告白の二択~美しき失恋~
三年間通った校舎を、考え深く感じつつもどんどん進む。
入学当初は、中学校よりきれいで静かな校舎に胸を高鳴らせたものだけれど、裏道などを含めて慣れたものだ。せっかく馴染み、ここが自分の居場所だと思える様になった途端はなれることを考えるとさびしいけれど、それ以上に新しい環境へ飛び込むドキドキ感が全身を包んでいた。
そんな私が現場を見てしまったのは、偶然だった。
―――ただ、ある種の予感のような物はあったから、全くの偶然と言えば嘘になるけれど。
「先生、好きです」
ずっと好きでしたと、肩を震わせうつむくその姿は、女の私から見ても守りたくなるようなものだった。卒業式も終わり、みんなで写真を撮ったりメッセージを書いたり。別れを惜しんでいる時に、親友の姿が見当たらずもしかしたらと思って校舎裏まで探しに来たところ、その瞬間を目撃してしまった。
「……ごめんな」
「い、いえ…そうですよね。私なんて特別可愛くもないし、まだまだ子どもで……そういう対象として見れませんよね」
「―――いや、」
その後に続く言葉はなく、先生がどう思っているのか分からない。
周囲に人影などはなく、遠くで同級生の声が聞こえてくるだけで。ちょうど陰になったそこは、窓からも見えないから選んだのであろうことが分かる。
本当はすぐにでも立ち去ったほうがいいと思いながらも、どうなるのか気になる気持ちのほうが強くて息を殺して身をひそめた。ここからでは先生の顔しか見えないけれど、気づかれたらまずいという事だけは理解できた。
「っもしも生徒じゃなくて……私が未成年でもなかったら、チャンスくらいはくれましたか?」
「正直、生徒をそういう対象として見ていないから、分からない」
冷静に諭すような声は、今度こそ彼女を突き放していた。
外部の音が遮断されたように、二人の声へ意識を集中させる。私だったら、ここで泣いてしまうだろうかと想像していたけれど、次に震えつつも通る声が聞こえ胸を揺さぶられた。
「それなら。今度はちゃんと大人になっ…て…、美人にもなってもう一度告白しに来ます」
あんな風に突き放されたら、諦めるだろうと思っていたのに……。
予想外の言葉に、彼女の本気を見た気がした。『大人』なんてあいまいな表現だし、20歳の誕生日を迎えた時なのか、はたまた成人式を終えた時なのか。どちらにしても、私には途方もなく長い時間に思えてしまう。
「こんなおじさんに、何時までも縛られていることはないよ」
先生も、私と同じように感じたのだろう。
先ほどよりも優しく、困ったような顔で知保の言葉を否定した。
「年が離れていることなんて、先生を好きだと自覚する前から考えていたし、駒井先生をおじさんなんて思ったことはありません」
『おじさん』と言う部分を否定されてうれしかったのか、先生は鼻の頭をかいてみせる。振っている相手の前でそんな表情をしたら、余計未練が残るだけなのにと、見当違いの怒りを覚える。そんなこちらの感情とは別に、知保はさらに言い募る。
「もしも、それまでの間に他に好きな人ができたら、私の気持ちなんてその程度だったと言われてもしょうがないし……。次来た時に先生に恋人がいたら、その時はその時で諦めます」
だから先生。お願いだから、私を忘れないでいて?
