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第13話 生活資金と学校選び

やっと、ハヤトが異世界でやりたかった事がわかります。

魂の抜けかかったドルチェを部屋に残し、ハヤトは受付に向かった。


受付には、ニコニコ顔のアリスとバンジーがいた。


「面接おわりましたか。ハヤトさんがこの町に新たな風を起こしてくれるのを期待してますよ」


優しい口調で話しかけてくれたバンジーさんにハヤトは軽く会釈した。


「ハヤトさん、カイト卿から言われているとは思いますが、学校入学に伴う生活資金をお渡しします」


金庫から財務担当の職員が麻袋を持ってきた。


「ノヴァルディーでは3年間の学校生活を送るにあたって、寄宿舎を用意します。そこでの寝泊りと食事については毎月100カンで結構です。これは一般の学生も同じです。ここには3年分として3万カンあります。3万カンは成人の平均年収とほぼ同じです。一見少なそうに思えますが、食事と住居が月100カンですので、手元に相当残ることもわかるでしょう。あとの金額をどのように使われるかはハヤトさん次第です」


ハヤトは麻袋を受け取り、イレホーダイに入れた。


「あと確認を忘れてましたが、どの学校に進まれますか」


「すいません。どの学校と言われましても・・・」


「失礼しました。ギルドマスターが説明を忘れていたようですね」


魔力測ってからは、ほとんどため息しかドルチェの声は聞いていなかった。


「学校はいくつかあります。ここサウザンドリーフにあるのは冒険者ギルドが運営する冒険者予備校、冒険者ギルドと魔道士ギルドが共同運営する魔力向上予備校、市民組合によって運営される技術者教育校、あと市民組合と商業ギルドによって運営される官吏養成学校です。まあ、オススメは・・・」


「官吏養成学校でお願いします」


ハヤトには考えがあった。地球では色々上手く行かなかった。これも勉強してこなかった自分が悪い。

なら、カイト卿に頂いた高い記憶能力を使い、“親方日の丸”もとい“親方ノヴァルディー”を目指そうと。


「官吏養成学校っていうと私と同じだ」


振り向くとアリスが声を上げていた。


「えっ、アリスさんが官吏養成学校入るのですか。パン職人なら技術者教育校なのでは」


バンジーさんが頭を掻きながら話はじめた。


「私もアリスには技術者教育校に行ったほうがいいと言ったんだが、アリスが『経営を学ぶには官吏養成学校』っていうから。確かに経営や数字に強くなるに必要な知識をどこが一番教えてくれるかと考えればそうなるんだよ」


「私はお店をもっと大きくして王都にも出店するためにも官吏養成学校で頑張るのだから」


どうやら官吏養成学校とは、日本における文系学科をまとめたような場所のようだ。


「アリスさん、宜しくお願いします。来たばかりで全然何も分からないので」


アリスはハヤトのお願いに笑顔で応えた。



ノヴァルディーにおける通貨


    1カン(銅貨1枚)100円程度

   10カン(鉄貨1枚=銅貨10枚)1,000円程度

  100カン(銀貨1枚=鉄貨10枚)10,000円程度

10000カン(金貨1枚=銀貨100枚)100万円程度


ちなみに麻袋には金貨2枚、銀貨97枚、鉄貨28枚、銅貨20枚入ってます。

(計算合っているはず・・・)

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