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今日って部活ありますか?  作者: 松風 輝
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揺らいだ天秤

前回(プロローグ)でも同じことを言ったが重要なのであえてもう1度言おう...なぜこんなことになってしまったのだろうか。

まずは、皆[?]のために過去を遡ってみよう。うん、そうしよう。



事の起こりは一日前の4月11日の放課後まで遡る。


この時期は入学式やらクラス替えやらで色々と忙しい。2年生になって俺はただクラス替えをして、ただ知ってる人が誰もいないだけで、ただ2日間経っても誰とも1分以上も会話できてないだけだ。


まあ、要するにボッt...じゃなくて一匹狼という訳だ。かっこいいね。


そんな俺が今日も一日乗り越えた実感と同時に悲しみを味う。


「 よし...早く帰ってラノベ読もう...っておい...なんだあの美少女は...」


余りの衝撃的な美しさに俺は思わず足をとめてしまうほどだ。彼女が違う方向見てて安心した。


その美少女は昇降口の柱に背を預けて遠いなにかを見ている。誰かを待っているんだろうか。待たせてる奴に腹が立つぞ。


少し名残惜しいがこれ以上ここに突っ立ってたら彼女に変質者扱いさらるかもしれない。とりあえず、ささっと帰ろう。


その場から手早く離れるために俺は靴入れの戸に手を触れた瞬間━━━━


『つかぬ事をお聞きしますが私と同じクラスの白茅さんですか?』


「ふっ!?ふぁい!」


突然のことで変な声がでてしまったじゃないか。恥ずかしいな。この声主はどこだと探してる間にその声主との視線が合った。


「あ、こんにちは。そんな特殊な声ださなくても大丈夫ですよ。」


「も、もうそのことは触れないでくれ。というか君は俺に何か用...ですか?」


まさか今さっき見惚れてた美少女に突然声掛けられたらあわてるよね。


「あ、そうです、自己紹介を忘れていましたね。人に頼みごとを言うというのに申し訳ありません。」


頼みごと?なんだろうか。そんな疑問を思っている間に彼女は「では」と言ってぺこりと挨拶をしてきた。


「私は白茅さんと同じ2年5組の咲穂子 柊利と申します。1年間よろしくお願いします。」


「同じクラス!?ほとんど寝てたから気づかなかつたのか...あ、俺は白茅 明日春よ、よろしく。」


まさか、こんな美少女がクラスにいただなんて...この数日を無駄にした!


「と、まあ自己紹介の馴れ合いはもうこれで終わりにして...本題に入りましょうか。」


「馴れ合いは言い過ぎでじゃない!?えーと...でそのさっきの頼みごとっていうのはなんなの?」


なんだか咲穂子さんは外面美少女で間違いなしだが、内面になにかの違和感を感じる...気のせいだよね。


「はい、では率直に言います。ちゃんと部活にでてください!白茅さんは卓球部に所属してますよね?」


「...っっっ!?!?」


予想の斜め上から攻められた俺は動揺するしかない。だがここで誤魔化さなければ...だって部活行きたないしねっ!


「...い、いや俺は帰宅部に所属して━━」


「じゃあ、この名簿は卓球部の部員表です。その表に白茅さんの名前が載ってるとしても帰宅部と言い張りますか?」


近い近い近いから!いつの間にかかなり俺との距離を詰めてきた。


「わ、わかったよ!はいそうです、僕は卓球部の幽霊部員の明日春くんでーす。」


こんな状況で嘘が言えるほど余裕はないので降参ししました。


「ちょろ過ぎて草...ではなくて、やはりそうでしたか実は私も女子卓球部に所属しているんです。」


「ちょろくて悪かったな!あと俺は部活行かないからな!じゃっ部活頑張ってくださいね〜」


俺は一歩か二歩後ろに下がりに逃げの体制にはいる。咲穂子さんの内面は黒い決定だな。


「はい、部活は頑張るつもりです。では頼みごとを受け入れてくれないのなら、こういう提案はどうでしょうか。」


「お、おう」


「今日から一ヶ月間卓球部の練習に参加すれば白茅さんの彼女になるというのはどうでしょうか?」


「その提案のったー!!!...じゃなくてなぜそうなった!?」


危なかったもう少しで提案にのるところだったぞ。


「単純なことです。普通に白茅さんに部活動に参加してもらいたいだけですよ。」


「ちょっちょっと待って?こういうこと聞くのは失礼だと思うけど...本当にそれだけ?」


「はい」


咲穂子さんが初めて笑顔みせたぞ!?かわえええ、やばいな、過去の決心が揺らいでるぞ。これはまずい。


「じゃあ明日までに答えを出すっていうのはダメですかね??」


咲穂子さんはしばらく悩んだが結果的には承諾してくれた。


「わかりました。どうせ白茅さんは学校でほとんど寝てるだけだろうし放課後とかにモーニングコールしてあげますね。」


「まあ、ほとんど寝てるのは否定しないけど...まあいいや。じゃあね、咲穂子さん。」


「はい、車などに轢かれても学校に登校してくださいね。」


「不吉ぅ!!」




そして現在までに至るというわけだ。


正直、今の現状を言おう。"過去の決心"と"彼女になる宣言"でめっちゃ揺らいでます。


やっぱ「あいつ」に相談したほうがいいな。


俺は早速、スマホとりだし数人しか載ってない連絡帳から「あいつ」を見つけて電話してみた。


そもそも過去の決心は「あいつ」と決めたことだしな。



遅れましたが、1週間に1回のペースで投稿しようと思います。忙しかったら遅れるかもしれないです。

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