表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グリーンスクール - Let It Be  作者: 辻澤 あきら
8/8

Let It Be-最終話


 晴天の陽射しが眩しい中、明るい声で挨拶をしながら大野の肩を叩いたのは、美智子だった。

「おはよう」

「おう」

いつもと変わらない学生服姿の美智子に、大野は何の屈託もなく答えてくれた。

「元気?」

「おい、一応俺は先輩だぜ。タメ口はやめろよ」

「いいじゃない。気にしない気にしない」

「しょーがねえやつだな」

「そう、しょーがないやつ」

「どうした、なんかハイじゃねえか」

「そう?こんなもんよ、あたしは」

大野は美智子の姿を一瞥すると、あきれたように言った。

「いい加減、制服変えようと思わないのかよ」

「まぁ、もうそろそろ」

「変えるのか?」

「目下、思案中」

「へぇ~、どうした心境の変化だ。男でもできたのか?」

「バーカ。そんなじゃないよ。ただ、どっちが、アタシにとって、アタシのやりたいことなのかな、って思っただけ」

「なんだそりゃ?」

「なんなんだろうね」

澄ました顔で歩く美智子に、大野は何となく安心した。美智子は、同級生の三島を見つけて大きく手を振って挨拶をしている。

「おはよう!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