第11話 黒曜のペンダント
「《魔法聖》の天賜よ…我が魂に応えよ!」
「断罪の流星群ッ!」
天を裂き、そして大地をも穿つほどの一撃。
エルセーヌの必殺技が炸裂し、今回の討伐クエストは終了した。
今回のクエストはドラゴン討伐。もちろんSランククエストだ。
正直…今回は危なかった。
途中でドラゴンのブレスを喰らったサンドルが大ヤケドを負ったのだ。たぶん…フィリアの超回復術--天唱の祝福がなければ、間違いなく彼は灰になっていただろう。
まぁ…そんなことも起こるのSランククエスト。だからこそ、俺たちSランクの天賜を持った人間が必要とされるのだ。
責任の重さを噛み締めつつ、疲れ果てた俺たちは最強の冒険者ギルド、神の眷属への帰路についた。
「すごいな!お前。一体どんなズルをしたんだ?」
「いやいや、そんなインチキできるレベルのモンスターじゃねぇよ!」
--ギルドに戻るや否や、やけに騒がしい。
……一体何ごとだ?
「あっ!レインたち帰って来たよ!」
「イヒヒ…ついにボクたちの功績を自慢する時が来たようだね!」
向こうから声をかけてきたのは、アルターのパーティーの弓士・カナと錬金術師・ハルがこちらを呼んでいる。
2人とも妙に興奮しているようだ。
「2人ともどうしたの?そんなに興奮しちゃって」
どうやらフィリアもこの状況が気になっているようだ。
「へへ…えっと、実はね、じゃーん!コレ見て」
ハルが得意げに差し出したもの--
それは、魔王軍七幹部が1人ひとり所持しているとされる、黒曜のペンダントだった。
…魔王の魔力から作られたとされる、漆黒結晶の塊。
…なぜ、それをお前たちが?
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