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俺の兵がいない

「この城に明智軍が攻めてくる⁈……って、ここってどこ?」

「あなた、ほんとにどうしちゃったんです? ここは松ヶ島城です! あなたが改築したお城ですよ!」


たしか、松ヶ島は今の三重県松阪市のはず。明智軍は京都にいるだろうし、そんなに速くここまで攻めてこないだろう。そもそも、本能寺の変勃発してからどのくらい時間経ってるんだ?


「なあ、奥さん。信な…父上はいつ討たれた?」

「はあ?いつって? 先程入った知らせでは、朝方に本能寺が焼け落ちたそうですよ。もうすでに京から敵勢がむかっているもしれません、怖い〜」


俺が目覚めた時、辺りは暗かった。じゃあ今は夜だな。本能寺の変のその日の夜に信雄は知ったのか……意外と情報早かったんだな。せっかく情報をいち早くゲットしたくせに、弔い合戦の手柄を信孝と秀吉にとられたってわけだ。やっぱり間抜けだな、ノブカツ。

 

 だが、俺が転生したからには弔い合戦の手柄、頂戴するぜ! 俺には未来の知識がある。たしか明智軍は山崎だかどっかに行くはずだ。つまり、ここ松ヶ島城には攻めて来ないってこと! 俺は安心して明智討伐の準備が出来るって算段だ。


「奥さん! 俺は今から兵を率いて山崎に向かう!家臣にもそう連絡したいんだが、よろしく頼む!」


「あなたの兵は三七殿に貸し出しております!」


「……へ?」


「残りの兵だけを連れて山崎に行くつもりですか? この城の守りはどうするのです? 無謀な!」


俺の持ち駒は信孝(三七)の所にいるだと? どうすりゃいいんだ? これじゃ、弔い合戦どころか、今この城を誰かに攻められたら絶対絶命に陥るじゃないか!




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