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詩*祈りのようなもの*

Knock Knock/旅立ち

作者: a i o

声を辿ると

あなたの唇へ

文字を辿ると

あなたの指先へ

でも

言葉は

言葉は帰ることなく

私の心へ住み着く不思議


この扉は

いつでも開けておきましょう

吹きすさぶ風の日も

打ちつける雨の日も

閉め切られることのないよう

あなたの言葉を

迎え入れられるよう


風の色が変わるように

雨の温度が変わるように

生まれ変わる響き

静かに交わっていく


この窓は

いつでも磨いておきましょう

弾けるような笑顔も

くしゃくしゃの泣き顔も

受け流すことのないよう

あなたの言葉を映し出すよう


覚えておくわ

私の傷も

あなたの傷も

でも

怒りが悲しみに変わるように

悲しみがいつか癒えるように

余韻を変える響き

緩やかに溶けあっていく


声を辿ると

あなたの唇へ

文字を辿ると

あなたの指先へ

でも

言葉は

言葉は帰ることなく

私の心へ住み着く不思議


手渡すかわりに

その唇で

その指先で

この扉を叩いたのなら

あなたの言葉を迎え入れるだけ

あなたの言葉は旅立つだけ

そして

私の言葉もそうありますよう










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