生涯、全てはユートピアでなければならない。そうでないと私は報われない。【短編】
この小説が世の中で理解されることを願って、
空虚ではありますが、
気楽な気持ちで読んでいただきたい。
内容を鵜呑みにして苦しくなる人はブラウザバックしてください。
あくまでこういう例もあるんだと客観的に見れる人限定で読み進めてください。
一日中、僕の脳みそは新鮮を求めるし僕の心臓は呼吸をせかす。
机でなれるなりたくてなれなかった理想の主人公。
背景で鳴り響くBメロが僕をドアから出てけという。
理性が妨害する。本能が轟音する。目の前の物理が一歩目を憚らせる。
今頃、南極のペンギンは何をしているのだろうか。水に飛び込んでいるところなのか、飛び込もうとしているのか、母親の帰りを巣で待っているのか。
勝ちたい相手。いつも弱そうなのに勝負の時だけ強い。
俺は勝てないからっていつの間にか、いつものように、いつだって記憶が整理して
「むしろ勝たない方がよかった」
口が勝手に動くんだ。
もちろん、これは意思通りだよ、何も事実と反していない。
なのになんで苦しいのか。
考えているうちに夜が更ける。
朝はいい。
外に出た。足が勝手に全身の重力を背負ってくれたから進めた。
コンビニに行こう。
やっぱり本屋に行こう。
腹がなる。知識欲の前ではどうでもいい。
漫画でわかりやすく書かれた自己啓発本。
これを読んだ人は著者の考えた通りに生きるのだろうか
正常な社会の歯車は幸せなのか
こんなこと誰だって一度は考えたことがあるし、全員が自分にしか思い付かないことだと苦しむ。
少年も例外ではなかった。
心が思うままに本を見る。
例外こそあれ、人が本を選ぶ時の判断基準は中身ではない。
タイトル、絵、雰囲気、厚さ、感触。
これこそ素晴らしいと思ったものはすでに有名だ。
すでに書店に並んでいるのだもの
こんなことを考えることですら人類の歯車の中であろう。
本屋で思考にふけり道ゆく旅人を見て本屋を出る。
忙しい人ほど幸せとはよく言ったものだ
ましてそれが人に感謝されればなおさらに
理由などない、ただ聞いて欲しいのだ。
俺の話を聞いて欲しい。
聴け聞け聞け聞け聞け聞け聞け聞け
こんなふうに暴れるのは「まらやしき」の世界なのか。意識であろうか。
幸せなんて追求すれば遠ざかる
追わなければ見つからない。
必死になにかをし続けた人がなんとなく築くモノ、気づくモノ
能力は高く、感受性は鈍らず、鋭くなく、それでいてユーモアがある。
求めすぎでしょうか。
あと10年しかない人生はやっと今、始まったのでしょうか。
腹も減った、知識欲というより思考は満たされない。
街ゆく人は楽しそうだ。
かく言う私も側から見れば同じに見える。
この物語がノーベル賞受賞者の話であることに気づいた人はどれほどいるだろうか。
注)実際の人物とは一切の関係もありません。
趣味ですので間に受けないでください。