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彼女と僕と僕の友達

作者: Soraきた

今日、君に会う理由ができた


僕から、作ったものじゃなく

君から作ったものじゃない

友達からのお誘い


話があるから会ってくれ、と言われたのは

二週間前のこと

そして、明日が君と会う日

そして、あいつとも会う日

君と僕とあいつの三人で会う日


『約束事は苦手でさ

もし、その日に急な用事が入って

会えないときは、ガッカリするだろ

だから、約束はできない』

僕があいつに出来た最大限の抵抗


「お前とは仲がいいんだろ

だから、あいだに入ってくれよ

お願いだから」

あいつからの言葉


そのお願いは高くつくぞ、と

思いながら、

よくある三角関係ってやつかなと

変に冷静になる僕がいた


だけど、よく考えてみろよ

彼女の気持ちは知らない

僕のことも、あいつのことも

だから、三角関係とは早とちりだな



明日、僕は決して気取ってはいけない

でしゃばりすぎてもいけない

普段の言葉を言わないといけない

君を見つめてはいけない

君をこれ以上、好きになってはいけない

最後のことは別にいいか・・

でも、いけないことばかりが続く


前の日の夜というのは

やっぱ、眠れないもんだ

目覚まし時計の針がやけに

遅く感じる


だけど、もっと眠れないことが起きた


君からのTEL


「明日、会うんだよね、

あなたは、それでいいの・・」


『いや、それは良くない』と

僕は、こころの中でだけつぶやく

胸の鼓動と

目覚まし時計の針とが同じように

加速していった


やっぱり、僕は約束事が苦手なんだ

急な用事をいま、思い出した。











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