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その後は疲れ果てて眠りました。

夢を見て目が覚めて、ああ、でもまた眠っていいんだって思って、そのまままた眠りました。

夢を、たくさん見ました。

あの宴会の夢でした。

みんな笑ってました。

オークも人も、笑ってました。


眩しいお日様の光に、ようやく目が覚めました。

あれから昼と夜と、丸一日眠っていたようでした。

その間、人間たちはこの先どうするか話し合っていたようでした。


おいかけてくるオークはもういません。


元いた故郷に帰りたい人。

どこか新天地を探す人。


みんなそれぞれ新しい目標がありました。

そうして、人間たちはみんな、それぞれの目標に向かって別々の道を行くことになりました。


聖女様は、またあの大鍋を抱えて、お腹をすかせたオークたちのところに行くとおっしゃいました。

あの大鍋、実は聖女様がリュックに入れて持ってきたんだそうです。

そのほかにも、木のお椀もおさじも、みんな聖女様のリュックに詰め込んできたものでした。


それを聞いたグランさんは、血相を変えて、自分もついて行く、とおっしゃいました。

聖女様がまたとんでも料理で食材を無駄にするのは、グランさんにはどうしても許せないんだそうです。

シルワさんは、貴重なお薬が手に入ったのも聖女様のおかげだと言って、この先ずっと、聖女様にお仕えすると決めたそうです。

なら、おいらだけ別々になるなんて、それはやっぱり、なしっすよね?


というわけで、おいらたちはパーティとして一緒に旅をすることになりました。


その後、おいらたちは、あちこちでオークの集団を全滅させた凄腕の勇者たち、なんて噂を立てられることになります。

もっとも、実際においらたちのしたことは、美味しいご飯を作って、楽しく宴会しただけなんっすけどね。


これがおいらたちの最初の冒険の顛末です。

って、ちょっと待って、タイトルは聖女と4人の騎士たち、ってなってんのに、あとひとり足りないじゃないの、って?

そこに気づかれた方、あなたはすごいっす。

実はね、うちのパーティには、もうひとり、メンバーがいるんっすよ。

けどもう、話しも長くなってきましたし、今回はこの辺りで。

次、お話しする機会があったら、あともうひとりのメンバーのことをお話ししますよ。

貴重なお時間を割いてお読みいただき、本当に有難うございました。

どうぞ、あなたにも、よいことがありますように。

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