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友達契約書 契約から始まる?友情物語  作者: 宮本海人


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第17話 前半の攻防

「翔太くんやった、試合でもパスできたよ!」

「広田先生、翔太の進化ほんと凄いです。

パスをするタイミングも受けるタイミングも完璧。

あのスピードある動きの中で、それを瞬時に決断し実行しているのが素晴らしい。

かなの戻しもパーフェクト。

裕太、孝太、マジやってくれたな。」


「翔太にとって、クライフターンやエラシコよりパスの方が難しいんだ。」

「でも、パスの意味が分かったら結構早かったよね。

最近は、パス、マジ楽しいとか言ってるし。

まあ、今までパスの必要性知らなかったのがびっくりだけど。」

「ほんと、そうだな。」



「あとは、ひよこの鉄の壁が大鷹の攻撃力をはね返せるか、、あと15分みんな耐えてくれ。」

「大鷹のキャプテンの10番、さっき翔太にパスカットされてだいぶ頭に血がのぼってたよね。」

「だね、それがひよこにとってプラスになればいいけど。」



〜ピーー〜


大鷹のキックオフで再開だ。

2点ビハインドの大鷹は、猛攻を仕掛けてくる。

ひよこ達は、走り回ってプレスをかける。

しかし、点を早く欲しい大鷹は、本来の早いパスワークを忘れたのか早めの放り込みが目立つ。

そして、ひよこのディフェンスは大きなクリアを徹底しはね返していく。

じんも、始終安定したキャッチとパンチングを見せている。


「じん、今日は当たってるな。」


「大鷹の攻撃、凄く単調に見えるよ。」

「とにかく早く点が欲しいから放り込んでくるね。

無理なシュートも多い。」


「でも、ひよこにはその方がずっと守りやすいな。

かな、翔太、じんの3人は、気持ちも強いし当たり負けしない。

跳ね返す力は大鷹に負けないからな。

しかし、翔太、ディフェンスやらしても一級品だな。

これも、2人が仕込んだのか?」

「いや、僕んちで、Jリーグや海外サッカーをじっと見てて、しばらくしたら、分かった、やってみるって。」

「凄いよ、翔太。

観察力、それをスポンジみたいに吸収するのも。」


「ひよこ全員のプレスもいいよ。

みんな、この試合の中でだんだん大鷹のスピードに慣れてきてる。」

「そうだね。試合の中で一段階成長してる感じ。」


「あと5分か。なんとか踏ん張ってくれ!

ただ、みんな走り続けて少しづつ足が止まってきてる。

あと5分だ、頑張ってくれ!」


大鷹の波状攻撃が続く中、ひよこ達は走り続ける。



前半終了間際、大鷹の10番がど真ん中をドリブルで突破を始めた。

体を寄せてくるひよこの選手を次々とかわし、ゴールに近づいてくる。


ペナルティエリア近くで、かなが待ち構える。

大鷹の10番とひよこの10番、キャプテン同士の勝負だ。

ここで、大鷹の10番が驚きの技を繰り出した。

ポルトガル語で帽子を意味するシャペウだ。

すくい上げたボールはかなの頭上を超えた。

そして、突然の技に驚くかなを置き去りにしてゴールに迫ってくる。


続いて、待ち受ける翔太が最高のタイミングでタックルしようとした瞬間、大鷹の10番は一切目線を変えず、左にちょこんとボールを落とした。


「なにっ、パス、、、。」


そこに走り込んできたのは、大鷹の11番。

待ち構えるじんの逆サイドに、正確無比なシュートを流し込んだ。


〜ピーー、、。〜


その直後、前半終了の笛がなった。



大鷹の10番が、不敵な笑みを浮かべながら翔太に近づき声をかけた。


「後半が楽しみだな。」


翔太はボソッとつぶやいた。


「ああ、楽しみだ。」

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