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自爆勇者  作者: おじゅらんど
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いきなり自爆!木端微塵!

展開めちゃはやです。熱ある時に書いたんで許してください(超保険and言い訳)。連載って書いてありますがもしかしたらもう出さないかもしれません。もしかしたらね。

この世には無数のスキルがある。剣の勇者、斧の勇者、火の魔法使い、炎の魔法使い、同じスキルはないのではないかと思うくらい。

俺はブラスト・ドロイド。今日で16歳だ。俺の父は貴族でひとつの国を仕切っている。スキルは岩魔法使いだ。母は元勇者パーティーの凄腕魔法使い。スキルは氷魔法使い。兄は頭が良く、スキルも知能強化と恵まれている。そして俺は今日16歳になった記念として協会へスキルを鑑定しに行くつもりだ。

「これで俺の人生が決まるのか...。」

俺は騎士になりたいという夢があり、周りからも信頼を抱かれているのだが。

「不安すぎるううううう!」

「俺の嫌な勘は当たるんだよなぁ」

「ブラスト!もう出発するぞ!」

「あぁ、兄さんか...今行くよ!」

わずか数十分程度で教会に着き、鑑定士の前に呼ばれた。

「今からスキルを鑑定するのか」

周りの目が少し気になる。

「頼む...!」

「ブラスト様のスキルなんですが...スキル...自爆...です」

「は?」

周りがざわついている。父さんもこっちを睨んでる。このままでは俺はハズレスキル扱いされる。今まで積み上げてきたものが全て崩れる音がした。その時。

<身に危険が迫っています。>

「なんなんだよ急に!なんだよこのスキル!」

<スキル:自爆発動、12メートル、5秒前、>

<5…>

「え?」

「ブラスト!逃げろ!」

<4…>

「逃げろって言われても!」

「みんな離れろ!」

「この部屋から出るんだ!」

<3…>

「おい!待ってくれよ!」

<2…>

<1…>

「俺もう死ぬのかな...」

<発動します。>


「ここは...」

「うちのベッドだよ。お前のスキルが発動して協会はボロボロになって、中心にお前が倒れてたんだ。あぁそうだ、お前をヒールしてくれたフランさんだよ。」

「どうも...フラン・アストシアです。私も協会へスキルを詳しく見てもらおうと思ったら...ブラスト様のスキルが...」

「そうか...助けてくれてありがとう。はぁ...俺はこの先どうすれば...」

「スキルは極めればコントロールが可能だ。俺の知能強化は簡単だったが、父さんや母さんは時間をかけてコントロールしていったと言っていたぞ。お前のスキルだって上手く使えるようになればもっと強くなれるんじゃいか?」

「実は、私もスキルをあまり上手く使えなくて、回復量が多すぎて私の魔力がすぐに尽きたり、人を回復するはずが傷つけてしまったり、全然自分のスキルを使いこなせてないんです。」

「スキルのコントロールかぁ。」

自分自身を爆発...そうか!


あれから数ヶ月たった頃。俺は庭で鍛錬をしていた。

「最初は2人だったのに今や4人にも増えましたね!」

「そうだな、まさか増えるとは思わなかったよ」

「おはよー」

「おはよう、カルア」

こいつはカルア・サンコート。スキル、ウォーターブレードを使いこなせずに家をズタズタにしたヤバいやつだ。

「カルア、遅いぞ。」

こいつはレン・アルトロン。スキル、岩弾を使いこなせず、岩魔法使いの父に修行に来ている身だ。レンの父と俺の父は交友関係にあるらしい。

「よし!今日も訓練開始しますか!」

この数ヶ月、俺は色々と実験をしていた。ダメージの設定や半径を極端に短くしたり。どれも成功しなかったがひとつわかったことがある。俺自身であればどこでも爆発させることが出来るということ。

「指先を中心に!半径0.02メートル!」

<スキルを発動します。>

小さな爆発音がした。だがこれでいいんだ。

「キャー!」

「カルア!?」

どこからかカルアの叫び声がした。と、思いきや後ろからカルアがこちらへウォーターブレードを向けながら突っ込んできた。

「ブラストー!避けてー!」

「まずい!」

<身の危険が迫っています。スキル:自爆、半径3メートル、0.5秒で発動します。>

大きな爆発音がした。これはよくないな。


あれから2年が経った。

「ブラスト!18歳の誕生日おめでとう!」

「みんなありがとう」

俺はこの自爆スキルを完璧にとは言えないがある程度使いこなせるようにはなったと思う。

この後近くの森にいるゴブリンを倒しに行こうと思っているのだが。

「ブラスト、俺も連れて行ってくれないか?」

「レン?別にいいけど、なんでだ?」

「俺もそろそろ冒険者として活動していきたいと思ってな。」

「なるほどな。ならいっそ他のふたりも呼ぶってのはどうだ?」

「そうしようか」

そして俺たちは森へ入っていった。しかしそこで冒険者が逃げていくのが見えた。

「何があったんだ?」

俺は思わず聞いた。

「ボスゴブリンが大群を!、俺たちのリーダーもやられちまったんだ!」

「まずいな、さすがに王都に帰るしか...」

と言おうとしていた時、大量の足音とともにゴブリン達がこっちへ向かってきていた。

「まずい!間に合わなかったのか!」

「すまねぇな!ちょっと囮にさせてもらうぜ!!」

「あのやろう...」

「まてブラスト、今はこっちに集中しろ!」

「そうだな。どう切り抜ける。」

「全員やっつける!」

「カルアさん!無理言わないでください!」

「いや、そうするしかなさそうだぞ。」

「囲まれたか。」

「お前ら!戦闘準備だ!」

<スキル:自爆、半径0.5メートル、拳を中心として発動します。>

<スキル:ウォーターブレードを発動します。>

<スキル:岩弾を発動します。>


「全然数が減らないわ!」

「俺もそろそろ魔力が尽きそうだ。かれこれ数十分経ったって頃か。」

「くそ、あのボスゴブリンにまで届かねぇ。体力はフランが回復してくれているが、レンたちの魔力が足りない...。だが俺は魔力が減ってる感じがないな。もしや...」

「ブラスト!後ろ!」

「ゴン!」

と鈍い音と共に俺は倒れた。ゴブリンが後ろまで回り込んでたのか。ここまでかよ...。

<身に危険が迫っています。スキル:自爆を発動します。>

まずい!ここにはみんながいるのに!


この作品を読んでいただきありがとうございます。一緒に自爆でもしますか?しないですか。そうですか。反響が良かったり私のやる気があれば連載します。

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