祈るように彼女が告げた言葉はいやに私の耳へ残り、その場を後にした。あの告白から目が離せなかったのは、親友を心配だという気持ちだけではなく、自分の想い人でもあったからだった―――。
駒井先生こと駒ちゃんは特別人気があるという訳ではなく、むしろ新人の若い英語担当の教師のほうが女の子たちには人気がある程だ。けれど私は密かに焦りを募らせ、卒業式の翌日に先生を呼び出した。私も彼女同様、先生に恋をしていたのだ。
どうしてそんな先生を好きになったかと言えば、それはとても些細なことだった。今考えれば、好きになったのは、同じタイミングだったのかもしれない。
あれは、私がずっと想いをよせていた先輩に振られた日だった。授業を受ける気にはならず彼女を誘って、空き教室に忍び込んだ。興奮したまま私は愚痴をこぼし、20分程経過した頃だった。
「あなた達、何をしているの!」
失恋の痛みも軽く笑える程もち直していた気分が、そんな声で一気に落ち込んだ。
見つかったのは中でも厳しいと有名な教頭先生で、二人して私達は青ざめた。
こんな使われていない教室に忍び込んでいる上に、授業が開始してから時間がたちすぎている。下手をしたら内申にまで響くか、親を呼び出しされるのではないかと恐ろしかった。
そこへ、たまたま通りがかった先生が私たちをかばってくれたのだ。
「どうしたんですかぁ?」
「駒井先生!」
「お前たち、遅いと思ったらこんな所にいたのか」
突然かけられた言葉に、二人して顔を見合わせる。
この先生は確かに私たちへ日本史を教えてくれているが、今日は授業がなかったはずだ。話がどう転ぶのか分からず、言葉を発することもせず成り行きを見守った。
「すみません。必要な教材を持ってくるよう言ったのですが、間違って入り込んでしまったようです」
「……必要な教材を、ですか?」
未だ疑わしげな眼差しを向けてくる教頭先生へ、知保が慌てて謝った。
はじめは授業をさぼると言っただけでビクビクしていたのに、その姿は堂々としていて思わず彼女の背中に張り付いた。私が相槌を打つことすらできずにいるうちに、先生と知保はまるで先程の説明がさも事実であるように振る舞っている。私ができたことと言えば、最終確認というように顔を覗き込まれた時、必死にうなずいたことくらいだ。
さほど年齢はいっていないし、気持ち悪くもない独身教師だったけれど。
それが、私が駒ちゃんを意識した瞬間だった。
『そんな事くらいで』と言うことなかれ。恋の始まりは、どこへでも転がっているものなのだ。ただそれに気付いて、行動するかしないかの差だけ。現に私が先生のまえに片想いしていた先輩を好きになったきっかけは、重い荷物をかわりに持ってもらえたことなのだから。
「ありがと先生!」
「お前は、教頭がいなくなった途端に現金な奴だなぁ」
ぐしゃぐしゃと髪をかき回される感触に、「セクハラだ」なんて言いつつもうれしかった。
「―――すみませんでした」
隣にいた知保がそう腰を曲げ謝罪したのを見て、私も慌ててそれに習う。
式典なんかで『礼をしろ』とでも言われなきゃまずやらない事だったけれど、助かったのは本当だし。素直な知保のほうが好印象になるのではないかと恐れ、慌ててまねた。
そんな慣れない態度に気付いたのか、先生は目を丸めると知保の頭をくしゃくしゃ撫ぜながら「知保は律儀だなぁ」なんてはにかみ笑った。……あのときは、再び頭へ触れてもらえない事を寂しく思ったのだけれど、数年たった今思えば『そういうこと』だったのかもしれない。
そんな初めから、恋の勝ち負けが決まっていたのかと思えば悔しいけれど。改めて知保のことを見習わなければと、実感させられる。…こんな風に、デレデレとしている彼を見ている今日は、尚のこと。
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居酒屋で、友人とその恋人を呼び出し飲んでいた。
