少年が地を駆けるとき、空鳥は翔けた。
拓也の人生は野球しかなかった。それを突然の事故により、仲間も、プレーできる体を失ってしまった。日常生活は送れるのにも、野球は出来ない。その現実だけが拓也の毎日だった。幼馴染の夕乃の心配を邪険に思い、看護師の小岩井にきつく当たってしまう日々。そんな中、自分よりも思い怪我を負った友人の話を小岩井から聞かされる。少しずつ拓也の考えも変わり、その友人の元へ行く決心をする――。
プロローグ
2012/12/10 16:11
【第一章】聞こえた嗚咽
2013/02/22 22:00