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蒲生

「御本所様! 蒲生様からの文です!」


慌てた様子で小者が入ってきた。こいつも伊賀者じゃないだろうな? 警戒した俺に代わって小川新九郎が文を受け取り中をあらためた。


「安土城を守っていた蒲生様からの文です。蒲生様はすでに安土を退き、日野城に移り明智勢に備えているようです」


蒲生? 蒲生氏郷と賢秀かな。本能寺の時は滋賀県にいたんだな。安土城は捨てて蒲生の本拠地日野城で明智を迎えうつ作戦にしたのか。


「お父上の奥方様も無事に日野城に避難されたそうです」


信長の妻も日野城にいるらしい。濃姫のことだろうか。


「蒲生様から御本所様(信雄)に出馬要請の旨、文には書かれています。今すぐ日野城まで来て欲しいと。御本所様、いかがなさいます?」


俺の兵を連れて蒲生と合流したらそれなりの兵数になるんじゃないか? ……明智を討てるかも⁈ ここで俺が敵討ちに成功したら後々の清洲会議でも誰もが認める織田の後継者になれる……!


「よし! 行くぞ! 今いる兵を全員連れて出発だ!」


「応!」


家臣ズもやる気満々のようだ。いいぞ、上手く行けば家臣ズも天下人に仕える身分、大出世だもんな。


「というわけで、奥さん! ちょっと行ってくるよ!」


振り返って信雄妻を見ると、あれ、泣いている……?


大盛り上がりの場でひとり、涙を流していた。


「え、あの、泣いてるの?」


「……うっ、この城の守りはどうするの?…うっ、あなたがいなくなったらと思うと…うっ、さっきも伊賀者に殺されそうになってたし。…蒲生殿のところに行って勝てる見込みはあるのですか?」


「大丈夫だよ、たぶん。俺には未来知識があるし」


「……わたくしの腹にはあなたの子がいます。あなたがいなくなったらこの子はどうなるのです? うぅ」


ええ、ここで妊娠報告する? 俺はいきなりパパになってしまった。正確には仕込んだのは俺じゃないけど! 俺は半日前に転生してきたばっかりだから。


なんか急に責任を背負わされてきた感じがするな。


俺には家臣ズの今後とまだ見ぬ赤ん坊の運命がかかっているということだ。


見切り発車で書き始めたため、実はこの物語にはでかい考証ミスがあります。ストーリーの根幹に触れるミスでして、今さら修正できない。゜(゜´ω`゜)゜。 ので、このまま突っ走ります。お楽しみいただけたら幸いです。

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