表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひよこサッカークラブ〜愛と友情の成長物語  作者: 宮本海人


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/34

第9話 本当の気持ち

「よし、だいたいまとまったな。

みんなもう言いたいことはないか?」


孝太が口を開いた。

「一ついいですか。」

「いいぞ、孝太。何でもぶっちゃけろ。

勝利へのプロジェクトは、みんなが納得するまで話し合うのが鉄則だ。」


「正直言うと、今のひよこで、技術、体力で大鷹に太刀打ち出来るのは翔太くんだけです。

大鷹に勝つためには、時にはその翔太くんにポジションを変えて貰うことが必要です。

ディフェンスに専念してもらうかも。」

「そうだな。大鷹の攻撃力はピカイチだ。

今のひよこで太刀打ち出来るのは翔太ぐらいだろう。

どうだ翔太やれるか。」


「俺、ディフェンスとかやったことないけど。」

「翔太くん、ディフェンス出来るよ。

今でもやってるし。

パスコース読んでカットしたり、ドリブルする相手から動きを見てボールぶん取ったりしてる。」

「裕太はどう思う。」

「僕もそれ絶対必要だと思う。

だけど、ひよこで大鷹相手に点を取れるのも翔太くんだけ。時間帯によって、後から前までやって貰わないと。

守ってるだけじゃ勝てないし。」

「俺、みんな前しかやらないって思ってるけど。

本当はいろんなポジションやってみたい。

ただ、後だと誰かにパスしないといけないけど、俺パス下手っていうか全然出来ないし、、。」


「つまり、本当は翔太はどのポジションでもいいんだけど、パスが出来ないから後はやりたくないってことだな。」

「俺、本当はパスして失敗するのが怖いんだ。

でも、どうしたらいいか分からない。」



「私サッカーよく分からないけど、これって翔太くんがパス出来るようになるチャンスじゃない。

まだ一ヶ月あるし、それもプロジェクトに入れようよ。

みんなで、翔太くんがパス出来るようになる後押しをするの。」


「いいね。パスの成功にはもらう側の問題も大きいし、翔太だけじゃなくチームのみんながパスのレベルアップしないといけないな。」

「翔太くんは、パスするのもあるけど、もらうことも覚えないと。」

「そうだね。パスを受けることで、どんなパスが受けやすいか、次に繋げやすいかわかるしね。

翔太くん、一緒にサッカーゲームやってみようよ。

パスの組み立て方とかわかるよ。」


「じゃあ、それも加えるね。

翔太くん、いい。

えーと、、、、、はい出来たわ。

みんな、いいかしら。

じゃあ、みんながサインしたらプロジェクト開始よ。」


四人は満足した様子で頷いた。


「タイトルは、ひよこサッカークラブ勝利プロジェクトについてのみんなの約束。

長いかな、まあいいでしょ。」


そして、一人ずつサインしたのだった。


翔太、孝太、裕太、豪太、そして、

のり太こと法子。


「ところで、みんなこの機会にくん付けやめないか。翔太、孝太、裕太、同じ、た、同士呼び捨てでいいんじゃないか。俺が言うことでもないけどな。」

「みんなが良ければ。」

「僕も。」

「僕も大丈夫です。」


「なんか素敵ですね、いいなあ。

ふふ、私も男の子に生まれたら良かったのに。

そしたらのり太だし、、。

おい、のり太、、、きゃあ、、かわいい。」


「なんか広田先生が、異世界に行ってしまったので、ここいらで終了するか。

みんなありがとう。

気を付けて帰れよ。」



「しかし、驚いたな。

みんな、俺が言いにくいことズバズバ言ってたな。」

「みんなの話聞けて良かった。

自分の気持ちを隠さず伝え、議論して合意する。

決まりだから従えじゃなくて、自分も納得しているからがんばってやる、そうしたいって思うんです。

翔太くん、本当はパスして失敗するのが怖いって言ってくれた。

じゃあ、どうやったらうまくいくかみんなで考えよう。

これって凄いことですよ。」

「そうですね。

みんな本当の気持ちを話してくれた。

それが何より嬉しいです。


あっそうそう、今日千葉先生と駅前で軽く一杯行くんですが、広田先生一緒にいかがですか。

さすがに急ですかね。」


「ひ、ひ、ひまです。

軽く、いっぱい!飲むんだすか。

ぜひ、い、が、せ、て、くだされ。」



「広田先生、その、いっぱい!じゃないですよ。

本当、広田先生面白いなあ。」


この時、北原はまだ知らなかった。

法子は酒が入ると、本当に異世界に行ってしまうことを。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