本当はもう少しおしゃれな所が良いかと思っていたのだけれど、予約しても知保の恋人が時間通りに来られるか分からないという事で、特別めかしこむこともなく。普段何気なく開いている女子会と、大して変わらない集まりとなってしまった。
「いやぁ、告白は何度かされたことがあったけれど、告白したあとに大声で暴言を吐いて行ったのはお前くらいだよ」
「だって、先生顔色一つ変えないで一世一代の告白を断るんだもん」
知保が先生を好きなことは薄々気づいていたのだけれど、まさか告白の現場に出くわすとは思っていなかった私は、翌日学校へ乗り込んで告白したのだ。私もだいぶわかりやすく先生に接していたし、どこか親友に出し抜かれたようで悔しかった。まぁ、それも数日後に行った打ち上げの際に玉砕したと報告を受けて、気にならなくなったのだけれど。
どちらにしても、私はあんなことでもなければ告白すらせずに終わっていた気がする。あまりにも冷静な先生の様子に苛立った私は、「何よっ、先生なんておじさんの癖に!馬鹿っ」だとか色々言って一人すっきりするという事をやらかしたのだ。
駒ちゃんに私も告白したのだという事は、知保へ先日ようやく打ち明けられた。
どうやら先生は律儀にも、私が告白したという事は自分で彼女に話すまで秘密にしていてくれたらしい。「秘密にしているなら、どうしようかと焦った」なんて、席について早々こぼしていた。
それで調子に乗ったのか、何故か先生はこうして私を批判してくる。告白した後、すぐおこなった掌を返すような行動は、想像以上に先生を傷つけていたと知り驚くと共に、大げさな嘆き方にしつこいと一喝したくなるのも無理からぬことだろう。
「こんな風にな?知保は、俺の胸をきゅんとさせトキメキを与えてくれたが、お前は先生の胸をズタズタに切り裂いていったんだ」
親友と同じように告白したのに、何だこの差はと怒る私へ、元想い人はそんなダメ押しをしてくる。何が悲しくて、自分の黒歴史と言って差支えのない頃にした告白の駄目だしを、振られて何年もたった今聞かなければいけないのか。
私だって、短大を卒業し無事就職した。
社会の荒波にもまれている今考えてみれば、彼女と違いミーハー心で先生を慕っていたのだとわかる。彼女は昔から、真剣に先生へ恋していた。なれそめを聞いた限りだと、あの宣言通り彼女は成人してから先生に改めてアタックしたのだという。
これまで彼女が恋人を作っていなかったのは知っているし、それでいておしゃれにも手を抜いていなかったから、もしかしてとは思っていたけれど。まさか本当に、こんな形で初志貫徹できるとは考えてもいなかった。
最近「ずっと昔にした告白にOKを貰った」と聞いて、こちらまで嬉しくなると共に驚かずにはいられなかった。私では到底まねできない。
しかし幾ら今は何とも思っていないとはいえ、数年越しで改めてお断りされた感にイラッとした。
「っていうか、キュンとか先生マジないわ」
親友に同意を求めると、彼女も苦笑するばかりで反論しない。この件に関しては、かばいようがないらしい。あからさまにショックを受ける先生を笑ってやる。
「また、傷つけられた…」
しくしくと泣き真似をして、彼女の肩に顔を伏せる。要するにこの酔っぱらいは、彼女に甘えたいだけなのだろう。憧れていた大人はそこにおらず、同い年の同僚のほうがよっぽど落ち着いているのではないかと感じる。
「よかった。先生なんか、とっとと忘れて」
「なんかって……。お前もう少し、優しい言葉は選べないのか?」
「自分を振った相手に、どうして同情しなきゃならないんですか。
知保も、先生なんてとっとと振って新しい相手見つければよかったのに」
「おっおい!」
そんな事しないよな?などと、焦る姿を見て、ほんの少し溜飲を下げる。
いくら振られたからと言っても、もう何年もまえのことをいつまでも恨んだりなどしていない。今では教師という職に就いている彼が、卒業したとはいえ未成年の教え子に手を出す危うさだって理解できるし。
