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友達契約書 契約から始まる?友情物語  作者: 宮本海人


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第18話 作戦変更

「みんなお疲れ、よく耐えたぞ。

ハーフタイムは10分だ。

5分間、水分補給をして体を休めろ。

体を冷やさないように、気をつけてくれ。」


「翔太ナイスゴール。」

「2点目に凄い成長を感じたよ。」

「ありがとう。2人とかなのおかげだよ。

、、ところで、大鷹の10番がかなを抜いたのなんて技?」

「シャペウだよ、ブラジルの選手がよくやるね。」

「シャペウ、、孝太、動画ある?」

「えっ、ちょっと探してみる。」

「これこれ。」

「あー、、、、こういうことか。

ちょっとそこで試してみるよ、5分あるし。」

「翔太これ!水分補給だけはしとけよ。」

「裕太、ありがとう、助かるよ。」

翔太はみんなから離れて、ペットボトル片手に無言でシャペウの練習を始めた。



「孝太、裕太、ちょっと相談。」

「後半、ラスト5分まで、翔太とかなで守りきる予定だったけどどうする?」

「最後の一発を食らわなければ、それも良かったけど。」

「1点差は大鷹相手じゃ無いようなもんだし。」


「ラストの10番、11番の連携を見てると、本来の大鷹に戻ってきてるな。

あの10番、噂には聞いてはたけど、自由にさせたらかなりやっかいだな。

基本、大鷹の攻撃は10番が操ってるし。

なんか対策しないと、いいようにやられる。」


「北原先生、10番を止める方法があるんですけど、、、裕太と僕はそれがいいと思ってるんですが。」

「うむ、それは。」

「翔太にマンマークさせたらと。」

「マジか、でも、、うん、うん、あるなそれ。」


「かな、ちょっと相談!」


「かな、翔太に10番をマンマークさせようと思うんだけど。

バックは3人にし、3-1-2-1にしたらどうかな。」

「わかりました。

私もひよこが勝つチャンスはそれしか無いと思う。

10番以外は、他のみんなで何とか対応します。

11番とか他の選手も上手いけど、1人で確実に突破できるのは彼だけだし。

私も軽く抜かれて分かったけど、10番はちょっと次元が違います。」


「翔太はどうかな、ちょっと聞いてきて。

あいつ休憩しろって言ったのに何か練習してるし。

あれっ、広田先生相手にシャペウを練習、、って。

まさか、あいつ後半で使おうと思ってるんじゃないよな。」

「多分、そうだと思います。」

「マジっ、、。」

「多分、マジです。ちょっと聞いてきます。」


 

「翔太、10番マンマークいいね、やるって。

ただ、奴のボールぶんどったら、状況によっては展開しないでドリブルで切り込みたいって。

なんかやりたいことがあるらしい。」

「まあ、翔太にずっとマンマークさせとくのももったいないしな。守り勝てる相手じゃないし、いいんじゃないか。」

「あの10番、翔太にボール取られたら、絶対ポジション無視して取り返しに来ますよ。

そういう性格。」

「なら、いいか。お互い様ってことで。

今日はサポーターいっぱい来てくれたし。

みんな、それ見たいだろう。

俺も見たいしな。」



「本田コーチ、ひよこの11番、休まないでなんかむちゃくちゃ練習してますよ。」

「何やってるんだ、、シャペウ、、か。

変わった奴だな。」

「まさか、後半で使おうとしてる訳じゃないですよね。」

「あんな目立つところで、わざわざ練習しないだろ。

ブラフ、心理戦を仕掛けてるのかもな。」

「わっ、うまっ、黄色いジャージの女の人をシャペウで何度もぶち抜いてますよ。

あっ、今度はヒールで、、。

今日、初めて練習してる訳じゃないですよね。」


「、、、まさかな。」


「ところで、あの黄色い女の人誰ですか。」

「知らないが、、、前はいなかったし。」

「わっ、こっち見た、ニヤニヤ笑ってますよ、、。

わっ、目が合った、、なんか恐いっす。」

「確かに、、凄腕のトレーニングコーチかも知れない。

ひよこ、、全く、侮れないな。」



そんな見当違いな会話がされていることを、翔太との練習ですでに汗だくの法子は知る由もなかったのだった。














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