表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/54

35-2

 これまではほとんど何も見えていなかった。でもこれからは違います。何となく敵が見えてきています。敵が見えてきているからには、もう扉は開いているということです。これまではずっと暗い中を飛んで来ていたのですが、もうこれからは大丈夫、少しずつ明るくなっていきます。扉から出る光が体に当たって、今まで真っ暗で自分の体も目で認識できなかったものがこれからは違ってきます。その扉に向かってさらに近づいて行くと、白い光がその扉から溢れ出ていて、その扉の色は赤錆びた鉄の色にも似ていて、大きさはありふれた物と同じだけれど、それでもかなりの重さがありそうで、けれどもその色や形からは温かみが伝わってきて、清潔感が感じられる扉です。

 さあ、もう扉に手届きます。扉は大きく開いています。さっきよりもさらに大きく開いています。扉から少しだけ顔を出して向こう側をのぞくと、光で曇っていた扉の向こう側の光景がサッと晴れて、お花畑が広がっているのが見えてきます。私はここで何かを探すようになるらしいのです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