08 RPG その2
☆08 RPG その2 ☆
突然の部長のアイデア、
RPGをロールプレイして
遊ぶ提案に部員達はとまどっていた。
「部長! 質問があります」
ルホっちが詩羽先輩に質問する。
「はい! なんでしょう? ルホっち」
「ロールプレイって何ですか?」
「それでは説明しましょう!
ロールプレイとは、役割演技の事で
それぞれ役割を演じて学習や遊びをする事よ。
RPGとは、ロールプレイングゲームの略で
ゲームのキャラクターの主人公の役割を演じて
遊ぶんだけど、普通、コンピューターゲームの場合は、
一人で遊ぶので誰かに対して演じるなんて事はしないで
物語を体感的に遊ぶ感じかしらね」
「わかりました。 ありがとうございます」
「はいっ!」
僕も手を上げる。
「はい! 空也君、どうぞ」
「本当に4人でロールプレイして遊ぶんでしょうか?」
「遊びます。 問題があれば途中でやめてもいいし、
とりあえずやってみましょ!」
仕方ない、面白いかもしれないし、やってみてもいいか。
「4人パーティーで一人で操作する事になると思うけど、
それは交代でやってもかまわないし、レベル上げも
みんなが揃ってない時にやれば効率もいいはずよ」
僕達は、とりあえずゲームカセットを挿して
ゲームを始める。
クラシックのカッコイイ音楽が流れタイトル画面が出る。
中央に詩羽先輩が座り、右にマレイ、左にルホっちに座ってもらい、
僕は、椅子をもう一つ他所から調達してくる。
とりあえず、詩羽先輩の後ろに椅子を置くがテレビは見えづらい。
最初に仲間になるキャラクター3人のメイキングがあり、
それでキャラクターを作っていたようだ。
詩羽先輩は、ウタハというキャラクターを作っていた。
職業は、サムライで、強力な剣技と少しの魔法が使える。
髪は、青のロングヘアでポニーテールだ。
ドット絵の2頭身キャラなんだけどね。
マレイは、マレイってキャラクターで、
職業は、魔法使い、髪は茶髪のツインテールだ。
ルホっちは、ルホルホというキャラクター名になっていた。
なぜにルホルホ?
職業は、僧侶で、黒髪のショートヘアだ。
皆、投影しやすいように自分に似た髪形を選んでいる。
僕の操作する主人公は、どうなっているんだろう?
冠から髪が立って出ている黒髪のキャラクターだ。
まあ、こんなもんだろう。
「さあ、ここからゲームが始まるわよ!
空也君は、真ん中に座ってみんなを引っ張って行く
リーダーだからね」
僕は、中央の椅子に座らされる。
マレイもルホっちも隣にいてテレビを覗き込んでくるため
距離が近い。
その上、後ろには、詩羽先輩が立っている。
女子部員に囲まれてまさにハーレム!
なんて考えている場合じゃない、ゲームを始めよう。
つづく。