物語の舞台・シルドビス大陸の歴史
ここでちょっと、この物語の舞台の話です。ライデンシャフトと大陸の歴史です。
お付き合いいただければ幸いです。
────遥か昔────
この物語の舞台、
異世界”シルドビス大陸”、
この大陸では、
有史以降、数多の”国”や”諸侯””豪族”など、
力を持ったモノ達がより多くの領土を求め争い、
興っては消えていった。
これらの争いは数百年に渡り、幾度も大陸全土を戦火に包んだ。
いつ終わるとも知れぬ、この長きに渡る戦乱も、
ある民族の台頭により終止符がうたれる。
戦乱の世を統べ、大陸の覇者となったのは、
辺境の小さな勢力に過ぎなかった”フィレリアの民”である。
何故、辺境の小さな勢力に過ぎなかった”フィレリアの民”が、
大陸を手中に収めることが出来たのか、
その答えが、巨大超兵器
”聖神機・ルーツ・オブ・ライデンシャフト”である。
ルーツ・オブ・ライデンシャフト───
それは、超古代文明の遺物。
現在も多くの謎が残る超兵器は、
当時大陸で使用されていた兵器の威力を、
はるかに凌駕した。
その力は、機体から放たれる閃光により、
都市一つを瞬く間に消し去るほどの凄まじさであった。
”フィレリアの民”は絶対的な力を手に入れた。
超兵器の圧倒的な破壊力を見せつけられた他勢力は、
次々とフィレリアの民にひれ伏した。
こうして、シルドビス大陸は、
フィレリアの民のもと、統一された。
大陸統一を果たし、”フィレリアの民”は、
王国の誕生を大陸全土に宣言した。
その年が、現在の王国の暦、大陸歴元年である───
───時は流れ、大陸歴304年───
フィレリア王朝による平穏な時代は、
突如終焉をむかえる。
大陸は、再び戦火に包まれるのだった。
きっかけは、新たなるルーツ・オブ・ライデンシャフトの発見である。
大陸北東部グレーデン(現在の帝都近郊)
羊飼いの青年ギャラス・モアは、
庭で井戸を掘っていた。
そこで偶然、大陸で二機目となる、
ルーツ・オブ・ライデンシャフトを発見したのである。
彼の回想録によると、
発見から操縦までの過程を、
「そう、あれはライデンシャフトの意思だ、
ライデンシャフトの意思が私を動かしたのだ。」
と語っている。
その人智をはるかに超えた力は、
羊飼いの青年を変えてしまった。
人智を超える力を手に入れたギャラス・モアは、
王国に反旗をひるがえし、
再びシルドビスに混乱と戦乱をもたらすのである。
ギャラスの出現は、
王国に不満を持つ者たちを反乱へと駆り立てた。
大陸各地で反王国ののろしがあがり、
再びシルドビス大陸は戦火に包まれるのであった。
この反乱により、ギャラスは大陸東部を勢力下に置いた。
そして、ギャラスは帝国の建国と、
皇帝への即位を宣言する。
こうして、シルドビス大陸は、
フィレリア王国と、ギャラス帝国に分断された。
フィレリアとギャラス、両国の争いは、今なお続く────
───2国の争いは時代により以下のように分類される───
ギャラス・モアの反乱から、
帝国の誕生、その後約200年に及ぶ長い争いを第一次聖神機大戦。
休戦をはさみ、再び開戦し、短くも激しい争いとなった第2次聖神機大戦。
そして現在まで続く第3次聖神機大戦───
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