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35-6

ここは上り坂なのでしょうか、下りなのでしょうか、それとも平らなのでしょうか。地球上では凪いだ海の上でもせいぜい4キロ四方が見渡せるくらいですが、ここでは地球以上に遠くまで見えているのではないでしょうか。

 これまで私が見てきている扉は、最初の扉と、お花畑に着いてからの2枚の扉と、全部で3枚の扉がありますが、3枚はみんな平行に並んでいます。お花畑にある2枚の扉を1本の線で結ぶと、きっかり西と東を指し示している直線です。遠く西の方から人々が一直線になってやってきて、向かって左の扉へと入っていきます。誰も見た人がいないくらいの、長くて終わりの見えない、きれいに真っ直ぐ伸びた直線です。きれいな行列ではありますが、軍隊のようにきびきびとした、固くてかしこまった行列ではありません。和んだ様子の人も、疲れた表情を隠さずにいる人もいます。でも、こんなに人が多くても私のように行列から離れて一人でポツンといるのは、私だけなのです。

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