8. 旅に出る
ここら辺から数字を英数字に変えます。
そこからというものの、ずっと能力操作の練習を続けた。
しかし、家という閉鎖的な空間では練習にも限度があった。
今の状態では戻れたとしてもせいぜい1日ほどだろうそして、僕は
『鑑定』
と念じた。
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4LV
名前 ー ユウ
能力 ー 全てを操作する能力
鑑定スキル ー 4
体力 ー 50/50
攻撃力 ー 30
防御力 ー 15
能力量 ー 40/40
〈スキル〉
なし
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なるほど。
今まで安全な場所で生きてきたため、全体的に低い。
しかし、偶然生まれも育ちも安全だっただけで、ここら辺から少し遠くに行くと危険な地帯だ。
鑑定は暇な時にやっていたため、4まで上がっていた。
ここから出て実践を積んで、ステータスを大幅に上昇させないと10年という膨大な時間を戻るのは難しそうだ。
僕は荷造りをすることにした。ここを少し離れたところに冒険者ギルドがあるらしい。
そこでどうにかして実践を積むことにしよう。
そして準備も終わったので最後にお嬢様の部屋に立ち寄り
「絶対に救って見せますよ。」
と決意をした。
そして名残惜しいが僕は部屋に置き手紙をしてき、この屋敷から出ていった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜メイド視点〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ユウ様の部屋に入ったらなぜか誰もいなかった。
しかし、他の場所では見かけてないはず…と考えていたらベッドの上に置き手紙があることに気づいた
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屋敷の全員へ
ユウです。
お嬢様を救うために旅に出てきます。
絶対に救うので。
ここでは救えなくとも。
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ユウ様が出ていった理由がわからない。
お嬢様はもういない。どうして救えると思ったのだろう。
そうか。もう正気じゃないのか。
ともいながら私は部屋を後にし、屋敷の人に報告しにいった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ユウ視点〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
しばらく歩いた後に冒険者ギルドの入り口についた。
そして、入ると色々な受付があり驚いた。
会員受付やパーティ作成受付、なんと2人組を組むところまであった。
そこで、周りを見渡していたら急に後ろから肩を叩かれた。
後ろを向くと、そこには少女がいた。
水色のショートヘアで色白の少女だった。
とても冒険者ギルドにいるとは思えない肌の色に驚きながらも
「どうなされましたか?」
と聞いた。
そこで僕はその後ろにも複数人がいることに気づいた。
「私たちとパーティを組みませんか?」
なぜか僕は見知らぬ人にパーティへの誘いを受けた。