07 RPG その1
☆07 RPG その1 ☆
新学年になって新しい部員が入ってきた。
名前は、御統法子。
ショートヘアの黒髪が可愛い女の子だ。
部長である詩羽先輩が自己紹介をやり出す。
各自、自己紹介を簡単にすませた。
「御統さん、何て呼んだらいい?
あだ名みたいなのつけたいよね。
僕は、空也でいいよ」
「あ、はい。 いいですよ。 空也先輩」
僕は、先輩と呼ばれて喜びを噛み締める。
「私もマレイでいいわよ」
「あ、はい。 マレイ先輩」
マレイは、先輩と呼ばれて嬉しそうに喜びを噛み締めている。
「私も詩羽でいいよわ。 御統さんのあだ名は何て
呼んだらいいかしら? 法ちゃん?」
「もうちょっと砕けた方がいいかなあ。
マルホちゃんとか?」
「なに変な名前付けようとしているのよ!
ミスマルのルとホを併せてルホなんてどう?」
「あっ、いいですね。 ルホ!」
「本人の了解があったし、じゃあ、
これからルホっちって呼ぶわね」
マレイがあだ名の名付け親となった。
「あだ名も決まったところで、部長権限を行使して部費で
ゲームを買ってきたので発表します!」
「なんだってー!」
「なんですってー!」
「わくわく」
ちょ、部長! 少しくらい部員に相談してくださいよ!
「昨日発売されたばかりの超有名なRPG、
ファイナルドラゴンファンタジー2よ!」
「おお!」
「すごい!」
「すごいの?」
やったことないけど。
「残念ながら、セーブ箇所が1個しかありません。
けれど、遊ぶのに何十時間もかかると思います。
そこで、部員みんなで一緒にロールプレイをして
遊ぶ事にしました!」
「なっ、なんだってー!」
「えーーー!」
「ろーるぷれい?」
突然の部長のアイデアに部員達はとまどっている。
つづく。