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第14話 冒険者ギルド登録

ようやく入る学校が官吏養成学校と決まり、一息ついたハヤトに受付の人が声を掛けた。


「ついでですから冒険者ギルドに登録していきませんか」


剣を振るったりする気は、全くなかったので断ろうとしたが話を聞くとかなりメリットがあるようだ。

まず、町への入町料金がタダになることだ。

前回入る際は、バンジーさんが払ってくれていたようだが1人3カンが必要らしい。これはサウザンドリーフに限ったことでは無く、ノヴァルディー国全体さらに大陸全体に共通する。料金も町によってバラバラで30カンも取る町もあるらしい。それが冒険者ギルドの会員証を見せるとタダになる。これは大きい。


2つ目がアルバイトの許可だ。

冒険者と言ってもやる仕事は多種多様だ。魔物や動物の狩猟は勿論、釣りや薬草等の採取。さらに町内での草むしりやベビーシッターなど非常に広い。これらを受けるにも冒険者ギルドの会員であることが絶対条件との事だ。

なお、素材を加工して販売したり、料理を振舞ったり等を行う時には商業ギルドの会員になる事が必須らしいが、冒険者ギルド会員だと商業ギルド会員になる時の手数料は半額だそうだ。(なお、商業ギルド会員が冒険者ギルド会員になる際も同様)


3つ目に銀行の役割だ。

冒険者ギルドはどんな小さな町でも必ず存在する。そして冒険者は大金を手にしても持ち歩くのは重かったり、トラブルに巻き込まれる場合もある。

そこでギルドにお金を預け、必要な時にどこの冒険者ギルドでも引き出す事が可能との事だ。


最後に大きいのが身分保障の役割だ。

トライ人はまだまだ珍しい存在なので、色々誤解されている面があるとの事だ。それに対して『この人物は冒険者ギルドが素行を確認し問題なしと判断した』という意味も冒険者ギルドの会員証にはあるので、身分保障になる。


要するに冒険者ギルド会員証はパスポート兼就業許可書兼キャッシュカード兼身分保障証ってことである。

この説明を受け、ハヤトは冒険者ギルドに入会することにした。


「では初回手数料100カンお願いします」


「100カンですか、払いますが高いですね・・・」


「でも、これから年1回以上ギルドにある依頼をして頂ければ年会費はタダですし、ちょっとした稼ぎにもなりますよ。例えば薬草採取とかですと、子どもが町から歩いて10分程度の場所で採取して30分くらいで両手一杯の薬草採取して2カンくらいのお金になるので、子どもは良くやってますよ。年老いた方でも子供たちの剣術指南やベビーシッターなどで依頼をこなしてる方も多いですから更新料を実際払う方は殆どいませんね」


そう考えると日本でのクレジットカードの宣伝じゃないが、実質年会費タダなら十分安い。ハヤトは銀貨1枚取り出した。


「では、こちらが冒険者ギルド会員証です。お間違いないかご確認下さい」


そこには『ハヤト(トライ人)F級ランク』とあり、依頼成功数や会員番号なども記載されていた。

ついでに金貨1枚を預けておくことにした。


「では今後とも宜しくお願いします」


「はい。気になる依頼あればぜひ受けていってくださいね」


とりあえず冒険者ギルドで行う手続きは全て終わったようで、冒険者ギルドを後にした。

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