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友達契約書 契約から始まる?友情物語  作者: 宮本海人


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第27話 ほめ名人

「じゃあ、黒パン見学会はひよこの次の試合ってことで!

のりちゃん、よろしくね!」



「それで、恭子先生、子供をほめるコツってあります?

私、人をほめるのが下手なんです。」


「そうね!ゆきちゃん。

まず、他の子と比較しないことが大前提ね。

その子自身の成長過程だけを見るのが大事。

あと、容姿ばかりをほめるのもおすすめしないわ。

行動や努力、チャレンジする気持ちとかじゃなく、かわいい、かわいいって容姿ばかりほめていると、見かけばかり気にする子になるし、可愛くなければほめてもらえないと思っちゃう。

最近、そんな女の子が多い気がするわね。

まあ、たまにはそれもほめてもいいけどね。


結果しかほめないのも駄目ね。

がんばっても、結果が出ないことは沢山あるもの。

運悪く、結果がずっと伴わないこともよくあるでしょ。

そういう時こそ、チャレンジする勇気や、がんばってる姿勢や継続するプロセスを、より具体的にほめてあげて欲しいの。

北原先生みたいに、結果が出ない時こそ努力やがんばりを忘れずにほめてあげて欲しいわ。


あとは、共感してあげること。

ありがとう、感謝してます、感動した、嬉しい、すごく助かった、そんな言葉に加えて喜んでる笑顔や姿を見せるの、それはほめてるのと同じこと。

翔太くんが、お母さんや学校のみんなに、もっと喜んでもらいたいって気持ちはそういうことでもあるわ。


自分のためだけに努力するのって、やっぱり限界がある。

でも、お母さんのため、みんなの為って思ってがんばると、ふっと限界が消えてしまうものなの。


最後に、子供とはいえ、一人の人間、独立した人格として認めること。

所詮子供だと人格を認めてない、子供を下に見てる人のほめ言葉は、うすっぺらくて伝わらないもの。

子供は、そんな表面だけの言葉を簡単に見抜くわ。


子供相手じゃなくても、それはずっと同じよ。

みんなには、ほめ名人になって欲しいの。

社会には、今だに、簡単にほめてたら成長しないとか言う人いるけど、私、絶対に違うと思う。

つまらないプライドが邪魔して、ほめたくないだけかも。

人をほめたら、その人の良いところや成長を認めたことになるのが嫌なのかしら。

そんな人ばかりじゃ、子供にとって絶対いい社会とは言えないわ。

だから、みんなには笑顔が素敵な、ほめ名人になって欲しいの。」 



「確かに、会社とかにも、ほめたら負け!とか思ってるのか、絶対に若手をほめない人とかいるよね。」

「そうそう、そういう人に限って、俺をほめよ、称えよ、みたいなオーラ凄いのよ。

それって、若手伸ばそうなんて気持ちさらさらないでしょ。」


「そう、それが実のところ大人の世界の現実。

でも、日本の社会も変わらなくちゃ。

法子ちゃん、まずは、ひよこプロジェクトでほめ名人にチャレンジしてみて。

私も、いっぱい応援するわよ。」



「はい!

それって、ひよこプロジェクトのこれからの方向性にも繋がりますね。

私も、がんばって立派なほめ名人になりたいです。

恭子先生、素敵なアドバイスありがとうございます。」




「ところで、まゆちゃん、ゆきちゃん、私ほめられて伸びるタイプなの知ってる?

いいわよ、ほめ名人になるための練習に使っても。」


「なーに、のりちゃんほめて欲しいわけ?

うーん、のりちゃんは頑張り屋だよね。

ケン玉上手いし。」

「うんうん、のりちゃん、おもしろいよね。

飽きない魅力があるよね。」


「ふんふん、他には、、もっといいわよ。」


「全く、嬉しそうに、のりちゃんてある意味かわいいよね。」

「わかるっ、うん、ある意味かわいい。

恭子先生は?」


「確かに、法子ちゃん、ほんと、ある意味、とってもかわいいわよ!」



「、、、ある意味、って、なにぃ、、、?」


「ある意味に決まってるでしょ。」

「ふーん、、。」


法子の疑問は華麗にスルーされ、次なる楽しいおしゃべりに移っていった。


そして、法子自身も、その素朴な疑問について思い出すことはけしてなかったのだった。





























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