幼馴染
「うぅ...辛いなこれ...」
現在、この「俺」白茅明日春は白茅家近所の赤坂という坂を登っている。
坂はそこまで傾斜があるわけではないが...長いんだよこれが...俺の自転車の後に乗ってる”荷物”が原因ってのもあるんだがな。
赤坂を登ると「あいつ」が住む二階建ての一軒家がある。
「ふぅ...やっぱり辛いね〜!そびえ立つ坂に立ち向かう明日春くんっていう感じだねε-(´-`*)。」
言っておくが今の発言は俺じゃないぞ。俺の自転車の後ろの”荷物”が発言してるんだからな。
「毎度毎度!俺の自転車の後乗るのなんなの!?害悪プレイやめていただきます!?」
怒りに震える俺は後ろの”荷物”の美島優理に吠える。
「いやいやぁ、明日春くんが話しがあるんだ...(キリッ)って痛々しいキメ顔で言ってきたからじゃないか!しかも私は家へ帰ってるだけなのだよ!」
「キメ顔なんてしてねぇし?私の家に来なさい!って言ったのはアンタだし!?」
もうすでにお気づきだろうがお答えしよう。
「あいつ」=優理というわけでした...パチパチ。
美島優理は俺と同じ高校に通う高校2年のJKで俺とは家が近かったことから昔からの仲という感じだ。
そんなこんなで坂上の美島家に着いた。
〜美島家〜
「明日春くんや!今私の親は出かけてるよ!ということは...女に飢える童貞と可愛くてピュアな私しかいない!キャ〜〜〜(〃ω〃)」
「んー?この家には清らかな男子高校生と隠れオタクの痛々しいJKしかいないけど..どうしたんだ?」
まあ、言葉ではこう言うが実際美島の容姿は整っていてそこそこ美人というのは本人には言いません。でもアホだからね...痛々しいやつだからね...
「ふぅ...優しい私は許してあげよう。で...話しっていうのはなんなんの?」
「あぁ...俺...部活でるかもしれん...」
「!?」
美島の衝撃は俺の想像通りだった。てかなんだよその驚き方は
「あと俺は彼女ができるかもしれん...」
「〜〜〜っ!?!?!?」
俺の最後の発言でトドメを刺したのか美島はそのままひっくり返ってしまった。盛大なリアクションお疲れ様です。
「いや、ちょ、ま、まってくださいよ!!」
「これは事実だ...現実見ようぜ!」
「これは驚きましたよ!早かったですね!もっと何十年経つかと思いましたがまさか一年とは...」
何が早かったのか何が経つかとかは一年前の決心が事のきっかけなのだ。
お久しぶりです。松風輝と申します!今回は久しぶりということで一気に2話投稿ということになりますのでよろっす。