正直、大人になり手に職を持った現在ならば、そんな関係にほんの少し憧れながらも、眉をひそめることだろう。もしも自分に子どもができたら、さらに抵抗感は強くなると容易に想像できる。
「先生…もしも、知保を泣かすようなことがあったら、問答無用で教育委員会やらいたるところに淫交教師だって匿名で訴えてやるから」
実際には、彼女の在学中には個人的なことを話すことすら全くしなかったと知っているけれど。事実はどうであれ、そんな話が持ち上がった時点で現代日本では大変な問題になるだろう。
一昔前の日本であれば『秘密の関係』なんて珍しくなかっただろうに、此処だけの秘密が世界中に広がってしまう時代だ。誰かに相談したが最後。同意の上でつきあっており、性的な関係がなくとも翌日には非道徳的で悪質な犯罪者になっていたとしても驚かない。―――たとえそれが、火のないところに煙が立ち大火事になった結果だとしても。
「いやっ……嫌、嫌、嫌!なんだその、黒い笑みはっ!」
「あらぁ?先生、心に疾しいところでもございまして?知保を大切にして、清廉潔白に過ごしていればなぁんの問題もないと思いますけれど?」
「ふふっ、ここはあゆちゃんに任せて、私はトイレにでも行ってこようかな」
「まっ、この状況で置いて行かないでくれぇ!」
「まだ話は終わっていませんことよ、先生?」
ぎゃーぎゃー怯え騒ぐ先生の姿を、散々堪能してから私も席を立つ。
そろそろ知保も戻ってくる頃だろう。こういった居酒屋は、トイレの使用率が高いのだ。お酒を飲むと否が応でも近くなる人が多いのに、どうしてトイレの数が一つか二つなのかとぶつぶつ文句を言いながら、ふらつく足を動かした。
トイレのドアを開けると、彼女は既に用を済ませて化粧を直している所だった。
「あれ?歩未はまたトイレなの?」
「しょうがないでしょう!」
別に私だって、好きで何度も席を立っている訳じゃない。お酒を飲むと、どうしてもトイレが近くなる。その代わりというように、ザルで好きなだけお酒を楽しめるのは嬉しいけれど。それを彼女は分かって言っているのだ。その証拠に、口にした言葉は呆れなど含まれてはおらず、からかい混じりの眼差しが鏡に映っている。
綺麗に塗られた唇が柔らかく弧を描くのをみて、ずっと聞いてみたかった問いが頭に浮かんだ。
「ねえ知保、あの時私が先生に告白したこと気付いてた?」
しばらくの間ができて、鏡越しに透明な瞳と見つめ合う。
穏やかなそれからは、何も窺うことが出来なかった。冷静になってみれば、元々私には先生へ告白するだけの勇気もなければ、そこまでの真剣さもなかったのだろうと思う。
片想いという形ではなく、きちんと男女交際をしてきた今だから認められることだけれど。親友に抜け駆けされたようで悔しかったということと、受け入れられる訳がないという……安心感、のような物からとれた行動だった。
振られるとわかっているから、元教師と付き合う事へのリスクを深く考えずに告白できた。心の底で、知保が振られたのだから、自分が受け入れられるわけがないと考えていた。なにせ、先生が知保をみるときに特別瞳が優しくなるように思えて、初めて知保へ恋の相談をできなかったほどだ。もちろん、彼女の恋心を直接聞かされるのも怖くて、こちらから「先生を好きなの?」なんて確認することもできなかった。態度は普通だったけれど、二人の間にある『特別なもの』を感じ取ってしまったのだ。
彼女が先生と正式に交際するようになって何度、悩みを聞かされたことだろう。
社会人になり恋人という地位を手に入れた今も、彼女の悩みは尽きない。元クラスメイト達の反応や、世間体を気にし。どこかあの頃のまま、子ども扱いされるのだと頬を膨らませる。『男女交際』に対する興味と、『大人』への憧れ。私は先生本人に対する気持ちよりも、そういった名称を手に入れたいという気持ちが大きかったのだ。しかし彼女は昔から本気で悩み、恋い慕っていた。
