのよ。もーこんなに濡れて……」
夜恵の母親は持っているタオルで夜恵を拭き始めた。
「お母さん……、ゴメン、ナサイ……」
「いいのよ。本気で言ってるんじゃないってわかってるわ。でも、今度からはできるだけ気を付けるのよ」
「うん……」
人間は母親に抱きつき声を上げて泣き始めた。
(仲良くするんだぞ……)
今日は、晴れて天気が良い。そんな日の早朝は仲のいい夫婦が散歩をしている。今日も、夫婦の会話が聞こえる。その会話はとても仲睦ましい。その会話を聞いているだけで、和やかな雰囲気になる。
さて、今日はどんな1日になるのだろうか――
読んで頂きありがとうございます。