1/2
プロローグ
勘違い悪役令嬢の今までとこれからのドタバタギャグコメディです。基本主人公が心の中で一人で話している感じで進みます。ナレーターはめったに出てきません。
王国歴283年 とある夏の日。
「フレイヤ、君との婚約を破棄したい。」
「なんですって?」
ここはヒューデリック侯爵邸。このままだったら私の夫となるはずだった、今現在意味のわからないことを発しているディラン・ヒューデリック様の実家である。
「好きな女性ができたんだ」
ええい、平静を保ちなさいフレイヤ。こいつが何を言おうと声に出してはいけません。たとえ!何を!言おうとも!
「僕は真実の愛に目覚めたんだ。それに君はリリア…いや、ある女性をいじめていたのだろう。わかっているぞ」
「は?」
やべっ、声に出してしまいましたわ。いえそんなことより。
こいつ何を言っておりますの?