―――しばらく目線をそらさずにいると、ふっと華がほころぶように、彼女が笑ってみせた。
張りつめていた空気が緩んだ事で、己が息を止めていた事にはじめて気がついた。匂いたつような艶やかな笑みに、同性ながらぞわりと背に走るものを覚える。つい最近まではさほど変わりがないように思っていたのに……。先生と正式に付き合いだしてから、知保が時々見ず知らずの女性に見える時がある。
話し出せばすぐ、昔のような二人に戻れるのだけれど。
微かな違和感を覚えるようになったのは、大学入学や成人したのがきっかけではない。そんな風に変わってしまった知保が、さびしく感じる時もあるのだけれど……幸せそうに微笑む彼女は綺麗でうれしい。きちんと良い恋をして、愛されているのだと雰囲気だけで察することができる。
「卒業してしばらく経ってから漸く開けた打ち上げで、好きなカラオケではしゃぎもせず突然謝ってくれば何となくね。分かっちゃうよ、友達だもの」
「そうか……」
「そうだよぉ」
やはりお互いに酔っているのだろう。
気にかかっていた事を解決できて、くすくす意味もなく笑いあう。とりとめのないことで二人馬鹿のように笑うのは、小さな世界で流されないように自分を保とうと頑張っていたあの頃を思い出す。
あの時にはあの時で大変なことも辛いことも沢山あったけれど、今は義務感や今後の憂いなどいろいろ難しくも考えなければならないことが山程ある。昔は、つまらなくて魅力もないと馬鹿にしていた大人と同じようなことで、悩む日々だ。
…けれどその分、得たものを手放しがたく感じるのも確かなのだから、悩ましい。ふっと浮かんだ姿へ、ほんの刹那のあいだ想いを馳せたのを見計らったように、声がかけられた。
「彼氏、今度紹介してね」
彼女の声に、ギクリと肩を震わせる。
最近付き合いだした彼氏のことは、照れくさくて言い出せなかっただけなのだが、あちらも気づいていたらしい。どうやら、黙って見守っていたのはお互い様ということなのかと苦笑する。
何せ、成人するまでちょくちょく交流を持ちながらも、知保たちは最近正式に付き合いだしたばかりなのだ。下手なことを言って、その危うい関係に亀裂を入れたくなかった私は、内緒で告白した気まずさも相まって見守るだけにしていた。大学に入って先生のことを打ち明けられた時、私も好きだったとしか言えなかったことが悔やまれてしょうがなかった。
これで本当に、心に疾しいことなど一つも無くなったのだと、ほっと息を吐く。
正直、どのタイミングでこのことを打ち明ければいいのかずっと考えていたから、心が軽くなってにやりと笑う。
「もちろんよ、ただしその時は先生のおごりでね」
「―――あの人も、そんなに給料良くないから、あまり苛めないであげてね」
駄目だと言わない彼女に、今度こそ笑ってしまう。
きっと、彼女は先生より稼ぎがいいと言っていたから、あとで割り勘か何かにするつもりなのだろう。さすがの私も、友人に半分払ってもらうとなれば嫌がらせもできない。淡い恋を寄せていた対象よりも、親友を取られたことに寂しさを覚えているのだから、私も大概どうしようもない。
「なんだぁ。普段は食べれないような、たっかいお肉食べてやろうと思ったのに!」
「たっかいお肉は無理でも、いいところ探しておくから日は改めて考えよう」
「そうね。じゃあ悔しいから、わざと先生にたかるって脅すだけ脅しておこう!」
鼻歌でも歌いそうな上機嫌のまま、今度こそ個室の扉を開いた。
仲が良いが故に、複雑だったりすることもありますよねっていうお話でした。
一応、歩未が短大で知保が大学という生かし切れていない設定です。歩未は先に社会へ出て成長していたから、考え方が変わった面もあると思います。
次話は、彼女のために苦手なものを我慢する大学生の話です。