プロローグ
ここから本編です。第一章は、主人公が初めてライデンシャフト(巨大ロボット)に乗るまでを描いています。(ロボットアニメの1~2話のイメージ)
読みやすい文章を心がけ書きました。拙い文ですがよろしくお願いいたします。
「はぁっ…はぁはぁ…はぁっ…。」
緊張の高まりが息づかいのテンポを上げる。
「一体…、何なんだこの操作パネル…。」
額からは大粒の汗が落ちる。
「初見で…こんなの…扱えるわけないだろ…。」
グチるオレの目の前に、見たこともない操作盤や計器類が並ぶ。
今オレは”パイロット席”に座っている。
パイロット席といっても、飛行機やヘリとかのモノではなく…、
”巨大ロボット”のコックピットの中だった。
巨大ロボットの名は、
魔導機兵”ブルージュ・ZWEI”
その時、外からの轟音がコックピットの中に響く。
オレは慌ててメインモニターを確認した。
そこには別の”巨大ロボット”が映っている。
魔導機兵 ”ガタカⅡ”
ドオオオオオ!!!
モニターに映るガタカⅡが、
オレの乗るブルージュ・ZWEIへ迫ってくる。
その手に巨大な剣を握りしめて。
「ウソだろ…。」
オレは操作方法もわからないまま操縦桿を強く握る。
オレ”絶体絶命”。
「ギャ———————!!」
「うわー! ちょっと待ってよ!!」
「こ、これ、一体どうなってんの!!」
「オレの転生人生こんなはずじゃなかったのにーーーーー!!!」
オレは”コックピット”の中で叫んだ。
『ターイム!!
タイムタイム!!
いったんストップ!!!』
…え!?
…話がいきなりすぎる。
…ピンチなのはわかったが全然内容がわからない。
…もう少し、丁寧にわかりやすく説明しろ。
は、はい、わかりました。
今、オレがいるのは、
”転生”した先の”異なる世界”シルドビス大陸。
(ちなみにオレはヒビノタツヤっていいます。
この後簡単な説明がありますが、
事故にあって死んじゃいました。)
オレは、その転生先の世界で、
”巨大ロボット(全高約17m)”
に乗って戦っているんです…。
だいたい、こういう転生モノって、
転生する時に、
ほぼほぼチート能力を、
手にすることができるんです。
なのでオレは、
転生してからまず、
チート能力につながるものがないか、
必死に探しました。
探した結果、
現在のオレの能力は……
”12歳児(病み上がり)”で
”隻眼”(パイロットには致命的)なおかつ
”この世界の知識ほぼゼロ”
以上─────
ざっくり説明すると、こんな感じです。
あっ!
あと、ひとこと言わせて下さい。
おーい!どうなってんだ!!
巷でありふれてる、
異世界ファンタジーかと思ったら…、
いきなり巨大ロボットに遭遇!!
さらに乗るはめになる。
ちょっとこれってさ、
ロボット物の王道パターンじゃん!!!
こんな展開……、
オレが待ち望んでた、
異世界転生じゃないわけです…。
オ、オレとしては…、
わかりやすく楽ができて、
手っ取り早く無敵になれる、
そ、そんな転生生活がしたかった。
なのに、
目の前には大量の計器類、
そして、ボタンがたくさんついた操縦桿。
いったい、どれが何のボタンなのか…、
さっぱりわかんないし、
わかるわけないじゃん。
”ア〇ロ・レイ”や、
”い〇り〇んじ”じゃないんだから…。
あ、あのー、
この巨大ロボットどうやって操縦するんでしょうか!?
出来ればチュートリアルしたいんですけど…。
そ、それが無理なら、
せめてマニュアルぐらい、
見せてくださいよ!!
あ、あと、”隻眼”って、
パイロットにとって、
致命的なハンデキャップじゃないですか!!
──────機導大戰ライデンシャフト──────
~転生したら最弱少年で絶望したけど巨大ロボットのパイロットとしては最強みたいです~
魔導機兵ライデンシャフト、
この異世界において
”神の化身” を意味する巨大人型兵器。
この物語は、一人の異世界転生人と、
ライデンシャフトにまつわる冒険譚である。
──────────────────
王国軍製・魔導機兵
「量産機・MLV-207・ブルージュ・ZWEI」
帝国軍製・魔導機兵
「量産機・GT-55・ガタカⅡ」
最初の話をお読みいただき本当にありがとうございます。
もし続きが読みたいと思っていただけたなら、ブックーマークをご利用して引き続きお楽しみください(*'ω'*)