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第3話 リスを肩に乗せた女の子と白い髪の女の子

「お姉さん、こんなところで何やってるの?」

「お姉さん……?」

 リスを肩に乗せた女の子と、髪の白い女の子が同時にそう言った。

「あ……えっと、いや……」

 二人が来たから隠れたなんて口が裂けても言えないな。

 ただでさえ、今怪しい人だと思われてそうなのに。

「お姉さんも山菜採りに来たの?」

 リスを肩に乗せた女の子がそう問うてくる。

「あの、いや……山菜採りとかじゃなくて」

「ん?」

「どういうこと……?」

 二人が同時に首を傾げた。

 どこまでも息のあった二人である。

「私は……」

 なんと言おうか。

 その前にまずここがどこだか知りたい。

 そしてこの森から出たい。

 となるとまずはこの森から出る道を聞こう。

「あの……ちょっと迷子で、この森から出たいんだけど。森を出る道って知ってる?」

 高校生にもなって迷子とは。

 この子達からどれくらいの年齢に見られてるかはわからないけど、どこか恥ずかしい。

「お姉さん、迷子なんだ……」

「どこから来たかわかる?家とか」

 家とは。

「家は……」

 家を聞かれて口ごもっていると髪の白い女の子が、

「お姉さんも家の場所がわからないの?」

「お姉さんも……?」

 どういうことだろか、これはこの子達も家がわからないような言い方だ。

「まさか、二人とも自分の家がわからないの?」

 この二人の返事次第で、私の新世界生活は終わってしまうかもしれない。

 森から出る方法もわからずに迷い続け、森を出る頃には……。

 そんなことが脳裏に浮かび頭を抱えていると、リスを肩に乗せた女の子が口を開いた。

「トゥーナたちは家わかるよ?」

「本当?」

 希望が見えた。

 これは生存ルートだ。

 そうなれば頼み込むしかない。

 一度きりのチャンスだ。

 逃したら次はない。

「もしよかったら森を出るまででいいから一緒にいさせてくれないかな?」

「お姉さんも一緒に来るの?いいよ、じゃあ家まで連れて行ってあげる!」

「え?家?」

 いや、別に森を出るまででいいのですが。

「お母さんにも会ってほしいし」

「お母さん?」


 私は二人の先導で森の中を進んで行く。

 二人は仲良く山菜の入ったカゴを持って、顔を合わせて会話をしている。

「ね、二人とも」

 私はそう二人に声を掛けた。

 すると、リスを肩に乗せた女の子がまず最初に振り向く。

 そして白い髪の女の子の肩を叩いた。

 何か短く会話をして初めてから白い髪の女の子が振り向き二人の顔が並んだ。

「……えっと」

 そんな光景に若干の戸惑っていると、

「何?お姉さん?」

 リスを肩に乗せた女の子が笑顔でそう問うてきた。

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